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　濃霧の中、山口を発って約1時間半で九州入り！感無量です。なんだか、もう鹿児島は目の前な気分で、山口以降、穏やかな車の流れも手伝って、とても気分が良い。“さぁ、ラーメンだ！さぁ、温泉が待っている！”と、暢気に構えてました。が、これが大間違い・・・。

　先ず、小倉南区から進路を南に取り田川、飯塚を抜けて鳥栖方面へ。地図が10年以上も前のもので、新しいバイパスが出来たからか、途中で現在位置をロストしてしまった事もあり、時間を無駄にしてしまいました。昼食にラーメンを食べようと、久留米を目指しました。と、いうのも先般、リンクさせて頂いている、ファッショニスタさんが立ち寄られたラーメン屋（丸星ラーメン）が記憶に残ってたので、行ってみる事にしたんです。で、見つけて立ち寄りました！が、当初“間違えたかも・・・”と、思ったんです。だって、ラーメン屋内で、多くの人が、おでんを食べてたから・・・（苦）。残念な事に、疲労が溜まってたからか、味の記憶がイマイチなんですが、美味しかったです。麺が少し太めだったのが印象的でしたけど（←多分、どうでもいい感想・笑）。

　折角の九州。心に遺る素晴らしい阿蘇の景色を眺めずに帰路に付く方は無い！との事で、八女市にルートを採り、進んで行きます。急に山岳地帯に入って行き、大淵という地区周辺は、日本の山村風景の素晴らしさが残っていて、感動した程です。更に奥に進んで行くと、ワールド・カップで有名になった中津江村に入り込み、サッカー・ガーナ代表のキャンプ地の看板も発見しました。山村を通過し、小国村へ到着。ここから南へのルートは、昔自転車旅行で走った事があるので憶えてます。この時は阿蘇を抜け、熊本に向かいました。今回は阿蘇に下りる前に、カルデラの上に沿って東西に走る道を一度流して、景色を楽しみ、少し写真も撮ったりして、時間を過ごしました。それから阿蘇の町へ。到着したのは18時頃だったと思います。
　南下して、結構な車が熊本方面へ行こうとするので、混雑が不安になり、即断で阿蘇を一旦東に進路を採り、阿蘇の真南から南下、山都町・美里町を抜けて八代に至る道を走ったんですが、失敗だったかもしれません。走っても走っても、八代が遠い道でした。そして八代で打ちのめされる事実発覚。鹿児島まで160km・・・。この距離って、東京〜実家が120kmなので、間違い無く、それ以上の距離。単純に考えて、まだ3時間は走る・・・。

　背に腹は代えられません。前に進みます。水俣で車を停めて、晩ご飯を食べて腹ごしらえ。最後の一踏ん張りで駆け出したんですが、水俣〜鹿児島間の道が、荒れていて軽快なドライブではありませんでした。そして念願の目的地である鹿児島に到着！市街のネット・カフェに転がり込んだのは、この日も深夜1時頃の事でした。

　行きだけでも大変だったんですが、実は帰路の方が、もっと大変な思いをして帰ってきたんです・・・。群馬～鹿児島間、往路1923.1km。

　初日は朝7時に車を停めて仮眠、9時には目が覚めて（車の中は狭くて寒いですから！）大津を出発。一旦、京都のMiniを預けているガレージに立ち寄り、京都の街を出立したのは11時頃でした。日付は28日ということを考えれば、帰省も始まっているだろうし、大阪・神戸を抜けるのは時間が掛かると踏みました。なので、亀岡・篠山・三田方面へ向かう事に。この辺りの道は、学生時代に何度か駆け抜けた事が有り、多少の馴染みが有ります。なので、懐かしい景色を楽しみながら、混雑も無く快走。
　そのまま、中国道に沿って中国山地の尾根伝いに加西・津山を目指します。津山に到着したのは18時か19時頃だったと思います。ただ、地図を眺めていて少々焦り始めました。というのも、山陽道で云うならば、まだ岡山も通過してない計算に！21時頃を過ぎれば、国道2号線の混雑も解消されるだろうけれど、帰省時期という事を考えると、裏道を走った方が安全と踏んでここまで来ました。が、時間掛かり過ぎ・・・。
　更に、新見市を過ぎてから、雰囲気が怪しくなってきます。というのも、中国自動車道に沿った形での幹線道路が無くなりつつ有り、その場その場で地図を確認しながら、大きく逸れない道を見つけて前に進まなければならなくなってきました。そんな道なので、走行する車も殆ど無く時間を確認しながらアタック・モードに入って行きます（苦）。この日は、どうしても広島には入らなければいけません。というのは、先ず山岳部を走ってて、ネット・カフェなぞ在る訳が無いから（二連泊でキャビン内は無理です）。翌日には鹿児島入りという距離を考えたら、これ以上の距離は無茶です。

　さぁ、漸く広島県！三次市を駆け抜け、高速の北側を快走していきます。そんな中、眼中に飛び込んできた標識、『冬季通行止め』・・・。“聞いてないって！”この近辺まで来て、周囲に残雪が目立ち始めていたのには気が付いていたんです・・・。しかし、通行止めとは・・・！
　仕方無いので、北向きを南向きに変え、損した時間を取り戻す様に走ります。虚しい気分で高速を潜り、国道に出、南西方面へ。程なく安佐北区へ入って行きました。多分時間は23時頃の事。ちょっと欲が出てきました。“まだ元気。もう少し走れそう”等と・・・。で、勢いだけで決定、“山口まで行っちゃえっ！！”そりゃそうです。翌日、出発して、即九州に入れるのと入れないのでは気分が違います。が、ここからが大変？悲惨？だったんです。

　安佐北区から再び中国自動車道沿いの道を選択。先ず加計という場所を目指しました。ここまでの道、加計という地の雰囲気がとても良く楽しかったのですが、時間掛かり過ぎ！そこから吉和という土地を目指して行くんですが、雪の量が多くなって行きます。そして絶望する事実発覚・・・。その先、高速に沿う道が無い・・・。山陰道に逃げるのが一番安全だけれども、ずっと北側にありました。どの道をチョイスしても山口まで幾ら時間が掛かるか解りません。身の安全の為に、吉和から山口まで高速を使ってしまいました。以後、高速走行での景色などの記憶、殆どありません（苦）。山口市に転げ込み、ネット・カフェに滑り込んだのは深夜1時頃の事でした。

　結果論として、3日目の行程を顧みたら、山口に入っておいて良かったんですけどね（笑）。〆