「ニューモデルマガジン・X」という雑誌を愛読しています。
最新の5月号に、おやっと思う記事が載っていたのでお知らせします。内容は標題のとおり「次期レジェンド」のことです。
記事は「ホンダ社内に実際に存在する意見を基に書いたフィクションである」としています。以下要約です。
▽ミニバンやフィットなどの成功で販売も好調だが、ホンダの伝統であったチャレンジ・スピリットや商品開発への気概が薄れてきている。開発コストを意識しすぎている。
▽その結果ホンダ本来のイメージに相応しくないクルマがライナップされており、それはフラッグシップのレジェンドである。
▽SH-AWDは画期的であるが、横置FFベースでは「新技術でお茶を濁した大きなアコード」という厳しい批判も社内で存在する。
▽M・ベンツSクラス、BMW7シリーズ、ジャガーXJ、レクサスLSはすべてFRでV8エンジン搭載、アウディA8はFFベースだが内装の質感でレジェンドははるかに及ばない。
▽ひとつ下のEセグメント・カーですらFRが主流。アキュラブランド国内展開に際しライバル車と互角に戦えるように
次期レジェンドはFR、V8搭載を実現すべき。
これを書いたライターさんがどんな車歴の持ち主かは分かりませんが、レジェンドオーナーの私としてはいくつかの
疑問を感じざるを得ませんでした。
V8エンジン搭載については、私も賛成ですが、FR化についてはどうでしょうか。動力性能を考えればFRの方が理想的なのかもしれないですが、「ホンダらしいブランドイメージ」を考えればこそのFFじゃないでしょうか。
20年近く前、最初に購入したKA1のカタログには、シビックやインテグラと同じく、FFという文字と乗用車の形をモチーフにしたマークとともに、
「新しい風、ホンダのクルマ」というキャッチが書いてありました。
ホンダだからこそフラッグシップもFFなんじゃないですか。少なくとも私はそう思ったから初代のレジェンドを選びました。ホンダのエンジニアの人たちも同じようなこだわりがあるからこそ、FFミッドシップやSH-AWDなどの他社には真似の出来ないような技術での挑戦を続けながら、FFベースのレジェンドを造っているのではないでしょうか。
20年前にもレジェンドを見て「えーっ、このクルマFFなの?
俺ならマー○II買うよ」などと言う人の多かったこと。でも大抵、それは単なる冷やかしで、じゃあレジェンドがFRだったら買うのかよっていうとそうでない場合が多いんじゃないかと思います。
駆動レイアウトがFRになったとしても「デザインの押し出し感がクラ○ンに比べたら貧弱だよな」とかそういうことを言ってくる。ホンダがそういう人達の意見に安易に迎合していたら、それこそ
ホンダらしいクルマじゃなくなっちゃう。
2008年から日本でもアキュラ・ブランドでの展開が始まるようですが、夏至男からの提案です。
☆アキュラがレクサスと違うのは、今のところアキュラは北米中心に育てられたブランドです。レクサスは最初から欧州でも展開していました。欧州でM・ベンツやBMWと対抗するには、またそれらのブランドの価値が高い日本で成功するにはレクサスはFRで揃える必要があるのだと思います。次期ESは北米のみでウインダムはトヨタ発売らしいです。
☆北米での高級ブランドであるキャデラック、リンカーン、クライスラーは今世紀になってからのFR回帰とハイパフォーマンス化が目立ちますが、必ずしも成功しているとは思えません。系列の欧州メーカーのシャーシーを流用していたりで、それこそコストの問題が背景にあると思います。
☆レジェンドの駆動方式を云々するより、アコードがレガシィやアテンザに、インスパイアがティアナに負けている部分についてもう少し突き詰めて考えてみるべきだと思います。
★以上のことから、次期レジェンドはエンジンではV8および、レクサスGSで先を越されたハイブリッド仕様の2通りで展開してほしい。駆動方式は、北米ではFFとAWD、日本と欧州ではAWDで展開してほしいと思います。そして何よりアキュラはホンダの一部であって、ホンダ技術の象徴であるようなレジェンドを造ってほしいと思います。
・・・1オーナーの勝手な屁理屈でしょうか!?
Posted at 2006/04/06 21:33:30 | |
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