皆様、遅くなりましたが、
今年もよろしくお願いします☆☆
1年間を有意義にするためには、年の初めから、とにかく行動することだと思い、年末に仕入れた情報をもとに、2日に早速、近所の
都立殿ヶ谷戸庭園で行われた、雅楽の演奏会を観覧してきました。
特に正月は、BGMとしては良く耳にする雅楽ですが、生の雅楽演奏を聴くのは、おそらく、
人生、
初!ではないかと思います。
でも、演奏しているのは、プロの宮内庁式部職楽部の人達ではなくて、アマチュア(?)の天理教音楽研究会雅楽部の人達で、この庭園の新年のイベントでは、毎年、演奏をされているようです。
また、琵琶が無いなど、全部の楽器が揃っていない、とのことでしたが、それでもなかなか聴き応えのある演奏で、誠に有意義な1時間半程でした。
一口に雅楽と言っても、楽曲ごとに、本当にいろいろなルーツがあるというのが驚きでした。古いものは、紀元前の中国の周王朝の時代のものや、天竺から伝わったものもあれば、日本で平安時代以降に作られたものもあるそうです。そういった解説も加えながら、演奏会では、『越天楽』のような代表的な楽曲から、さらには現代の東儀秀樹さんによるポピュラー風のものまで、初心者の私には、とても充実した盛りだくさんの内容でした。
さらに、蘊蓄として、『黒田節』が『越天楽』のメロディーを拝借していることや、現代の言葉で、雅楽由来の言葉が多いことも教えてもらいました。
「トチる」「やたら」「呂律が回らない」「野暮」「二の句を継げない」「打ち合わせ」など、諸説あるものもあるそうですが、へぇーっ、と思うものばかりでした(聞き間違っているといけないので、詳しくは書きませんが、ググってみてください)。
そして、一番納得だったのは、雅楽の楽器は、すべて自然由来のものであり、それが、人間の呼吸と相まって、雅楽の独特で繊細な音色を奏でているということでした。今回、庭園という環境で聴いてみて、それが、ものすごく良く理解できました。
少年の頃は、バンドとかやっていたので、西洋の楽器と比べると、邦楽の楽器は、なんてメリハリの利かない音しか出ないんだろう、と思っていましたが、その思いは、今回、180度変わりました。

左から、龍笛(りゅうてき)、篳篥(ひちりき)、鉦鼓(しょうこ)、楽太鼓(がくだいこ)、笙(しょう)、鞨鼓(かっこ)・・・だったと思います。
辰年なのに、龍笛が柱の陰に隠れてしまっていますねorz

楽器の解説も、いろいろしてくれました。最近では、材料に出来る良い竹などが、なかなか入手できなくなってきている、とのことでした。
この庭園の他にも、
都立8庭園(ここのほかに、六義園・旧古河庭園・小石川後楽園・旧岩崎邸庭園・清澄庭園・旧芝離宮恩賜庭園・浜離宮恩賜庭園)では、毎年、正月は2日からの営業で、それぞれ、いろいろイベントをやっているみたいです。
年間パスポートを買いましたので、今年は、季節の花でも撮りに、庭園を巡ってみようかな、と思っています。
Posted at 2012/01/08 20:06:54 | |
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