
昨日ステン網を挟んでみるというので
あえなく失敗に終わったステンメッシュ加工ですが
途中で閃いた方法を今日やってました。
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画像を見て解ると思いますが
ステンレスのスプリングをブレーキホースへ巻きつけていっています
やり方とその作用は従来の『針金を巻いていくだけ』
と同じなのですが
なぜわざわざステンスプリングを用意したのかということですが
金属特性の一つにどんな金属にも形状記憶性と言うものがあります
最初の形から曲げて行き曲がって形状変化が起きたとしても
手を離すと僅かにですがもとの形状の方向へと戻ります
その形状記憶性を応用させたものこそ
伸び縮みするスプリングだったりするわけですね
従来のブレーキホースへ針金を巻くという方法は
真っ直ぐな針金をホースへ巻いた後にその場でその
形にフィットしてるようにみえて僅かに
また戻ろうとして隙間が出来て緩みます
実際コレでも効果が出るようなのでホースの膨張率は
結構大きいのでしょう。
そこでバネ屋の機械で焼きの入った柔らかいままバネ形状として
形を成してくるという特殊な製法によってできる
スプリングは最初の姿が既に巻かれてる状態であり
それが基点の姿なんですよね。
それをホースへ広げながら巻いていくのですが
ブレーキホースは10㎜の太さです、それに
外径10㎜でワイヤーの太さが1㎜のスプリングを
使って巻いていくんです
つまり外径10㎜のホースへ内径8㎜のスプリングを
少し広げながら巻いていくのです
そうするとかなりテンションがかかりながら巻き付けれるんですよね
上記で記したように金属の形状記憶性により
押し広げられたバネはギリギリで巻きついてる上に
そこから僅かですが元の太さへ戻ろうとしています
最初からホースへ負圧をかけてフルードの圧を相殺して
しまおうと言う感じです。
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とまぁ文章説明ではかなり理論的にかなってるんですが
実際の施工となると・・・・
これがまた大変なんですよぉ(^^;
最初は隙間無くピタッとなったバネを
あえて手で伸ばして巻きと巻きの間に隙間を作ります
そしてホースへ沿わして押し広げながら巻きつけて
行くんですが1㎜のステンワイヤーでできてるので
人力でやるにはかなり強固です(xx)
手が痛くて痛くて・・・
一番最初のホースへ施工中にさっそく右手にマメが出来て
裂けました(笑)
地道な作業です、一箇所終わったらコーヒーで休憩して
を繰り返します(--;
リアに取り掛かったときに見るとホースが短いことに気づきました
『お、これなら楽だ』
・・・でも待てよ?
本当にそうなのだろうか?
ってことでブレーキラインを辿っていくと
デフ横アタリに2分割されてあるじゃないですか
ゴムホースが(--;
リアで4箇所ということになります
車体の下へもぐりこんでやりました(^^;
手が腱鞘炎になるかと思いましたよ
バネの癖があるのでどうしても巻きつけの間隔が
均等にならず隙間の多目の部分が何箇所かあったので
そこでタイラップ法を併用してその開いた隙間へは
タイラップで縛ることにしました
やっぱ場所的にも耐熱・耐候性だよなぁ・・・
う、結構高い・・・(仕入先ですが)
・・・・・・でもやっぱいっちゃえ(笑)
やっぱ変に拘る(^^;
出来る限りの持続性と効果重視の2重施工ですね。
うまく発揮してくれるといいんですが。
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これで効果があるのか無いのかまだ試運転していないので
解りませんが。
まず装着し終わったところでのインプレッションとしましては・・・・
『もぅ二度としたないわ!!』
でした(笑)
コストパフォーマンスに優れる針金巻きなのに
変に拘ることで結果として確かに既製品よりは安いですが
せっかくのコストパフォーマンスを言えないくらい部材費をかけ
数時間に及ぶ作業時間と手に怪我までして
実現させるにはあまりに不釣合い(xx)
走れる日を楽しみに待ちましょうかねぇ。
Posted at 2007/10/28 05:40:58 | |
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