全面 ソーラーパネル デュアル コントローラ 800W オーバー その2
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
屋根の全面にソーラーパネルを並べたのですが、一枚を除き、ほぼ水平面の設置です。最前列の一枚は20度の仰角があります。これに車体自体が尻上がりのサスセッティングにしていますので2~3度前下がりになっています。トータルで前が22度、後ろが2度です。
そこで天気の良い昼の2時頃に車の方向でどのぐらい発電量が違うか実験してみました。
150W×2台=300Wを担当するのは、Duoracerという、EPever社のキャンピングカー用チャージコントローラーです。
まずは、太陽に前を向いて駐車します。2枚直列の電圧は、56Vです。
エルフUTの2t車は、メインバッテリは、24V でサブバッテリーは、25.6Vです。
冬場でも最低充電電圧30V以上を確保するため直列としています。
2
MPPTで調整後の
電流は、2.5Aです。
3
発電量は、142Wです。このあと154Wまで表示される時がありました。
仕様では、300W なので、約半分でした。
4
続いて、車の向きを反対にして太陽に背を向けて駐車しました。
電圧は、MPPT調整後に54.1Vになりました。
5
その時の電圧は、なんと1Aしか出ていません。
6
発電量は、51Wでした。
ということで、まとめると300W定格で実質210W が最大だったパネル2枚で
太陽に向ける駐車だと約150W、お尻を向ける駐車だと51W でした。
わずか、2度程度のカント角ですが、発電量は3倍も違ってきます。
ここから角度を水平にするよりも、できるだけ斜めに設置して、その向きを南側にしたほうが効果的だという結果が出ました。
海外の自作キャンパーでは、アクチュエータを使ってチルティングソーラーなどと言ったギミックを取り付ける例がありました。緯度が高い欧州や北米ではもっと違いが出ますから有効な手段だと思います。
北陸では、雨や積雪が多いので当初の設置プランでは、屋形船や霊*車の様に切妻の形で並べて中心部を高くする方法としました。しかし、外見上の違和感と強度が取れないため断念しました。時間と暇ができたらトラス構造を採用した軽量化とともに変更したいと考えています。
それ以外の方法で発電量を増やすためには、単純にパネル面積を増やすことがシンプルです。これも海外ではスライドアウトして横に張り出し方式がありました。
この車の場合、ボンネットから運転席上部は傾斜面で日射の影響が大きく、ここにパネルを並べると300W程度の発電量が見込めます。サンシールドを兼ねて手持ちのフレキシブルパネルを載せられないか検討しています。
7
発電量が1/3になった原因の考察です。
測定地点の緯度は約36度です。
反対向きで駐車すると、冬至の場合は地軸の傾き23.4度+36度=59.4度を90度から引くと、30.6度です。
これに逆カントの2度を引くと28.6度となり有効面積が減っています。
また、1列目のパネルは、太陽に向いているときは、30.6+2+20=56.6となり、適当に言うと約2倍の投影面積になります。
逆向きだと30.6-22度で8.6度となりほとんど発電できていないことになります。その場合、1列目のパネルがもう一枚のパネルの電流を消費して発熱している可能性があります。
バイパスダイオードが付いてるので、そこそこ効いているはずですが、一枚目をダンボールで覆って検証してみる必要があります。
[PR]Yahoo!ショッピング
関連コンテンツ
関連整備ピックアップ
関連リンク