2020年10月02日
10月1日から諸々の物品の値段が変わりました。
タバコなどは相当だったそうで。
(それでも、海外と比べると安いレートだそう)
その中でもビール類の税率がほぼまとめられて、「本来の」ビールが値下がりになる形になりました。
これで、ビール会社は「本来の」ビールが売れると淡い期待を寄せてるそうで。
しかしながら、本来のビールがすぐに売れるようなことなんて幻想でしかないと個人的には思うんです。
「本来の」というのはいわゆる正式なビールで、「一番搾り」、「スーパードライ」、「モルツorプレミアムモルツ」、「黒ラベルorヱビス」などが分かり易いかと。
これらのカテゴリーは居酒屋等には強いのですが、消費者向けには弱かったのです。
要は1本あたりの単価が高いから「家の財務大臣」が買わずに、税率の安かった、発泡酒やら第3のビールやらを買い付けていたわけです。
ということは、世の中のとーちゃんどもは居酒屋に行かないと本来のビールにはありつけないという事にもなるんだろうなと推測するのです。
ビールと言えば、まず苦いというのがあるでしょう。
これがオトナの仲間入りの証だ!と昭和の思考を持つヒト達は言うのでしょう。
しかしながら、若い層にはこれがマイナスに動いたのです。
例としてとあるアイドルグループで20歳になり初めて飲んだ酒類にビールというのが誰一人もいなかったという事例があります。
編集でカットしたとも言い切れませんが、それが事実だと思います。
飲み会でも昔はまず1杯目は生中(生ビールの中ジョッキ)!と勝手に決められてしまうのです。
たとえ飲めなくても。
最近はアルコールハラスメントとされてしまうこともあり、1杯目からフリーになっているようですが、それでも生中を頼むのは恐らく40歳以上の牡・・・もとい男達でしょうね。
若い層や女性はハイボールやらサワーに行くと思います。
(後者を先ほどの牡・・・もとい男達はこんな甘い酒飲めるか!と罵倒するんですよね)
要は本来のビールを飲む層が高齢化している傾向が出ているのです。
それが読めなかったのがアサヒビールでは無いかなと思うのです。
「スーパードライ」という絶対的な商品を前面に押し出しすぎたツケが出ています。
一番得意だった居酒屋がCOVID-19の影響で打撃を食らい、さらにスーパーなどでも売れずとなりまして。
実は春のキャンペーンでとあるアイドルグループ(先述のと同じ)を起用してラベルのラッピングを替えてCMをうっていたのには失笑してしまいました。
中身が変わらないのに、外面だけ替えてどうすんの?って。
何せ最近はビールも多様化しています。
大手4大メーカー以外にもクラフトビールと呼ばれているのや、海外のビールが以前より容易に飲めるようになっています。
そちらの方が大手のなんかより断然呑めるような気がします。
大手の繰り出すクドい味では無く、スッキリとした(おそらく女性でも大丈夫な)ビールがあるのです。
4大メーカーの中でもキリンが先駆けて携わっていて、それがキリン自体のビールのブラッシュアップにも繋がっているようです。
あとサッポロビールも静岡麦酒という、黒ラベルよりも味がスッキリしているのもあります。
自分たちのビールはこれだと強く定義しすぎたところが、COVID-19の中で崩れているように思うんです。
特にアサヒはもろに被っていると思うんです。
ビールの税制が変わった中、ビール以外の敵も当然できてきます。
今まで通りの味では売れないかも知れません。
今回のビールにかかる税制改正が「ゲームチェンジ」になる可能性はあるんだろうなと思うのです。
少なくとも、苦さを押し出すだけのビールは売れないと思いますし、もう居酒屋頼りにはできないとも思うんです。
Posted at 2020/10/02 11:27:19 | |
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