• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2023年02月27日

【ROWEN PRIUS 30 GT 卒業しました】

【ROWEN PRIUS 30 GT 卒業しました】 大学を卒業した社会人1年目の22歳。自分は家族から1台の30プリウス(前期)を譲り受けた。



しかし、その車は完全なるノーマル車。元々は免許取得後に乗っていた車がフェアレディZだっただけに、[なぜ自分がトヨタ車に?しかもハイブリッド?なんだか浮いているみたい]と、外装と内装がこれまでの愛車とあまりの性格の異なる車に、当時はかなりの恥ずかしさを感じていた。







乗りはじめてすぐに手を加えたのがボンネットのラッピング。それに、シガーソケットの増設とシートカバーの装着。さらにインパネのピアノブラック化とブルーLED化。



ある日首都高を走っているとき、後ろから現れた1台の車。



それはROWENのフルエアロを身にまとったモノトーン仕様の30プリウスだった。強烈なオーラを放っていた。その姿に一瞬にして一目惚れしたのを今でも鮮明に覚えている。すぐにでも降りようと思っていたのに。あのクルマを追いかけたい!この出会いが今後のカーライフを一変させることになった。


















そこから、5zigenのホイール、ミシュランのPS4(225/40/18)、ボンネットのカーボンラッピング(再貼付)、モデリスタのリアスポイラー、ROWENのフロントスポイラー、VALENTIのテールランプ、Revierのハイマウントストップランプ、ROWENの可変式ウィング、TEINのFLEX Z、ステッカー諸々、内装もさらに少し手を加えて、乗りはじめてから約5年で一通り仕上げていった。


つけた愛車のニックネームはROWEN PRIUS 30 GT。まるでレーシングカー、我ながら良い名前をつけた気がした。





2017年9月、PRIUSオーナー限定のみんプリ全国オフに初めて参加。そこで見たカスタムの猛者たちにより、上には上がいると刺激を受ける。






その後、 2018年11月、左右のドアに貼るための巨大なデカールをワンオフで製作してもらい、ROWEN設立20周年イベントに参加。ド迫力のエアロで圧倒されていたが、自分は大きなロゴでインパクトを残した。




























それからというもの、パワーで他車に劣るプリウスは、車仲間とのツーリングでどうしてもついていけないことがあり、せめてコーナリングの脱出速度をあげていけたらと思い、ハンドリングのチューンを始めるようになる。(PRIUS on STREET PROGRAM)































クスコのタワーバー・ロアアーム・ブレースバー・前後スタビ・aprのリアエンドバーを装着。





すると、これまでのノーマル特有のふわふわロールから、ロールが低減しステアリングを切った分だけ応答していく。驚くほどのコーナリングマシンへと変わっていった。峠で突っ込んでもタイヤが鳴くことなく何事もなかったように曲がっていく。多少早めにアクセルを開ければ、かなりの速度で旋回でき、ちゃんと勝負ができるようにまで成長した。









さらなるコーナリング速度を高めるため、ワイトレを外しホイールをENKEI(PF07)に変更し、運転席をRECAROのSportsterに交換。これによりハンドリングはほぼフルチューン。同じ30プリウスとは思えないほどの信じられないくらいの回頭性で、まるっきり別の車に乗っているかのような感覚になった。

















社会人でプリウスに乗り換えたことで、エコカーということもあり、仕事が終われば通勤距離の約15倍、週末になれば軽く100km以上を流すようになる。それゆえ、外出する機会が増えて見える世界が一気に広がった。GTカーのようなスタイリングに完成されたコーナリング性能。モーターのみの走行で隠密行動も可能(笑)、平均燃費は軽く20km/L超え、意識して走れば満タンで900kmも走ることができた。


なかでも年に1回、遠方まで走りに行き、現地で観光やグルメ、車中泊をするのが本当に楽しかった。

プリウスで訪れた県は、青森県、岩手県、宮城県、福島県、新潟県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、静岡県、長野県、岐阜県、愛知県、滋賀県、大阪府、岡山県、島根県、山口県、広島県、愛媛県、香川県、徳島県、高知県。

























































































超長距離を走るきっかけは、東日本大震災で自分にできることを考えた上で現地(宮城県)でお金をたくさん落とそうとしたこと。このときは職場の食事会のあと山梨を22時に出発した。それ以降、完全に距離ガバとなり、無給油の範囲で遠ければ遠いほどウキウキしていた。山梨から島根まで7時間を1度も休憩することなく走ったのは、もはや特技といって良いでしょう。













はじめは100,000kmを超えたらもう買い換えだろうというイメージがあったものの、100,000kmを超えたら逆にどこまで距離を伸ばせるのだろうと気づけば150,000km。職場ではもう買い換えれば?と言われていたがそのつもりは全くなかった。距離が増えていくにつれ、プリウスと自分との関係がより深くなっていくような気がして、嬉しくてたまらなかった。

















そして、約55,000kmから乗り始めたこのクルマは、自分で100,000kmを乗るという当初の目標を大幅に更新し最終的には自分の走行で200,000kmを走破。




ステアリングは握りすぎて特に右手側はツルツル。




長時間の全開走行を想定していない純正CVTと冷却性能、必ず暖気をして水温が40℃を超えてからゆっくりと走らせる。タコメーターも追加して、CVTのアクセルワークも覚えていった。



小さな気遣いの一つ一つの積み重ねで、ここまでやっちゃったら車に悪いなとか車の痛みがわかるようになってきて、なのでそうなると踏み切れなくなることも多かった。






そんな折り、ある年の年末、約170,000kmでハイブリッドシステムが壊れてしまい走行不能に。レッカーで運ばれた。年末年始を共に過ごせずに自分は蕁麻疹が出た。愛車が戻ってくるとすぐに治まった。やっぱり自分は自分のクルマが好きなんだ。































今まで何十回と聞かれてきた。
「プリウスのどこが良いの?」
「燃費が良いだけでしょ?」と。
スポーツカーの凄さや楽しさは誰でもわかる。でもこのクルマは日常生活に特化した使い方ではピカイチ。さらにドレスアップした愛車は十分すぎるくらい格好良くなった。

それでわかったというか元々の自分に気づいたような、あのプリウスといる日常のような非日常で見える景色に少しも違和感がなくて、端から見たら所詮はプリウスだけど、自分にとっては日常のあらゆる雑踏やストレスから解放してくれる行きつけのバーのような感覚。あるいは、秘密基地のような存在なんだと。








自分は物事を深く考えてしまう方だが、走ることに集中していると余計なことを考えずに済む。誰にも気を遣わずに思い通りに動けるし、一人の空間を堪能できるから精神的にリラックス出来る。

つまり、自分にとって愛車に乗ることは"疲労"ではなく"回復"。










事実として、形あるものはいつかは壊れる。過酷な状況で使われるクルマという工業製品であれば尚更。

最近になって、大きな塗装の剥がれがあり、降りることになったきっかけのひとつでもあるが、エンジン関係などは現在も大きな故障はなくむしろ好調。壊れにくいのは日本車として日本人として非常に誇らしい。やはり時間もお金もかけてきたものを手放したくないとも思っている。

しかし、今回降りるきっかけとなったのは自分自身の心の変化によるもの。自分自身に変化を求め、またこのご時世、EVが加速していき、中古市場も高騰し本当に乗りたい車に乗れなくなっている実情がある。そのため、現状のプリウスはエクステリアを大幅に改造しているが、今後はアンチエイジングではなく、30代は30代らしくあまり派手にせず、本当に乗りたい車に乗るためにお金を使おうと、今回思いきって決めたものである。






ラストランのステージは首都高。



Zもここがゴールだった。辰巳でZと夜景を眺めながら缶コーヒー片手に友人と将来について語り合った大学時代。





あの時から10年経って変わったことはあっただろうか。見た目・考え・生活、正直自分ではよくわかっていない。だからこそ、次のステージへ新たな一歩を踏み出すためにこのような決断をしたに至る。結果、この決断がこの先の10年後の自分になにか伝わるのだろうか。






ROWEN。偶然の出会いが自分の生活を大きく変え、より有意義なものへと導いてくれた。このプリウスが教えてくれた数えきれないほどの走り。それによって出会えた場所・コト・者たち。このクルマによって実現できた夢もたくさんあった。







はじめは嫌々だったプリウス。半年乗っても楽しさがわからなかったのに、気づけば常に一緒にいる恋人のような分身のような。未熟な自分の世界を広げ、成長させてくれた大切な相棒。プリウスと走っているときは自分に自信がつけられ、嫌なことも忘れられた。ただの通勤車が唯一無二の存在となり、プリウスと過ごす毎日がかけがえのないものとなっていった。





























家族や職場にもROWENとともにプリウスが決して単なるエコカーだけではなく、かつてプリウスがスーパーGTに参戦していたように、ある種のスポーツカーのような存在であったり、そんなセンスを認めてくれたりして、理解してもらえるようになった。それはとても嬉しかった。


そこまで目立たせるつもりではなかったが、私の住んでいる街では、車好きな人は一度は目にしたことはあるだろう。日本全国を北へ南へ、友達に会いに、デートに、旅行に、撮影に。多くの方に声をかけていただいた。

それゆえ、交通安全や横断歩道などのマナーには常日頃から本当に気を配り、それができてこそ一人前の乗り手であると思っている。初めて出会った人にも「この車は見たことがある」「以前道を譲られたことがある」「この車に乗っているのはあなただったのですね」「ずっとレーシングカーだと思っていた」と言われてきた。不思議と嬉しい気分になった。





東京では国道20号を走行中に職務質問に遭い、身体検査と車内検査を受けたことがあった。2車線で走行中に同乗者がパトカーと目が合ってしまい、すぐ止められたのだ。当然何もなかったが、今となってはこれもいい思い出。




また、Google Mapのストリートビューに走行中の愛車が載った。職場からは「世界デビュー」と言われ話題となった。1つの証にもなった。





たくさんの愛情を注ぎ、長い時間を共にしてきて、たくさんの愛と夢と思い出がつまったこのプリウスを降り、ROWENも卒業します。





LAST SCENE─いつも変わらない景色だけど振り返るとちゃんと道になっている。でも次のページをめくると別々の未来が記されている。今日まで起こった全ての出来事、全部が全部未来に繋がっていると信じて、その中に溢れる感謝の気持ち、全部抱き締めて、新しい道へと進んでいきます。





走ることによって話せた言葉、走ることによって見えた世界、この走りは絶対に忘れない。間違いなく、人生と共に歩んだかけがえのないクルマとなった。








ROWEN PRIUS 30 GT、本当に本当にありがとう。







2023年2月27日、最終総走行距離256,944km。





No one can go back in time to change what had happened. So work on your present・・・
ブログ一覧
Posted at 2023/02/27 20:20:50

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

関連記事

もうコンパクトカーいらないかもw
Bach Spadaさん

プリウスのある生活
つっかさんさん

いよいよ廃車です
こりーさん

初ドライブ
RYOUJIさん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

愛車歴… Fairlady Z33(ST)→プリウス30(Sツ)→ノートニスモS(BL) 仕事終わりのドライブが楽しみで、通勤距離の数倍以上も遠回りして帰...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/6 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

リンク・クリップ

E12 ノート 作業PDF まとめ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/06/09 20:57:48
ダイソー/ガラスタイル貼り付け 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/05/16 21:30:30
0109 アイスブルー復活❗️ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/05/16 21:26:09

愛車一覧

日産 ノート NISMO NOTE S with TEAM IMPUL (日産 ノート)
9年で20万キロ以上走ってきたプリウス30を降り、この度ノートニスモに乗り換えしました。 ...
日産 ノート MOTUL NISMO NOTE S (日産 ノート)
兄はノートニスモ(MT)、妹もノートニスモ(e-POWER)……そんな兄妹いませんよ! ...
トヨタ プリウス ROWEN PRIUS 30 GT (トヨタ プリウス)
【PRIUS on Street Program】 クルマの愛称はROWEN PRI ...
日産 フェアレディZ nismo Z350 NA (日産 フェアレディZ)
nismoワークス仕様♪(雰囲気組) こどもの頃から日産が好きで「大人になったらNI ...

過去のブログ

2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation