
シリーズと言いつつシリーズ化する可能性がない事を最初にお断りしておきます。
で、第一回はこれ。
いえ、第二回はないと思いますよ?
一目瞭然。一目千本。人身御供……とだんだん離れていきますが、EVOQUEオーナーであれば結構知られたグッズであり、かつ利用している人もそれなりにいる、というシロモノでございます。
思い起こせば十年前……ではなくてつい昨年の話です。
納車待ちのハイテンション期間にあったアホな私がこのキーケースを見つけて「うむ。これにしよう」と思ったものの「どのカラーもそれなりにいいなあ」と一色に決められず「ええい、ままよ。実物の色をみて気に入ったのを使うぜ!」とばかり四色、すなわち4個購入してしてまったわけです。
で、手元に届いた四色の実物ケースの色を見て私は当初予想していた事を確信したのです。
「うん。どの色でもいいや」
なんということでしょう。
いや、
「なんというアホでしょう」
でしょうか。
必要なのは同居人と私の二個。後は「余り」です。
予備にするにはこの手のブツの寿命? は長く、予備の必要性などないように思えます。
そこで私は「誰かいりません?」的な呼びかけをしたわけです。
最初に手を上げてくださったのが「トワイライトのユル(知らない人はGoogleで検索してください)」こと群青314氏でございました。
氏には四色の中から緑色を選ばれました。
英国のグランプリ的ナショナルカラーはブリティッシュ・グリーン。EVOQUEのキーケースがグリーンというのは、言ってみれば定番の「合わせ」でございましょう。
その後3つのうちから同居人がオレンジを選び、肌色を私が。
そして残った一つに手を上げてくださったのがakick24氏。
全てのキーケースの嫁ぎ先が決まり、よかったよかった、という事に相成ったわけですが、ふと気付いてみると私を含めたこの三人のEVOQUEは、奇しくも全く同じ船で日本に上陸したものだと判明しました。
船の名はMorningChristina。和名「朝のキリスト教徒(雌)」。意味不明な船名ですが、そんな事よりこの偶然を噛みしめようということで、全員がリアルに集った第二回ECJ全国オフ@ラグーナ蒲郡にて4ショット。
ああ、毎度毎度長い前振りでございますが、要するにそのキーケースはEVOQUE亡き後どうしたのか、という、かなり「どうでも良い」お話でございます。
EVOQUEを売り払う時にキーケースは外しておきました。
なんというか、ああいうのってついてても嬉しくないじゃないですか。箱に入った新品ならいざ知らず、知らない元オーナーの手垢がついたようなケース、誰も喜びませんよね。
私が新しいオーナーで、キーがキーケースに入ってたら触らずに店の人に取り外して捨ててくれといいます。間違いなく。
そういう極めてパーソナルなグッズなので「まあ、邪魔になるわけでもないし、EVOQUEの遺品として手元に置いておくか」的にステイ、要するに死蔵状態でございました。
おそらくそのまま長い年月死蔵された後、私が気まぐれにデスクの中の大掃除をしたりするタイミングでゴミ箱にポイっとされる運命にあるわけです。
が。
そんなキーケースが再び活躍するシーンが訪れたというお話です。
寄る年波のせいなのか、実はもともと持っている特性なのか、私は最近立て続けに「忘れ物」をしてしまっております。
まあ、以前から結構忘れ物がひどくて結婚前には傘を持って出た場合、途中で雨が上がったら帰宅した時に傘はない、というのはアタリマエでした。これは結婚後に私のその特性を知っている妻から「傘をなくしたら承知しないぞ」という脅しを受けてからはピタっと無くす事はなくなりました。
その代わりと言ってはなんですが、出張先の新幹線に買ったばかりのコートを忘れたり、手袋を忘れたり、マフラーを忘れたり、と要所要所でヤラカしているわけですが。
そしてそれは二週間前の11月21日(金)の出来事でした。
家に帰って通勤鞄の中身の一部を週末用の遊び鞄に入れ替えていた時に気付きました。
「あれ? 小銭入れがない」
そう。どこを探してもありませんでした。
そしてその日の行動を思い出してほぼ確信しました。
その日は社内出張で、とある営業所に出向き、そのまま直帰したのですが、その時乗ったバスの乗車賃を小銭入れから取り出したのが記憶にある私と小銭入れとの最後の思い出でです。
つまり乗車賃が釣り銭無しでピッタリあった事が嬉しくて、小銭入れを所定の場所に戻す行為を忘れてしまっていたのです。
そのまま立ち上がった私は座席か床に小銭入れを落としたまま釣り銭のないピッタリ料金をドヤ顔で払ってバスを降りてしまったに違いありません。
普段は定期を使っていますが、エリア外の違うバス会社には現金で払うという普段行わない行為が挟まってきます。ここでイレギュラーが生じ、私は寄る年波で? 適切な対処が出来なかったということなのです。
嗚呼! 長年連れ添ってきた小銭入れ。実はこの小銭入れ、以前にも一度紛失してまして、その時使っていたのは全く同じもの、つまり二代目だったのです。
要するに気に入っていた小銭入れが無くなって、悲しいな、というお話ですが、他に予備の小銭入れなど持っていない私はとたんに小銭入れ難民になってしまいました。
スーパーのポリ袋に入れててもいいんですが、やっぱなんかヤですよね。
昔と違ってコンビニやちょっとしたショップだとedyやIDなどの電子マネーやクレジットカードが使えるので現金が必要な場面が少なくなっています。
交通機関も同様。共通の「スルっと関西」的なカードがあれば現金など要らないのです。
ですから都市部で生活する多くの人はもはや「現金」など使う事がない日の方がおおいのかもしれません。
とは言え私の生活圏・通勤圏のバスでは「スルっと関西」的なICカードはいっさい使えませんし、何よりランチを食べるような零細企業的な個人商店はedyなどとんでもない。現金しか通用しないのです。ひどい場合は1万円札が使えない事もあったりします(お釣りが払底している)。
そう。私には小銭入れが必要なのです。
あ、札入れは持ってます。
もうおわかりでしょう。
そんな「小銭入れ難民」の私は、偶然放置されていたキーケースに目を留めました。
で、思ったわけです。
「これって、形状的に小銭入れとして使えるんじゃね?」
使えました。(・∀・)
そうなんです。
EVOQUE(というかRANGE ROVER)用キーケースは今、私の小銭入れ(ただし新しいものを購入するまでの繋ぎ)として、鞄に収まっております。
ええ、もちろん使いにくいですとも!(>_<)
あ、タイトルの写真は本文とはいっさい関係ございません。
生まれてからこっち、私が日本で一番ウマイと思っている通称「黒ダイヤ羊羹」ですが、数年前に作る人が他界されて幻のモノになりました。
こういう「似て非なる」ものはいくつかあるのですが、我家一角堂(一角屋だったかな)の「ダイヤの山羊羹」の足元にも及びません。
もうあの羊羹が食べられないとなるとマジで寂しい限りです。
どこかにあの羊羹に匹敵するものがないものだろうか……
羊羹ハンターの旅は続く……
という感じの写真です、はい。(・∀・)