トヨタ OBDII 車両自己診断機能インターフェース  

★★納車５周年レビュー★★

【総評】
OBDII (On-Board Diagnostics) は、もともと車両各所にあるECUのプログラムに実装された、車両自己診断機能のことです。
★このインターフェースを使って、電源を取ったり、レーダー探知機や燃費計などの情報表示装置をつないだり、高度なところではスロコンなどの制御装置をつないだりしています。
★車両のコネクタにつなぐだけ、条件の範囲内で分岐ケーブルで複数デバイスを同時接続できたりと、手軽で便利なインターフェースですが、最近はセキュリティや安全面から保守診断以外には使えないようになってきました。
★30プリウスはOBDIIを自由に使える最後の世代で、適合するアフターパーツも山ほど出ていて、自分もその恩恵をフルに受けているユーザーの一人です。
★しかし、年に１回くらいの頻度でたまに不具合があり、都度コネクタを抜いて刺し直すと復旧する簡単さに、逆に大丈夫か？と想ったりもします。

【満足している点】
毎日の走行に不可欠な３つのデバイスを分岐ケーブルで接続して使用。とりあえず３分岐で4年・15万km以上走って大きなトラブルはない。
各デバイスの目玉機能は以下の通り。
★レーダー探知機：燃費・水温・SOCなどの基本的な車両情報の把握、速度取締り警告 https://minkara.carview.co.jp/userid/1814890/car/1346982/5997792/parts.aspx
★スマートキー連動オートパワーウインドウクローザー：キーロックで開いている窓を自動的に閉じる、パワーオフ時にキー操作で窓を全開にする https://minkara.carview.co.jp/userid/1814890/car/1346982/7134558/parts.aspx
★スロコンeco Glider GT+：パワー走行と省燃費の両立、オートクルーズ、車速連動ドアロック、緊急停止時のアンロック、ペダル誤操作時のブレーキ優先、バック連動ハザード https://minkara.carview.co.jp/userid/1814890/car/1346982/8699712/parts.aspx
★３分岐ケーブル：上記３デバイスの同時利用 https://minkara.carview.co.jp/userid/1814890/car/1346982/7051997/parts.aspx

【注意点】
ごく稀に動作不良を起こし、コネクタの差し直しで復旧する。コネクタ自体にロック機構がなく、簡単に外れるため、走行振動や高温、粉塵の混入などで接触不良が起きるのではないかと推測。
★レーダー探知機：OBD情報を表示しなくなる。
★オートパワーウインドウ：スマートキーでロックしても開いたた窓が閉じない。

【考察】
スロコンの開発者・ミラリードのＥさんによれば、スロコンのような走行制御に関わるデバイスを、こんなユルユルのコネクターでつなぐこと自体、技術者の良心が許さないとのことですが、確かに当たってます。
幸いスロコンのトラブルは一度もありませんが、CANインターフェースへの直付けのような、セキュアな接続の方が好ましいと思います。

【対処】
★コネクターの緩みや接触不良の発生をできるだけ抑えるため、デバイス側のコネクターは結束バンドで厳重に固定しておく。
★車両側はそういうわけにもいかないので、定期的にしっかり刺さっているかを確認する。
★万一デバイスの異常で走行中に重大なトラブルが起きたら、直ぐに根本から外して純正状態に戻す。これだけはステアリングカバーの奥にあって簡単に外せないCAN接続より優れているかも (笑)

関連情報URL：https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%B7%B1%E8%A8%BA%E6%96%AD%E6%A9%9F%E8%83%BD