早川書房 デイヴ・エガース「ザ・サークル」  

【総評】
WOWOWでやってた映画「ザ・サークル」 (エマ・ワトソン、トム・ハンクス共演) を観て衝撃を受け原作本を購入。秋の夜長に詠み込みます (笑)
★購入日：2018年10月11日
★GoogleとFacebookとTwitterとAppleとFitbitとSoftBankを全部掛け合わせたような、世界最大のインターネット企業「サークル」を舞台に展開する近未来ディストピア社会の物語。
★ソフトカバー単行本・526ページ
★初版：2014年12月20日

【内容】Amazonから引用
世界最高のインターネット・カンパニー、サークル。広くて明るいキャンパス、一流のシェフを揃えた無料のカフェテリア、熱意ある社員たちが生み出す新技術―そこにないものはない。どんなことも可能だ。故郷での退屈な仕事を辞めてサークルに転職した二十四歳のメイは、才気あふれる同僚たちに囲まれて幸せな会社生活を送りはじめる。しかし、サークルで推奨されるソーシャルメディアでの活発な交流は、次第にメイの重荷になっていき…。人間とインターネットの未来を予見して世界を戦慄させた、笑いと恐ろしさに満ちた傑作小説。

【満足している点】
★出てくるテクノロジーは今あるものばかり。近未来どころか、ネットユーザーのあらゆる行動履歴がクラウドに吸い上げられ、ビッグデータとして共有されて企業がボロ儲けしている構図は既に完成済み。Tポイントと引換にプライベートな購買履歴をCCCに売り渡すようになってから20年経ってます。ザ・サークルの世界は今こうなってもおかしくない位のリアルさ。
★クルマの世界でも、コネクテッド・カーや完全自動運転などやたら話題になってるけど、世界とつながることの便利さの裏にはプライバシーの全てがいつの間にか共有される怖さもあるってことを思い知らされる点で、日産のようにやたらと先端技術を自慢しながら裏ではズルばっかりやってるメーカーへの警戒心を新たにしました。トヨタとソフトバンクの新事業「MONET」も手放しで喜んでると、プライバシーを全部丸裸にされて尻の毛まで毟られるかも (笑)
★映画ではハリー・ポッターのエマ・ワトソンが熱演してまふす。トム・ハンクスもはまり役です。
★ほとんどKindleの電子書籍で用を足してる中、たまにはリアルペーパーの本もいいものですね。分厚い本を読破するのは、タブレットでは味わえない達成感があります。

【不満な点】
★久しぶりに紙の本を手にしたけど、字が小さくてハズキルーペなしには読めない！ (渡辺謙)

【参考】映画ネタバレ
★http://blog.imalive7799.com/entry/The-Circle-201711



関連情報URL：https://www.amazon.co.jp/dp/4152095113/ref=cm_sw_r_cp_api_z70VBbM7R1KK0