ナグ@BPⅡのブログ一覧

なぜか、泣きながら目が覚めた。

それは、貴婦人との思い出を夢で見たからだ。

これまで、愛車はすべて、自分で得たお金で、
手にしてきた。
最初の愛車：32typeM
2年半バイトして、納車当日は大学バックれて、迎えにいった。

2代目の愛車：CBA-Z33
32のタービンブロー、エンジンブローと故障が相次ぎ、修理費を考えた結果、
32は友達にあげて、乗ることとなった。
32をできるだけ引き継ぎたく、色もほとんど一緒、ウィング形状も同じにした。
その後、ASMでSACLAM管に出会い、その音に驚いた。

「こんな、きれいな音が出るのか」と、その後ASMの金山さんと
多くのイベントで会い、ASMカーボンボンネットをなぜか神戸で買ったり、
ASMフロントサポートバーを求め浜松まで行ったり、
なぜかシートはすでにASMリミテッドを
出会う前から入れていたり、とても充実していた。

パーツだけでなく、貴婦人とともに過ごした時で一番かけがえないのは、
そのオーナー様と過ごした時間だ。

もちろんオーナー様ごとに個性があるように、その貴婦人にも個性が出ていた。
型式が違っていても貴婦人のオーナーというだけで不思議な世界があった。

その世界はさながら貴族のような感じだ。皆が紳士、淑女であり、
礼儀をわきまえている。たとえ集まったとしてバカ騒ぎしているわけではなかった。

それは貴婦人のオーナーであるということの責任であるようにも思えた。

ちょっと大げさになったけど、そんな世界を生み出す貴婦人だった。

だが、別れは突然訪れた。

発病して1年半、もちろん、出会ったときは病気にはなっていなかった。

病気を理由に売却がなし崩し的に決まった。
もちろん、パーツの支払い等は自分で払っていたし、滞ってもいなかった。
経済的に厳しいものがあったが、貴婦人がいるだけで、あの世界に、
ちゃんと治して戻ろうと思いがあった。

程なくして、貴婦人はわての元を去った。

今でも思う、あの時なぜ首をたてに振ったのだろうかと、
それだけ、参っていたのかもしれない。
過去のことをアレコレいうのはナンセンスなのはわかっている。

だが、怒りだけは今も消えてはいない。
貴婦人をわての元から離しておきながら、
「クルマ無いと不自由だから、クルマ買おうか。」

ふざけるな、クルマ無いと不自由？
貴婦人をただのクルマとしか見ていなかったのに。

もう、何を言っているのかわからなかった。
それだけで十分だった。

貴婦人との過ごした時間は記憶だけでなく、記録としても残っている。
それだけを大切にして生きたい。