hikobonのブログ一覧

　出雲に行こうかそれとも大三島か迷った。福岡からの距離はほぼ同じ。所要時間もほぼ同じ。ただ、その昔、小学校の頃習った気候の事。当時は裏日本式気候と言った、どんよりとして暗く陰鬱で寒い気候。それに比べて瀬戸内式気候は明るく温暖な気候なのだという刷り込みが・・・。

　福岡では毎日、暗い荒れた玄界灘を見ているし、近年ではPM2.5の影響も加わり青年期まで大阪で暮らした身からすればうっとおしい毎日を送っていた。ただ新潟出身の知人に言わせれば福岡の冬はすこぶる快適とかで。新潟の冬が・・・・・。

　天気予報を見ると瀬戸内は快晴とか。

　平成２８年１月９日　午前６時過ぎ我が家出発。

　NHKラジオ体操など聞きながら九州道福岡インターから北上。比較的スムースに広島通過、尾道からしまなみ海道で。





　大三島到着は丁度お昼過ぎ。近くの道の駅に駐車。鳥居前の大漁と言うお店では黒山の行列が・・・・。お腹は空いているけれどこの行列ではとまずは参拝。

　境内に入ると楠の古木が迎えてくれる。

　神門には仁王様ではなく、なにやら古式ゆかしい武人の像が二体。埴輪風武人ではありました。隼人舞の像などもありました。

　でお詣り。世界平和、安寧などをなど…ウソ。家内安全などをお願いしました。参拝者が少なく結構時間をかけてお願い事などを出来たので・・・。神様側としてもお聞き届けいただけたのではと・・・思っている。



　お札などを頂きまして、さっそく車に貼り付け。守護開始。

　相方がガイドブックで見つけていた美術館などへ。





　近代美術は比較的わかりにくいものが多いのだけれど、こちらのはわかりやすくて良かった。



　インスタントではあるけれどコーヒの無料提供もあり、ここから眺める景色も作品の内なのだろう。





　後で気が付いたのだけれど、すぐ近くに伊東豊雄さんのミュージアムもあったのだけれど見損ねた。

　大三島は結構大きな島で山あり川有り峠有り、しばらく走って、これも相方がガイドブックで見つけてきた雑貨屋さん。

　失礼ながら、この場所で営業は成り立つのだろうかなどと思ったけれど、ちゃんと先客は居たし、相方もなにやら数千円程度買い求めていた。

　橋を渡って本州へ。尾道。ロープウエーで千光寺へ。僅か３分。おなじみの尾道水道。

　尾道と言えば時をかける少女のイメージが強い。大林宣彦監督の作品だ。相当昔の映画ではあるけれど、原田知世の可愛さが印象に残っている。もっとも我が娘と同年代ではあるけれど・・・。

　千光寺では鏡岩、このあたりでは巨石信仰が盛んだったのだろう、広島県山中には葦嶽山ピラミッドなどもある。

　下り道。

　喫茶やら雑貨屋さんなどが・・・。

　時をかける少女にも出てきた艮神社（うしとら）。

　丑寅の方角と言えば東北の方角。鬼門だ。ではどこから見ての鬼門なのか・・。

　大三島の大山祇神社からみればまさに鬼門にあたる。関係あるのかな。そういえば大山祇神社の鳥居わきにある灯篭は奉納者が備後尾道と彫ってあった。

　昼食時間を失してしまったので、お寿司屋さんで穴子の巻きずしなどを購入し、お土産に大林監督御用達らしい老舗でワッフルなど。



　土産物屋さんで娘からリクエストのあったはっさく大福などなど。

　帰路の山陽道宮島SAで以前好印象だったお品を夕食に。

　窓からは宮島の大鳥居のレプリカが見えていた。

　どうやら無事、１０時半頃総行程846.6km無給油で完走いたしました。

　去年の初詣は天照大神をお祀りした天岩戸神社にお参りした。毎年、お参りする神社を選ぶのに迷うのだけれど・・・。我が国には八百万（やおよろず）と言って多くの神様がいらっしゃる訳で、今年一年をどの神様にお願いするかはこちら側の意思にかかっている。

　貧乏神、疫病神、その他いろいろ悪神もいらっしゃるし。古来より殺して祀る式の祟り封じの神様もいらっしゃる。弁財天や荼枳尼天（ダキニ）などの外来の神様もいらっしゃる。荼枳尼天と言えばなじみ薄いようだけれど、稲荷神社の神様なのだ。

　動物の化身やら、その他自然物やら、果ては飛行機や乗り物などなど・・・。種々雑多な神様がいらっしゃる国が日本なのだ。

　だから人間も死ねば神になる国。靖国神社は国のために亡くなった方々をお祀りしている神社だ。私の父親もその一隅を為している。

　靖国神社だけではない。各地には護国神社も存在する。その様な事情は海外には案外知られてはいないようだ。

　いずれにせよ、我が国の宗教観は一神教では無いのである。だから今まで何度でも書いているけれど、我が国では神様を選ぶ事が出来るのである。

　で今年。今年は日本総鎮守！これは偉い。天照の兄貴である大山積神（大山津見神、大山祇神）。山の神であり海の神であり木花咲耶姫の父親なのだ。木花咲耶姫は山幸彦の母親で神武天皇は山幸彦の孫だ。このあたりの系図はややこしいし時代が合わなかったり、近親婚が多かったりと難解ではあるけれど、物語としては面白いのでぜひ、古事記や日本書紀の通読をお勧めする。

　太宰府天満宮などの菅原道真のように歴史上の人物で悲運のうちに没した怨霊封じの為に祀られた神様にはあまり願い事をするには気が引けるというか・・・。それに比べると神話時代の神様は生々しくないので、おおらかにお願い事が出来るような気がする。

　もっとも神話時代でも勝ち組系の神様と負け組系の神様はいらっしゃるけれど、そのあたりはお好み次第と言う事で・・・。

　ちなみに初詣参拝者数日本一は毎年明治神宮なのだけれど、こちらの祭神は明治天皇だ。