
引き続きブレーキのお話2です。
前々回のブレーキのお話は、結論から言うとフロントとリヤの制動バランスを考えて強化しましょうというお話でした。
※けしてフロントブレーキキャリパーを交換してはいけないという事ではないのでご安心下さいませ。
前回の特別版?では、ブレーキの鳴きに関するお話でしたね。
今回はその他の制動装置に関わるパーツのお話です。
最近では純正オプションと言いましょうかディーラー等で販売されていたりするメッシュホースや、一昔前と比べると最近見かけなくなったマスターシリンダーストッパーはドライバーがブレーキペダルを踏む時の感覚を左右するものなのですが、どんなものなのかという事です。
先ずは、金属のメッシュで覆われているメッシュホースは標準装着されている見た目的にただのゴムホースと比べるとしっかりしている様に思えますよね。
しかしメッシュホースといえ中身は樹脂やゴムですし標準装着されているゴムホースは中に繊維が入っている耐圧ホースです。
最大制動力に差はありません。
硬い樹脂やゴムホースに金属のメッシュで覆われているメッシュホースは油圧のかかり具合が少し変わってきます。
硬いので踏み始めの油圧のかかり具合が良くなる訳です。
耐久性は標準装着されている耐圧ホースより劣ります。
ABSが作動した時の脈動もダイレクトになります。
次にマスターシリンダーストッパーなのですが最近ではあまり見かけなくなりました。
ドライバーがブレーキペダルを踏むと、その力はペダルの支点、ペダルの逆側に付いているプッシュロッド、マスターシリンダー内のピストンへと伝わっていきます。
マスターシリンダーのピストンが押されて油圧が発生する状態になるとドライバーが踏む踏力は油圧を介してマスターシリンダー、マスターシリンダーが固定されいるバルクヘッドへと伝わります。
この時のバルクヘッドの応力の分散でバルクヘッドが動いてスポンジーな感覚となりドライバーへ伝わります。
このバルクヘッドが動きを止める為にマスターシリンダーを固定するのがマスターシリンダーストッパーです。
スポンジーな感覚からカチッとした感覚になる事を優先する事に特化したパーツである事は皆さんご承知の通りです。
しかしながら応力の分散を何処で受け止めるか、そもそも受け止める設計になってない事も知らなくてはならないと思います。
マスターシリンダー自体はマスターシリンダーストッパーで応力を受け止める設計にはなっておりません。
またバルクヘッドもマスターシリンダーストッパーによる応力の分散に対して変形具合が変化した事に対して考慮され設計されてはいけないのです。
交換装着されている方はたまにはブレーキホース、マスターシリンダーやバルクヘッドの状態を確認してみてはいかがでしょうか?
けして交換装着してはいけないものという訳ではありません。
あらゆるチューニングパーツは一部を除いてメリット面がある事からパーツ化され販売、装着されていますが構造とデメリット面を正しく理解し点検整備する事を考えてみて下さいね!
それではまた( ´ ▽ ` )ノシ
Posted at 2019/01/20 12:50:29 | |
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