
昨日の日曜日、素晴らしい快晴の中、待ちに待った
『ディレッツァチャレンジ2017 西日本エリアチャンピオンシップ』
がタカタサーキットで開催されました。
GVBの戦闘力を少しでも高めるべくコツコツと準備を進め、
期近には状況の許す限りタカタに通って練習をしてきていました。
いよいよ決戦の時を迎えたわけです!
ちなみに… このブログ、えらく長い文章になってしまいました。。。
ダラダラと書いてしまう悪い癖が。。。
長い!!と思われましたら、適当にハショってください(汗)
(※)ディレッツァチャレンジについて
冒頭からアレですが…
ご存知無い方のために『ディレッツァチャレンジ』について簡単に説明させてください。
簡単に言いますと、タイムアタック好きが集まってそのラップタイムを競うイベントです。
レース(追いかけっこ)ではありません。
概要を下記してみます。
・同日、同時刻、同じコースを各参加車がアタック、そのラップタイムでもって順位を決めます。
・DUNLOP主催の大会であるため、使用するタイヤはDUNLOPのラジアルタイヤに限られます。
(DUNLOP DIREZZA ZIIIがリリースされて間もないので、殆どの車両がZIIIを履いています)
(DUNLOPのラジアルタイヤでもβ02といった一部の銘柄は使用不可です)
・チューニング範囲やその度合いは事前に告知されるレギュレーションに準じます。
・排気量や過給器の有無、駆動方式の違いで分けたクラス1~4に
改造範囲の大きいオープンクラスを加えた以下の5つのクラスに分かれてタイムを競います。
クラス1:排気量1900cc以下の全車両、及び全ての前輪駆動車両。
クラス2:排気量1901cc以上でNAエンジン搭載の後輪駆動車両。
クラス3:排気量1901cc以上で過給器付きエンジン搭載の後輪駆動車両。
クラス4:排気量1901cc以上の四輪駆動車両。
オープンクラス:排気量や駆動方式を問わず改造範囲の広いクラス。
ちなみに、私のGVBはクラス4でのエントリーになります。
・今年のエリアチャンピオンシップでは、各クラス毎に変則ノックダウン方式で勝者を決めます。
最大出場台数の16台がエントリーした場合は次の図の通りとなります。

DUNLOPの
公式WEBに詳しく書かれていますので、興味のある方は是非ご覧になってみてください。
(インプレッサの出場台数が少なくて悲しいです。インプ乗りのあなた!参加しませんか?!)
さて、大会前日となる土曜日、ディレチャレ参加者の皆さんのことを考えて
源さん、黄夏さんが練習会という形の走行会を企画・段取りしてくださいました。
前日がディレチャレに全く関係の無い走行会になったりしますと、
特に遠方より出場される皆さんが事前練習をするチャンスが減っちゃうもんなんですが…。
お二方の心遣いに素直に感謝です。
さてさて、当然ながら私も前日練習会に参加すべく、土曜日のうちに現地入りしました。
当日に使用するDIREZZA ZIIIですが、一度も試したこと(アタックしたこと)がありませんでした。
皮剥き&余熱入れ、そして数LAPでもアタックをしてその感触を確かめておきたかったんですね。
ちなみにタイトル画像は前日練習会のタカタの風景です。
遠方よりディレチャラーな
猛者たち皆さんが多く来場されていました。
分かる方には分かる、『日本一有名な?』FK2も事前練習に来場されていました。
私もGVBの走行準備に入ります。
3kmの街乗りしかしていないZIIIを履かせ、ドキドキしながらコースイン。
皮剥きをしながら、ゆっくりとタイヤに熱を入れていき、
ボチボチかな… という感じで数周目に軽くアタックに入ります。
走り出しの第一印象は、凄く柔らかいなぁ… と。
縦は強い感じで、よく止まるし、リアにもよくトラクションがかかるんですが、
進入で無理をするとフロントが逃げちゃう感じです。
大会当日も含めてなんですが、1コーナーと7コーナーの進入がダメダメになってしまいました。
クリップ付近からアクセルを開けていく際にも、
荷重を載せているはずの外側のフロントが横に逃げていく。。。
ZESTINOやZII STAR SPECだとLSDが仕事をして前に進む感じだったんですが…。
3コーナーや最終コーナーの後半を思うように走れない。。。
これは、かなり丁寧に姿勢作りをして、メリハリのあるステア&アクセル操作が必要だなと。
タイヤの縦と横を同時に使おうとするとフロントが裏切ってアンダーを出す傾向なので、
しっかり止めてから向きを変える、向きが変わるのに合わせて優しくアクセルを開けていく…と。
かなり無理の効くZESTINOに慣れていたので最初は戸惑いましたが、
昨年の夏に練習用に履いていた(縦はあるけど横が無い)NANKANG NS-2Rを
かなりハイグリップにした感じのタイヤなんだなぁ… と。
とにかく、基本に忠実に丁寧に3周をアタックしてみました。
タイムは58.787、58.548、58.508で、58.5秒あたりで頭打ち。
気温はそんなに高くなかったもので、58秒フラットあたりは出したかったんですけど。
あと、2.1くらいの温間内圧を狙って冷間内圧を設定していたんですけど、
3周アタック後、2.3~2.4くらいの温間圧になっていました。
内圧が上がるに従って変なバンピングが起こっていましたから、
もっと思い切って内圧を下げた方が良さそうな感じだなと。
走行後のタイヤ表面はとてもキレイで、熱を冷ませば同程度のグリップは維持されそうな感じでした。
新品タイヤは(トレッド面が荒れていなければ)一旦冷ました後にグリップが安定するイメージもあり、
取り敢えずは、明日のグリップに期待をしつつ、タイヤを清掃&入念にエア抜きも行い撤収しました。
さて、三次のホテルにチェックイン、
ログデータを見ながら当日の走らせ方をアレやコレやと考えながら早目に就寝するのでした。
(車載動画は何故か上手く撮れていませんでした。。。)
さてさてさて、いよいよディレチャレ当時です。
大会当日、ゲートオープンは6時50分の予定だったんですが、
ホテルにいても落ち着かないので6時過ぎに現地入りタイミングで出発。
さっさと現地入りした方が気持ちが落ち着きますし、一番乗りしてやろうという気持ちも少し(笑)
タカタに到着してみると…
そんな気はしていたんですけど、同じクラス4の強敵である らっきょさん が先着。。。
前回タカタで開催されたディレチャレ(2015年西日本エリア戦)では、らっきょさんがダントツの1位。
私は溝を大きくあけられての2位だったんですよ。
朝一の(現地入り)タイムアタックで既に負けてしまいました(悔)。
6時50分ちょうどのゲートオープン、入場後はイソイソと走行準備に入ります。
受付や車検を終え、リラックス&皆さんへの挨拶を兼ねて各クラスの車両を見て回ります。
先ずはクラス1です。
排気量1900cc以下の全車両、及び全ての前輪駆動車両が対象です。
例年、フロントに285幅や295幅のタイヤを履くお化けシビック(EK9・EG6)がシノギを削るクラスです。
何せFFのVTECモンスターが集うクラスなんですが、今年の参加車両はレパートリー豊かでした。
各シビック(FK2・EG6・EK9)、インテグラ(DC2・DC5)、CR-X(EF8)とホンダ勢の他、
ロードスター(NA・NB・ND)やRX-8(SE3P)、MR-S(ZZW30)、スタレーット(EP82)、
ロータスエリーゼ(GH-111)がエントリーされています。
定員いっぱいの16台です。
続いてクラス2です。
排気量1901cc以上でNAエンジン搭載の後輪駆動車両が対象です。
S2000が大勢を占めますが、そこに86・BRZ、NCロードスターが加わります。
圧倒的にS2000が強いクラスではありますが、86・BRZやNCロードスターの健闘を祈りたいですね。
ちなみに、REV SPEEDの元編集長である加茂さんがマイ86で参加されていました。
こちらも定員いっぱいの16台です。
次はクラス3。
排気量1901cc以上で過給器付きエンジン搭載の後輪駆動車両が対象です。
例年、RX-7(主にFD3S)にシルビア(主にS15)がシノギを削るクラスなんですが、
今年は、過給器付きの86・BRZ、そしてS2000が加わっています。
ちなみに、過給器付きS2000でエントリーされているのはデカトーさんでした。
参加台数は全部で7台です。
続いてクラス4をとばしてオープンクラス。
一応、改造範囲の広いクラスとの位置付けです。
(極端な車両はエントリーされていなかったと思います)
こちらは、RX-7(FD3S)とシルビア(S15)、そしてランエボ(CT9A・CP9A)がエントリーされています。
参加台数は全部で6台でした。
最後に私がエントリーするクラス4です。
四駆ターボのクラスですので、エボやインプ、GT-Rが対象になります。
今年は(今年も?)私のGVB以外は全てランエボです。
EVO IX(CT9A)が2台、EVO X(CZ4A)が2台、EVO IV(CN9A)が1台、EVOワゴン(CT9W)が1台、
そして私のWRX STI(GVB)を加えた全7台のエントリーとなりました。
さて、開会式も終わり、先ずは各クラス毎に約15分の練習走行に出ます。
ちなみに、いつもの儀式も忘れませんでしたよ。
朝は霧が出て肌寒い感じだったんですが、練習走行の頃には素晴らしい快晴となり(晴れ過ぎ…)、
気温も路面温度もみるみる上昇していきます。
こんな路面温度で何周も走るとタイヤが終わってしまう…
ということで、クラス4の練習走行では2周だけのアタックに止めます。
ちなみに、一晩寝かしたZIIIは、前日のそれよりも僅かにグリップが上がったような感じでした。
内圧をかなり下げてみたのが(温間で2.0くらい)良かった様でした。
さて… 私のタイムは他の皆さんと比べてどうなんでしょう?!

【練習走行の結果】
結果は2番時計でした。
気温や路面温度、路面の状態が全く同じ状況での約0.15秒差は小さくありません。
ここで、変則ノックダウン方式で戦うディレチャレにあって、
とても重要となるシード権について書いておきます。
1回目の本番アタックとなるセッション1では誰も脱落しません。
セッション2を免除されセッション3にジャンプできるシード権をトップの1名が獲得するのみです。
(全7台のエントリーなのでシード権は1台のみ)
セッション1とセッション2の間には2時間半くらいの時間があります。
セッション1で多少の無理をしても、セッション2までにタイヤやエンジンは冷えてくれます。
多少の熱ダレならリカバリーさせる時間があるわけです。
そして、続くセッション2ではその結果によって6台の内の3台が落とされ、3台がセッション3に進みます。
このセッション2を通過した3台にセッション1でシード権を獲得していた1台を加え、
計4台でセッション3を戦うわけです。
ちなみに、ディレチャレの順位はこのセッション3のラップタイムでもって決定されます。
セッション1及び2でのタイムは、シード権とセッション3への進出権を決めるものでしかありません。
ここで問題なのは、セッション2が終了すると直ちにセッション3が始まる… ということです。
気温や路面温度が極端に低いコンディションであれば、
敢えて(シード権を避けて)セッション2を走行、
ほどよくタイヤに熱が入った状態でもってセッション3を戦う… という選択肢が出てきます。
セッション3は実質10分未満の戦いなんです。
タイヤの熱入れに時間を割かれる状況は不利になることもあるわけです。
一方、大会当日は(過ぎる程の)快晴で気温も路面温度も超高い状況でした。
こんな状況でセッション2を走ってしまうと、セッション3の開始時にはタイヤがタレ始めてしまいます。
…と言うことで、セッション1でトップを取り、シード権を獲得(センション2を免除)できれば
圧倒的に有利な状況でセッション3を戦えます。
話を練習走行後に戻しまして…
通常、練習走行やセッションの間に時間がある場合、
発熱したタイヤやインタークーラー、ラジエターを冷やしてやります。
多くのディレチャラーな皆さんは園芸用散水器を持参していまして、
積極的にタイヤやインタークーラーを冷やされるんですね(私もそうです)。
当日はなんとsumi33さんとご友人がポータブルファン×2基を持参で応援に来てくださいました。
このファンが超ありがたかったです。
フロントタイヤ&フロントブレーキの冷却環境が素晴らしいものになりました(嬉)
他にも色々な場面でお手伝い頂いてありがたかったです。
本当にありがとうございました。
尚、当日はsumi33さんの他にも、沢山の方々が応援に来てくださっていました。
何時間もかけて足を運んでくださった方が何人も。
この場を借りまして、御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
さて…
十分にクーリングされた車両でもって勝負のセッション1に挑みます。
数周でタイヤがタレ始めますが、とにかく時間の限り攻めました。
…で、車載動画も無いので(前日同様に上手く撮れていませんでした)いきなり結果ですが…

【セッション1の結果】
僅差(2位の方とは0071秒差)ではありましたが、何とかシード権をゲットできました!(嬉)
その後、次のセッションまでの時間を利用して、前後タイヤを入れ替え、
また、フロントブレーキのエア抜きもして準備を整えます。
そして迎えた最後のセッション3。
これも、いきなり結果になりますが…

【セッション3の結果】
本当に僅差ではありましたが(2位の方とは約0.2秒差)、1位になることができました!!(超嬉)
(ガソリン代とETCの請求が怖いですが)期近に何度もタカタに通った事、
大したUPDATEではないものの、GVBの戦闘力を上げるべくコツコツやってきた事、
それらが報われた感があり、本当に嬉しかったです。
今になって思えば、紅い人に阿讃でオーナーキルされたことも勝利の要因に…
詳しくは書きませんけどね!!
当日にサポート頂きましたsumi33さんとご友人、
遠路遥々の観戦&応援に来場してくださった皆さん、
会場にて激励の言葉をくださった多くの皆さん、
大会主催者の住友ゴム・DUNLOPさん、
大井さんや熊倉さんはじめ、企画運営に尽力頂きましたスタッフの皆さん、
そして、エントラントの皆々さん。
心より感謝御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。