Apple iPad mini  

マツダはCX-60を皮切りに、例えばパナオートと連携してMBDのレベルを大きく引き上げたし、マグナ・インターナショナル（カナダ）、Visteon（米）、三菱電機など多くのサプライヤーの力を借りて特に電子系の装備のレベルアップを図っている。

さて、システム面で社会問題になっているトヨタのCANシステム関連の脆弱性による盗難問題。第３世代となったCANのシステムはより強固となったが、不用意にOBD2へ素人が電子機器や分岐ケーブルを接続してしまうとシステムが侵入ととらえてセーフモードに入ってしまう。

CX-60で注意が必要なのは、OBD2とセンターコンソール内のUSB-C。iPhoneやAndroidスマートフォンの音楽データなど保証された通信は問題ないようですが、一部カスタムされたAndroidが想定の範囲を超えて通信要求をシステム側に行い、60のコンピュータが不安定になります。これがいわゆる「一人病み」と呼ばれる症状です。
エセモータージャーナリストのような振る舞いのクルマ系YouTuberが外部接続によってセンターディスプレイでYouTubeなどが視聴できる電子製品を宣伝しているが、これはいわゆる「企業案件」。さすがにジャーナリスト協会に所属しているモータージャーナリストは扱わないが、YouTuberのような素人のところには企業案件が舞い込む。これは彼らにとって重要な収益となっている。万が一問題があれば、企業側に賠償してもらえば済む。しかし真似をしようとする一般ユーザーはそうはいかない。

さて、前置きがかなり長くなってしまったが、何を言いたいかといえば、60にAndroid系のセンターディスプレイハック系ツールを突っ込んで動画視聴するのはかなりリスクがあるということ。何も無ければ良いが、なにかあった時に保証は一切適用外。システム書き換えによる修理になれば100万を越えることになる。

そこでシンプルにiPad miniをマウントできればよい、と考えたのだが、色々試した結果、写真の位置に純正カバーを用いて横置きすれば済むという結論に達した。もちろん、急ブレーキをかければ飛んでいくリスクはあるのだが、東名高速道路で往復500キロ走行したところ加減速やブレーキで落ちることは全く無かった。とはいえ運転中に動画視聴するなどもってのほか。子供を乗せたとて、「風景と会話を楽しめる人間になりなさい」と教育する方針なので（笑）、あくまで安全が確保できる状況で必要なときに…。