ALPINE DVR-DM1200A-IC  

ドラレコとしてでは無く、ミラーとしての感想です。
濃いめのスモークフィルムを貼っていますが、明るさは設定で調整可能で昼間の映りは綺麗で申し分ありません。
また、専用ステー式で外から見た時にゴムバンドが見えないのは違和感なくスッキリしていてアドバンテージがあります。
配線を見えなくするためにミラー枠上部に厚みを付けている他社製のミラーもありますが、このミラーは専用ステーの裏を通して見えないように配線するので運転していても全く気にならずスッキリしています。
JB74では12インチミラーでもバイザーの可動域に干渉無く余裕すらあり、簡単に取付できました。
あえて言えばフロントガラス上下幅が小さいので専用取付ステーがもっと短ければ、視界が広くなって良かったと思います。

デジタルインナーミラーは液晶を使用したものが大多数ですがアルパインのように価格が高めであっても所詮液晶は液晶、早い動きを映す物としては限界を感じます。鏡のように反射させている訳ではないのですから。

まず、すれ違う車はミラーの端の方から中央へ向かって少し遠ざかるまでの間はカクカクとは言わないまでも、スムーズな動きとは言えません。家庭の液晶テレビで動きの速い場面がぶれるのと同じです。

また、夜間に田舎の郊外道路は真っ暗な闇を映す事になりますが、鏡では気にならない暗闇が、液晶のバックライトによりグレーの明かりが目の前で点いており目障りです。

そしてこのミラーは広角に映るため、後続車との距離感が普通のミラーとは違って遠くに見えます。
例えば高速道路で追い越し後に普通のミラーの感覚で走行車線に戻ると直前割り込みになりかねず、かなり危険です。
逆に煽り運転で後続車に後方ギリギリにビタ付けされたとしても普通に車間距離があるように感じてしまうと思われます。
ズーム設定で鏡と同じ距離感に設定できれば良いのですが、このミラーにその機能はありません。
そしてこのミラーは鏡面がシルバーでは無く黒のため電源をOFFにして鏡として利用するのは厳しいと思います。昼間でも黒い反射板に映る暗い後方を見る事になります。
夜間に液晶が眩しいからと電源OFFにすると、大都会の繁華街は良いのかも知れませんが、私の住む片田舎の夜道では何も見えなくなります。

これらのマイナス点を踏まえて取り付けるかどうかです。
液晶のデジタルインナーミラーは純正であっても中国製の安価な物であっても概ね変わらないでしょう。
現時点ではデジタルインナーミラーはまだ過渡期なのだと思います。