
「お前、このバイク、好きそうだよな~」
と、何気なくCB乗りの友人に勧めた一台のバイク。
その名もトライアンフのトライデント 660
排気音聞いてみて〜と動画を紹介したところ、何かが友人の中で刺さった様子。
次の日にはディーラーへ試乗の予約を入れ、あれよあれよと試乗の日程が決まり、付き添いツーリングをすることになりました。やったー!
初めて触れるトライアンフの3気筒ということで、期待に胸を膨らませて、いざ試乗へ!
友人は目的のトライデント 660
僕もなぜか乗せてもらえることになり、兄弟車のデイトナ660をお借りすることにしました。
同じ 660ccのエンジンを積む車体なので、スペックは似ていますが、スロットルボディーがトライデントは1つ、デイトナは3つ、という違いがあるそうで、スロットルの付きの良さ等、かなり違うとのこと。
「是非、途中で乗り換えながら2車の違いを楽しんでください!」と送り出してもらいました。
アイドリングは 4気筒に近い音質なんだけど、2気筒のようなドロドロ感?ドリュドリュした音?が混ざります。
擬音化が難しい独特の音ですが、めちゃくちゃかっこいい。
もうこの音だけでこのバイクを買う価値あるんじゃないか?
09とは全然違う。
MT09はもっとトルク感が強くて、荒々しい印象。
トライアンフの方が高音で明らかに4気筒寄り。
けれども、走り出すとしっかり低速トルクがあって発進も容易。
上まで抵抗感なくビューーンと回って、4発のような伸び感も気持ちいい。
同じ3気筒でも、トライアンフはトライアンフなりの良さが感じられました。
2気筒と4気筒の良いとこ取りとはよく言ったものです。
途中で乗り換えて、今度はトライデントに乗車。
アイドリングでは全く違いが判りませんでしたが、加速レスポンスがデイトナと比較して穏やかな印象。
スロットルを開けたら瞬時にリニアに反応するデイトナに対し、空冷のバイクのような、じわぁっとしたパワーの出方が演出されていて、一呼吸分、人間の反応を待ってくれているような、過敏過ぎないアクセルレスポンスがとっても好印象でした。
比較対象のデイトナ660の方は、回せば回るほどパワーが盛り上がるエンジン+レスポンスの良いスロットルに対して、ポジションが結構ツアラー寄り。
このパワーを受け止めるにはもっとポジションもレーシーで、ブレーキもサスペンションもグレードの高いものの方が、安心して開けられるのかな、という印象です。
…にしても音が良い。
無駄にスロットルを煽りたくなってしまいます。(笑)
20分程度の試乗を終え、お店に戻ってくると何やら黄色いバイクが。
「是非この機会にこっちも乗ってください。」と店員さんが勧めてくれたのが
ストリートトリプルの上級モデルである
765RS
まさに Moto2クラスのベースエンジンが搭載されたストリートファイターの代名詞的なバイク。
スペックはこんな感じ。
ストリートトリプル 765RS
130馬力(12,000rpm)
80N-m(9,500rpm)
車重 189kgでシート高は836mm
130馬力なんてとても…と遠慮してたら、「全然乗りやすいですよ!是非とも…」と店員さんの強すぎる推しに抗えず、気が付いたらセルを回していました。
キュキュキュ・・・ヴァン!!!
トライデント 660やデイトナ660とはまた違った迫力のある3気筒の音。
昔見たデイトナ 675 の動画を思い出すような迫力のある排気音にドキドキしつつも、クラッチを繋ぐと以外に優しく進んでいき、ほっと一安心。
信号で一度停車してから全開加速を試してみたら、それはもう…
やっぱり 130馬力の値は伊達ではないという感じ。
3気筒は低回転からの蹴り出しも強く、排気量以上の加速の凄さを実感できました。
そのパワーを受け止めるブレーキとサスペンションの粘り強さも強烈。
デイトナ660に乗って不満に思った部分が全て解消されて、スポーティな3気筒に乗りたいなら断然こっちの方がいい!と思うほど、安心して心ゆくまで走り込めそうな印象でした。
試乗から戻って、今度は友人がこのストトリに乗って出ていったので、店員さんと雑談タイム。
営業トークをまとめるとこんな感じ
•トライアンフのECU はホンダが使っているものとベースは同じ。本国でそれぞれの車両のエンジンと組み合わせて、最後の味付けがなされる。
•他メーカーの開発陣からもトライアンフの3気筒は魅力的に映るらしい。お客さんとして乗ってくれている方も多い。
•同じ3気筒として、MT09やR9のCP3には、魅力で負けない自信がある。(←本当にそう思った。)
•オクタン価としては日本の有名どころのGSならレギュラーガソリンでOK。
…等々
本当に魅力があるバイクたちなのは間違いないと思います。
それぞれ組み合わされる車体も本当に楽しかった。
ストトリが絶対的に高性能なんだけど、トライデントの優しさというか、人に寄り添ってくれる感じの3気筒は新鮮で、気持ちよく、目から鱗状態でした。
そういう部分はR7、もといMT07のCP2エンジンに似通った部分があるのかも…
試乗を通じて愛車の特性に気付いたり、良さを再発見したり…
見聞を広めるのは大事だなぁ〜と実感するのでした。
Posted at 2024/11/25 22:52:30 | |
トラックバック(0)