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「平清盛」ネタ。

平家モノでは必ず出てくる言葉。
「平家にあらずんば人にあらず」

コレが今回のサブタイトルでしたが。

確かにコレ言ったのは、清盛じゃなく義弟の時忠ですけど。

コレで誤解されるのが、
「平家以外は人間じゃない？
　そこまで調子コイてたんかい！」ってことなんですがな。

この場合の「人」ってのは、
いわゆる「人間」じゃなくて、「官人」。

現代的に言えば、
「平家じゃなければ政治家(or官僚)じゃない」
ってところでしょうか。


平家じゃない＝与党最有力派閥じゃない。


ってな感じ。

古代は民主主義政治じゃないですから、そこに属してないと発言権もヘッタクレもないってこと。

さらに言えば、平家は「武家」なので、
いざというときは力にモノ言わすことができるってのも公家とは違う強み。


平家が主役だし、この辺を説明してくれると思ったのだが・・・
調子コイてる雰囲気になってる気がする。



ちなみに・・・

「平氏」と「平家」は、同じ意味ではないです。
チョコチョコ出てくるようになった、北条時政も平氏です。
でも、平家じゃないからビビッてるんですね。

「北条」って土地を有していたから「北条」を名乗ってるだけ。
領地名を名乗るのはかなり多いです。
藤原氏である、仙台の伊達家もそうですね。

平家っつーのは、偉くなってからの清盛の血脈の「家」を指します。
他の平姓の人は、平氏であっても平家じゃない。

偉くなってからの北条氏も、本家だけは「得宗家」って言いましたし。
藤原氏の中でも、重職に付くことができる家は「摂関家」と言われます。

だから、平家が滅んでも平氏は滅んではいないのです。

ちなみに平時忠も平氏ですが、ベツモノ。
清盛の家は武家。時忠の家は公家です。
姉が清盛の嫁になったからデカい顔ができるだけ。