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久々の本の紹介です＾＾
「半島を出よ」上・下　　村上龍　　幻冬舎

今現在持っている唯一の村上龍さんの本です。
カンブリア宮殿（テレビ東京）で有名ですね。
放送してないところがあるかもしれませんが名前は知ってる方も多いと思います。

文章での描写が非常に上手く、緊迫感が伝わってくる面白い本だと思います。
大まかな流れは北朝鮮の解放軍が九州を独立国家にしようとテロを仕掛けていくという内容です。
他国から攻め入られたとき容易に反撃できない現在の法律の盲点を付いた精巧な作品です。現在の法律について考えさせられてしまいます。
これ以上深いことはいろいろな意見があるっていうことで控えさせてもらいます。

かなりドキドキさせられました。オススメです。長いですけどね。

「９９％の誘拐」　岡嶋二人　講談社文庫

前にも紹介した岡嶋二人さんの作品です。
誘拐返しがメインで話は進んでいきます。
仕掛け人の人柄から応援したくなるような物語になっています。
話としては現実的ではないのですがもしかしたらという考えになってしまう、そんなリアリティ溢れた話です。


あらすじはコチラ

末期がんに侵された男が、病床で綴った手記を残して生涯を終えた。
そこには八年前、息子をさらわれたときの記憶が書かれていた。そして十二年後、かつての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。
その犯行はコンピューターによって制御され、前代未聞の完全犯罪が幕を開ける。
第十回吉川栄治文学新人賞受賞作！

「包帯クラブ」　天童荒太　ちくまプリマー新書


天童荒太さんの本はすべて持っているのですがその中で比較的穏やかな暖かい本です。家族狩りや永遠の仔とは違った面白さがあります。
前に映画化されるということでしたが上手実写されていれば面白いと思います。


あらすじより
傷ついた少年少女たちは、戦わないかたちで、自分たちの大切なものを守ることにした・・・。いまの社会を生き難いと感じている若い人たちに語りかける長編小説。

「天使の屍」貫井徳郎　角川文庫

中学生の心とその親の心を繊細に描写しているこの作品、カテゴリーはミステリーに入ると思いますが、非常にリアリティに溢れています。
この作者は症候群シリーズで魅かれてはまってしまいました。
以下あらすじは巻末抜粋です。




思慮深かった中学二年の息子・雄馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。
動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話しを聞き始めるが・・・「子供の論理｣を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。
そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。
「14歳｣という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶりだし、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー！

GOTH～僕の章～
GOTH～夜の章～

角川文庫　乙一


内容はとってもダーク。
ミステリーですがほかのミステリーとは一線を画してる作品です。
必ず２回読みたくなるそんな本です。

この作者の作品で「暗いところで待ち合わせ」が映画化されています。
DVDで見てみる予定です。