オイルクーラー取付
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まず悩んだのが①オイルの取出し位置と②オイル経路への戻し位置でした。多くの方がフィルターカバーの真中から①を、②をカバーの三角部のどこかでしたが、この方法だと転倒した場合に取出し口が破損しやすいので別方式を考えました。
結果、①は写真のように、フィルターカバー後部の穴を塞いである部分とし、②はオイルをヘッド部やギヤ部へルートするオイルパイプの固定ボルト上部を貫通することとしました。
そう決めたものの実現までの加工は大変でした。(素人なので・・)
以下それぞれの説明をします。
2
素人なので、加工機械は友人宅にあった古いボール盤と小さな万力(バイス?)しかありません。
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①取出し口はフィルターカバーの最後部(穴を塞いでいる場所)に数本のドリスで穴を開け、そのままその面をドリル型フライスで水平にしました。
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開けた穴にM10タップでねじ切りをしてから、写真のようにバンジョーボルトを取り付けました。
この後クランクケースに仮取付した結果、少し干渉する部分があったので6枚目にあるようにバンジョーの面を一部削りました。
それから、裏側にある本来のオイルルートを強力エポキシで塞いで完成。
4
②オイル戻しルート用にM10バンジョーをグラインダーで削り出し、その後ボール盤で直径8ミリくらいに仕上げました。
5
クランクケース上から後部へ延びるオイルパイプを固定しているボルトに穴を開けるのですが・・、このボルト特殊(M7)で、しかもメーカー在庫なし。特殊なM7のうえしかも中空のものなど無いので悩みました。 ネットを探し回ってミスミという会社がM7ボルトを通販しているのを見つけ、それに自力で穴を開けてみることにしました。 何本もドリルを折る失敗でボルトを無駄にした末に成功し、先に作っていたオイル入口が嵌る穴を上部に開け二つを接合したのち、ロウ付けで固定しました。
6
写真のオイルカバーのオイルルートをエポキシで塞いでいましたが、油圧で外れてしまったので、薄いアルミ板を液体パッキン付きであてることで、本体取付で締め付けられるので完全に塞ぐことができました。
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オイルクーラー本体はモンキ―用として販売されているものを使いましたが付属のオイルチューブが細いうえ硬くて使えないので、オイル出入口のバンジョーボルトとオイルチューブを別のものを使いました。
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苦労して加工した、取出し口と戻し口を装備してみました。取出し口側の角度は何度もチューブのルートを考慮して決めました。
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別途取り寄せたチューブでクーラー本体を接続し、オイル充填で完了しました。
ここまで思い付きからかなり長い時間が経っていたので、自然とニヤニヤしてしまします。
10
その後の試走ではその効果がはっきりわかりました。それというのも、これが必要かどうか、また効くのか?・・があったので事前に油温計を付けていました。
結果気温10度以下では、冷えすぎるようなので段ボール板でカバーを作り本体に風があたらないようにして、ちょうどいいようでした。これは季節に合わせてカバー部を調整することにします。
まぁ、CBX125カスタムでは不要かもしれないオイル―クーラーですが、実はバラバラのままのCBX125Fにつけようと思っていて、そのための技術確認の意味もあったので成功したのでとてもよかったです。
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