2024年6月20日(木)
「斜陽館」を出発してからのつづき
時刻はもう12時過ぎ
昼食も摂らずに「龍飛崎」へと急がないと間に合いません
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ところでこの数日、山道ばかり走行していた
秋田・青森の山道はそもそも平日という事もありクルマが非常に少なく、他車とすれ違う事もあまり無い
「もしかしたら自分の前後1kmくらい誰も居ないんじゃないかしら?」
と妄想する事も度々在るのだ
そんな状況の中、誰とも喋らずに黙々と延々に運転に集中していると、ある種トランス状態に陥るのかもしれない
というのもこの数日間、とある映画が延々と脳内再生され、その映像や音楽、劇中の台詞や詩がフラッシュバックのように蘇るのである
その映画とは「彼のオートバイ彼女の島」
原作は片岡義男、そして監督はワタシの大好きな大林宣彦
自分はバイクに乗った事が無いので詳しくは無いが、カワサキのW3という有名なバイクをメインに据えたある種ロードムービーである
「極彩色の夢を見る奴がいるという。しかし、僕の夢はいつでもモノクロームだった。これは、いわばモノクロームの夢の物語である」
この主人公のモノローグとともに物語が始まる
バイクの走行シーンは基本モノクロ
映画全編を通しての疾走感と風の匂いが堪らなく好きだ
〜夏はただ単なる季節ではない
それはある一種の心の状態なのだ〜
サミュエル・ウルマンの詩の一節で映画は終わる(確か)
そして劇中曲のショパンのエチュード「エオリアン・ハープ」
これらが混沌一体となって頭の中を駆け巡る
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映画「emotion 伝説の午後」で紹介されたフランスの詩人「ジュール・ラフォルグ」の詩の1節
〜荒れ狂う風の煩さよ
死んだ人たちは何処にいる?
旅に出かけておりまする〜
まさしく今の精神状態はこれw
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アカン、ダメだ・・・
書くこともだんだん支離滅裂になっている
こんなに長時間人と喋らずに過ごした経験は無い・・・あ、コンビニで「レジ袋下さい」は何回も言ったかw
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13時過ぎ
龍飛崎の手前、「眺瞰台 (ちょうかんだい)」に到着
駐車場にクルマを停め
今回の旅行で最高の景色を満喫
こんな素晴らしい景色は人生初
完全なる快晴の空
しかし海上には霧が立ち込め、その中に海峡を行き交う船影が幽かに見え隠れしてゐる
そこから僅かばかり目線を上げ、遙か前方を見渡すと北海道の渡島半島を臨む
おっ、文章が文学調になってきたぞ
太宰の精神が舞い降りたのかもw
しかしなんちゅう幻想的な景色・・・
その後展望台から降りて本日の目的地「龍飛崎」に到着
石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」の歌碑
中央の赤ボタンを押すと歌が超爆音で流れますw
これにて津軽半島制覇w
本日の宿泊地の青森市街に向けて出発します
そして、17時前にホテルに到着
チェックイン後には例によってパチ屋に直行
本日は大型店舗が国道を挟んで隣接するホールに決定
結果はプラス3K
地味に堅く勝利で、通算収支はプラス21K
ホテルに戻ってからは晩御飯を求めて夜の青森を徘徊
青森駅をパチリ
結局疲れ果てていたのでコンビニ弁当になりましたw
Posted at 2024/06/26 22:28:12 | |
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