なかなかめんどうなTAの設定ですが、
私は設定に下記のCDを使ってます。
XLO :Test/Burn-In CD
オーディオチェック用のCDなわけですが、
正相の音声と逆相の音声が収録されています。
本来は接続を確認するためのソースなのですが、
位相の特性を利用してTAの設定にも使えます。
よく聴く音楽CDを使っても良いのですが、
それだと、違うCDにすると定位が変わったりするし、
そのへんは窺い知れない録音状況によるので、
リファレンスCDとしてこれを使ってます。
このCDには正相・逆相のおっさん(笑)の声と
正相・逆相のモノラルの曲が入ってます。
正相で定位を決めて、逆相のソースで微調整って感じで使ってます。
他にもおじさんがしゃべりながらスタジオを歩き回るってのが入ってて、
うまく調整ができてれば、
おじさんの声が右にいったり左にいったり、
あるいは遠くにいったりとこれもなかなかおもしろいです。
このCDにはエージング用の音源、消磁用の音源等々が収録されてて、
自分でオーディオをいじってる人にはかなり使えるCDだと思います。
ちなみにこちらで購入しました。
http://www.soundhouse.co.jp/index.asp
なんだかんだ書いてますが、
結局は実測値に戻ってる現状です(爆)
以下、昔書いたチラシの裏です。
おかしなとこがあったら指摘していただけるとありがたいかも≧(´▽`)≦アハハハ
私なりの設定方法。
あくまで我流です(笑)
TAの設定で大事なのはイメージすることだと思います。
TAでは信号を遅らせることで定位を操作していきます。
これがどういうことかをイメージできるかが大事です。
信号を遅らせるというのはスピーカーを遠ざけるということです。
つまり、TAの数値を大きくすると、
それだけスピーカーの位置を遠くに移動させているということです。
ホームオーディオのスピーカーを2本イメージした時に、
気持ちよく音を聴けるのは2本のスピーカーに向かって中央に立つことでしょう。
2本のスピーカーと自分の立ち位置の関係は正三角形に近いと思います。
まずはこのイメージを持つことだと思います。
では、車の場合はどうか。
特殊な車でない限り、
運転席に座ると、左右のスピーカーまでの距離が異なります。
右ハンドルの場合、左のスピーカーの方が遠いはずです。
では、左右のバランスをとるためには、
右のスピーカーを遠ざければよいわけです。
つまり、右のスピーカーの信号を遅らせるわけです。
TAをいじるとスピーカーの位置が前後するイメージをもちながら、
いじると設定もやりやすいと思います。
実際には・・・
まず、基準となる自分の耳の位置を決めます。
そこから各スピーカーまでの距離を測ります。
測った距離を元にTAの数値を入力(だいたいでもかまいません)。
いよいよ設定を詰めていくわけですが、
私は調整用のCDを使いました。
普通の音楽CDだと音源によってはセンターを決めるのは難しいかもしれません。
私の場合は、聴き分けるセンスもないんで、
手っ取り早く調整用のCDでセンターを決め、
その後に良く聴くCDで微調整という順序で設定を詰めました。
TAの調整ですが、
左右ともいじろうとはせずに、
まずは片側だけであわせていきました。
BASSFOCUSモードでは2つのチャンネルをいじれます。
このモードで右(或いは左)ツイーター・ミッドを一度に調整できますので、
このモードでおおまかにセンターを決めます。
その後、個別に各チャンネルを微調整します。
私はセパレートのスピーカをフロントに使っているので、
ウーハーとあわせて、
3WAYで接続しております。
つまり、6つのスピーカーの調整をすることになります。
ただ、私の場合はウーハーは1発なので、
5スピーカの設定になります。
ウーハーの2つは同じ数値ということです。
基本的にはツイーター、ミッド、ウーハーはそれぞれ別に
調整した方がよいです。
特に、ツイーターはミッドをオンにしたままだと
聞き分けづらいと思います。
でも9815では各チャンネルをオフにすることはできません。
調整の時だけ配線を外すという手もありますが、
私はめんどくさかったんでクロスオーバーの設定で
不必要なレベルを下げて対処しました。
寸法を測って入力した時点で、
大きくは外れていないはずですので、
あとは感覚で微調整。
言い換えれば、お好みの方へいじればよいと思います。
こつとしては、
現在のTAの数値を憶えてから、
大小に大きく振ってみます。
すると、定位の動きの方向性が分ると思います。
その方向性を元に、先ほど憶えた数値から微調整すると良いと思います。
右側だけいじってみて、
良い感じになったら、
念のため左側もそれぞれいじってみましょう。
あとはトライ&エラーで好みの定位になるまでいじりたおしましょう(笑)
きっちり詰めたつもりでも、
ソースを変えると全然だめだったりもします。
というわけで、
私は、中庸な感じで設定をしてます。
ある程度まで詰めたらメモリー機能を使うと良いと思います。
いじる前にメモリー。
ちょっといじってメモリー。
メモリーしておけば、
ボタン操作だけで聞き比べられるので楽に聞き比べができます。
私はメモリーには採寸した直後の状態と採寸後に微調整した状態をメモリーに入れてます。
いじりたおして、
よくわからなくなったら、採寸直後に戻すこともあります。
ここまでの方法で左右方向のセンターは調整できると思います。
しかし、定位は左右のほかに縦方向の調整があります。
私の場合ですが、
ここまで調整して、
ボーカルはセンターにきてて、
コーラスは左右。
でも、ボーカルの位置に対して、
コーラスが下がっているという状況になりました。
フロントガラスをイメージしてもらって、
中央にボーカル。
左右の下付近にコーラスという”へ”の字型の定位になっていました。
というわけで、こんどは縦方向(高さ方向)の設定です。
先ほども書いたBASSFOCUSでは2チャンネルを同時に調整できます。
今度は両ツイーター、両ミッドで調整します。
私の場合は両ミッドを遅らせることでボーカルとコーラスが同じ高さになりました。
この辺は狙った高さがどの辺なのかにもよると思います。
最後になりましたがTAをいじったら、
忘れずにウーハーの位相もいじりましょう。
スピーカーの距離が変わるということは、
そういうことですから。
といった感じで自己満足に到っております。
ただ、時間がたてば、
またいじりたくなるでしょうが。
ちなみにプロショップにはいったことがないので、
これでよいのか、 どこまでのレベルに達してるのかはわかりません。