最低と言われて

「最低！！」と面と向かって言われたのはいつぶりだろう、、、

東名阪を走行中に突如ポーンとの警告音とともに表示されたアラート。
エンジンオイルが『最低レベル』につき１Lを注入しろとのメッセージで、前回のオイル交換で気持ち少なめの6Lだったところ、そこは直噴、3000㎞足らずの走行でここまで消費するとは。

S3の頃もちょくちょくあった症状で、直噴のお約束。もちろん、オイル缶２Lは車内に常備。ついでに言うと、クーラント補充液もあったりと。
これぐらい持っていないと、空冷の宿命であるオイル消費に悩まされていたサーキットの狼の早瀬左近にド叱られてしまいますから。

幸いにも渋滞中だったため、ゆるゆる走り、目的のICを降りて安全なスペースでボンネットオープン。
気分は、まさに次々にライバルに抜かれていくのを横目に、路肩でオイル缶を開ける早瀬左近。
次回のオイル交換で使用予定だったMotulのCompetitionを目分量で追加。
ああ、勿体ない（泣）

アラートが消え、リセットせずにしばらく走行すると再び表示されるメッセージ。
コンビニに入り測定するも、まだ足りないとのことで、再び、目分量で投入。
Motulが缶に変わって、ボトル横で残量が目視できなくなったのが痛い！
そして、オイルゲージは絶対に必要！！
新油が混ぜられ、気持ちスムーズになったS55でしたが、来月には、全部入れ替えと、SDGSとはまさに真逆の所業。

「もう最低！！」と怒ったような泣いたような顔で言い放たれたあの時。
その真意が分かったのは、ずいぶんと時間が経ってから。
もし、あの時、自分に今回のようにオイルを用意しておく余裕があったのなら、違った現在があったかもしれないと、ふと、彼女の後姿をなすすべもなく見送る、幼すぎた自分がフラッシュバックし、古い傷跡がチクリとしたのでした。