
(※この日記はハワイ旅行振り返りであり、既に筆者は日本で眉間に皺寄せながら仕事してます。
この頃を懐かしく思い出しながら。)
『すばると言っても、富士重工ではありません。』
という、一言。
この一言をを書く為に、
今回の旅程を決めたといっても過言ではない。
車でなくて、何なのか?
それは、国立天文台、すばる望遠鏡。
標高4200m、ハワイ島マウナケア山頂付近に位置する、
我国が世界に誇る有数の望遠鏡だ。
富士山(3756m)よりも高く軽く雲の上にちょっとはみ出す素敵な立地条件。
しかし、、、ここまで道路が整備されているのは、驚きを隠せない。
なにやら、こうなるまで色々あったらしいが、
その話は別の機会に。
口径8.2m。台座は、日本の名だたる企業がその技術の粋を結集させ、
巨額の資金を投入し作成した。。。。400億位だったかな?
医療・福祉への投資も重要だが、
浪漫・神秘の科学的究明への投資には賛同できる。
先進国の使命であるとも思う。
今回アポイントが無いため、天文台の中に入ることは出来なかったが、
雲のはるか向うに、夕日が沈んでいく様に、言葉を失った。
すばらしい。
しかし、、、、寒い。気温は0度。
一方ふもとは、32~3度。。。。この落差にうっかり昇天してしまいそうだ。
日没と共に、世界は変わる。
この後は、無数に瞬く星を、富士山と同じ標高にある、
駐車場から、天体望遠鏡を使って観測する。
最近の望遠鏡は、GPSを装備しているらしい。
月明かり、蛍の光等は良く聞くが、ここでは星明り。
星々の輝きで、深夜に街灯がないにもかかわらず、
人の顔が識別できるくらい明るい。
日本ではぼんやりとしか見えない星座も、余り興味がなかった私でも、
その形状を追い神話を想起するに易い。
圧巻なのは、天空の中央に堂々と流れる天の川。
心が洗われて行く。。。そんな錯覚すら、受ける。
何万光年も先の世界から、届けられた星の光。
今見ているそれは、既に存在していない可能性もある。
はるかなる宇宙を想像すると、自分が酷くちっぽけに思え、
そして、自我に目覚め、人として生まれた偶然を嬉しく思う。
宇宙は広がりつづけている。この言葉はよく耳にする。
ただこれは、自我に目覚めたものが、宇宙と定義した空間を知覚したということ
で、
実際は未知だった部分の存在を知り、「宇宙」と定義したということなんだろうか?
考えをめぐらせても及ばない。
人間はちっぽけだ。
ただ、ちっぽけだけど、
目覚めた幸運を大切に、生きていこう。
来て良かった。

Posted at 2007/10/19 00:17:38 | |
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