
本番走行を昨日書き終わったので、
一年間通い詰めた、峠アタック2007を総括します。
今日も酷く長くなります。自己整理にお付き合いください。
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まず、年間4戦のフル出場して見えて来たことがある。
それは、独りで行う修行では得られないものの習得。
他者と比較し継続的に競うことによる成長の計測。
成長と言うのもお恥ずかしい、微妙な伸張。。。。
私如き素人にとって、所詮車の用途は買い物が中心。
同じレベルの相手と比較しながら自己計測を繰り返すという行為は、
ゴールド免許優遇のご時世、余程でない限り得られる環境ではない。
そんな中、「峠アタック」というイベントは格好の修練の場だった。
そして、絶妙なタイミングで開催されていた。
4~10月の7ヶ月に4回。
実に絶妙だ。これが半年に一回だと反復練習という感は薄れ、
また違った結果をもたらしただろう。
遮二無二に突き進み、ひたすら優勝を目指すのもありだけど、
前回の記憶がまだ新しいうちに開催されるため、
■1.ターゲットとするライバルと比較ができる
■2.比較により、自己に加えた修正・改善の効果測定ができる
そんなモチベーションで、継続的に一年間継続して参加した次第です。
いままで、自分との戦いと言いつつ、ちゃっかり人と比べていたわけです。
(赤いファミリアの影に怯えつつ、追われつつ、追いつつ。。。。w)
興味の所在は、今の資源(車、テクニック)の有効活用の追求。
余程の経験を積まれた方でない限り、独りぼっちの研究では成就できるものでは
無いと思っている。
自分ひとりで、黙々とサーキットを走りこむのもきらいではないけど、
参考タイムとの比較は可能であるが、環境次第で良い日も悪い日もある。
そもそも、独りでやっても余り楽しくない。
その一方で、競技も当然環境に左右されコースも変動するが、
ライバル達もあわせて良くなったり悪くなったりする。
自分と同時に比較対照の軸も変動する良さだ。相対的に自分の実力を計測できる。
だから、競技はいい。比較できる幸せ。この良さに気付いた年だった。
そして、気付かせてくれたのは、本年戦った4WDクラスの皆さん。
本当に恵まれている。
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なにより、あの競技でありながらも、ほのぼのとした、
「お祭」的な雰囲気は大好きだ。
この祭りのようなメンバー、会をいつまでも続けたいと思ってる。
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話は変わるが、
モータスポーツを始めて今般まで、
自分と誓う基本的なルールがある。
「怖い」を無視しない。
本年は特に速度域の高いところで走っていたため、いつも以上に意識した。
「怖い」という感覚。
お化けも常に出れば、きっと怖くない。
得体が知れないから「怖い」のだ。
「怖い」の後には、「痛い、辛い」結果が予想される。
つまりは知らない領域を、本能的嫌忌するものであり、
よくない結果が予測されるため、「怖い」ということになる。
走行中にこれを感じる場合、知らない領域に踏み込み始めているという、
精神的な警告と解釈する。これを感じたときは退く。行っても多分良いことは無い。
何かが違う。何かが間違っている。
ゆえに「怖い」。
本番で知らない領域に手を出したところで、3億円誰かがご褒美にくれるわけでは無い。
リスクは高い。
正しいかも解からない。
少しずつ詰められればいい。
少しずつでいい。。。。
例で展開するとブレ-キング。
最適なブレ-キングは、「恐怖」を我慢したその見返りに得るものでは無く、
ライン、荷重、タイミング等の適切なバランス。
物理的に無駄を無くす事が最適。つまり破綻しないということ。
経験から来る予測と、それにあわせた精緻な調整の元成り立つもので、
決して根性と忍耐の延長線上にあるものではないと考えている。
根性と忍耐は必要だが、使う場所は練習であり、本番ではない。
恐怖の抑圧とはベクトルが違う。
ラインに関しても同様で、「神のライン」を通れば万人が早いかと言うと
それは多分無い。
「神のラインの走り方」が多分存在する。
事実、某上司の後を追従して走っても遅れをとる個所が必ずある。
何かが違うと疑問をもち、自分に欠けているピースを埋める作業。
ラインは通過する際の姿勢・状態までふくめて、考える必要があるのだろう。
ラインはチューブ状のUウォータスライダーと訳が違う。
コーナリングは、コーナのかなり手前から実は始まっており、
姿勢の伴なわないライントレースは、「恐怖」の他ならない。
「恐怖」の抑圧ではなく「恐怖」を生じないドライビング。
「恐怖」を感じているときは、何かが間違えているか、
アンコントローラブルな事態が想定されているか。。。。だろう。
ロータス松本氏は、ドライバーズミーティングの時に、
「あきらめてください。」
と、仰る。この言葉は自分にとって深く響く。
初参戦の方だけでなく、どのレベルにいても響く言葉だとおもう。
恐怖という心理的境界線で退く勇気。
それを「あきらめる」という言葉で表現されている。
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私は、煩悩に縛られた人間だ。
目の前の賞典は欲しいし、人に認められもしたい。
ちやほやされれば、当然にいい気にもなる。
豚もおだてりゃ木に登るし、魚圭もおだてりゃ表彰台に。。。。。
自己擁護するが、それは人間として当然だと思う。
でも、それだけじゃない。
もっと強欲だ。
もっと欲しい。もっと。。。
もっと長い目でみた技術的向上。
もっと揺るがない技術。
もっと。。。。
こればかりは、サンタさんにお願いして、ポン付け感覚で得られるものではない。
恐怖を越える根性と忍耐の対価でもないと考えている。
だから、ビビリミッタは常に感度全開。そして、経験のカバー率が上がることで、
少しずつビビリミッタの規制範囲が狭まっていく。
「狭めていく」では無く、「狭まっていく」だ。
経験からの習熟により少しずつ。コントロール範囲が、結果として広がっていく。
多分、目にみえた変化は無いし、自覚も出来ないくらい。。。少しずつ。
かなり長くなってしまったため、修行の内容はまた後日書くとして、
日頃のお買い物、または、
妻とのちょっとそこまでドライブデートでできる修行をしている。
決して公道でぶっ飛ばすわけでない。
証拠に、ゴールド免許を維持していることを付記しておく。
ただ、山道は好きだ。
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さて、色々筆の向くまま書き散らして来ましたが、
一年間を振り返り、表彰台に登るに至るまでに、
色々な方々にお世話になった。
めろん♂さん、谷〇さん、裏会長、
オリジナルボックスの皆様、
ガレージシロクマの皆様、
ボディーファクトリーアクションの皆様、
そして、峠アタックの開催にご尽力いただいております、
オフィシャルの皆様、
ありがとうございました。
色々と、実り多き一年となりました。
まだ探求は始まったばかりです。
今後ともよろしくお願致します。
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来期も。。。。
お山の大将と言われるかもしれないが、それは上等。
取り合えず、その大将めざして行こうと思う。
【峠アタック2007 Results】
Rd.1 5/27 dry クラス4位 総合10位
Rd.2 7/29 wet クラス3位 総合14位
Rd.3 9/16 dry クラス4位 総合12位
Rd.4 10/21 dry クラス3位 総合10位
追伸:赤ファミさん、リベンジお待ちしています。
長々と失礼しました。
お付き合いいただきありがとうございます。
さぁ、集え!腕自慢!!
さらに独り言。
読み返すとやめるみたいだな~。
まだまだやめないよ。