
峠アタック復帰戦、波乱に満ちていた。
戦いは現地までの道中で始まっていた。
関越道上里手前2kmで、
ステアリングにバイブレーション。
。。。路面かな?最近の舗装は。。。
いや、おかしいのは車だ。
様子を見るため、
上里SAへ緊急ピットイン。
道中一緒だった濃紺インテグラが、
小さくなっていく。
朝もやのかかる上里SAはトラック数台、
そして、
遠くにスポーツカー達が見える。
エントラントかな?
広い場所に車を止め、
そそくさと車を降りる。見ると、
右リアの空気圧が目で見てわかるレベルに落ちている。
あー。パンクだ。。。。バーストしなくてよかった。。。
圧をあげるとこぶになってる。。。
本番タイヤご臨終。
脱力感と共に、色々な想いが交錯する。
シートを倒してこのまま眠りについてしまいたい思いもよぎるが、
運転席はロールバーが干渉して、
シートは倒れない構造になっている。
助手席も、リアシートにタイヤが満載されているため、
同様に倒れない仕組みだ。
。。。そうだ、リアシートにタイヤ。
まだだ。。。まだ走れる!!
周囲の目を若干きにしつつ、
そそくさととりあえず車に積んである、
移動用のタイヤに履き替える。
積んでてよかった、予備タイヤ。
タイヤはレグノ。
BSの技術の粋が詰まっているものの、
いつも利用している鬼のようなハイグリップラジアルとは、
少し離れた存在だ。
燃費と静粛性は実証済みだが、
グリップの上限は試した事が無い。
良い機会なので、試してみることにした。ちなみにこのタイヤは、
オカポソどのより譲渡された由緒正しき逸品。
まさか、こんな所で使われるとは、
タイヤ自身も思って無いだろう。
こうして激戦のレギュラー2クラスから、
「私設コンフォートタイヤクラス」に
勝手かつ自動的にクラスチェンジ。
フリーランではWETとドライが縞々になっている路面状況もあるが、
0.6G程度。
いつものインチキラジアルの1G近い制動力とは離れている。
これを超えると、すっと流れる。
ラインを外れるとヌルっと流れる。
しかし、それなりに食う。
タイヤは想像よりいい。さすがBS。
以前履いていたクムホタイヤより、全然いい。
しかしだ、
運命の女神がいるならば、
銀座のルノアールのソファーで、
甘いケーキとお茶でもしながら、
小一時間説教したい。
シチュエーションとしては、夜景の見えるお台場のバーカウンターでもいい。
(同席します?)
朝からの出来事をよくよく振り返ると、
ご丁寧に順位だけでなく、
崖下に転落するシナリオが、
わざわざ当日に用意されたようなものだ。
とにかく、無茶してはいけない感じ。
平素できていないことが、
本番でできるわけがない!
昼食にいつもの唐揚げを食べ、(美味!)
いよいよ、緊張の本番を迎える。
震えたのは寒いからだろう。
やらしい話、
心の中でこっそりと突然の豪雨を祈る。
(望むは曇りのち滝!!)
排水性能は度のタイヤにも負けていない。
しかし、祈り空しく路面はドライに向かっていった。
(75%冗談ですよ。)
スタートは、
いつもどおりにスタートすると、
ホイルスピンでロスが生じるため、
クラッチのつなぎをいつもよりマイルドに。。。。車に悪い。
(この辺に未練が出てますね。)
1つ目のシケインが目の前に迫る。
手前で速度調整し加速で抜ける。
右旋回2つは、姿勢を手前で変え加速円でラインをこじ開ける。。。つもりが、
なかなか前に進まない。
車体がツツーと外に流れる。いつも以上に油断できない。
会社の後輩にスタートの直前に言われた一言が、
脳裏をよぎる。
「滑るから気を付けてください。」
あー。ほんとだ。
Bコースを下りきり、
上りのセクションに差し掛かる。
微舵+チョイブレーキで姿勢を整え、
左旋回。スパッと切り替えて右旋回。
路面にバンクがないためか、
いつもどおり接地が頼りない。
淡々と走り、ゴールラインを通過する。
テーマは安全第一。
そして、次はAコース。
シフトミスったり、
知性を忘れた右足に負け、
ずるずる滑ったり散々なので省略しまーす。
走り込みしないとだめかも。。。。
修行じゃー!
に、しても、
タイヤもないから、どーすっか。
あ、古いダートタイヤがある。。。
今回はPhotomate887とLap+を利用して、
データをとってみました。
固定が甘かったせいもありますが、
ぐ・・・群サイのコースの形を変えてしまっている。。。が、
思い当たる節は多いですね。
客観的な視点として役に立ちそう。
うー。体調悪し。
しかし、楽しかった。
やっとスタートラインに戻れました。

Posted at 2010/06/01 08:16:58 | |
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