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　クルマのデザインについて、ニューモデルマガジンXなどで新型車のデザインスケッチをみると、とても魅力的なデザインなのに、いざ発売となると凡庸なデザインになってしまっていて、がっかりしたということがあります。

　クルマの新型車解説書などでも初期のラフデザインスケッチが掲載されていることがあって、ラフデザインではとても未来的なのに実物はずんぐりむっくりしたものに変更されているということが多々あります。当然、ドアミラーやランプ類の保安部品は着けなければなりませんし、ホイールも基本的にはメーカー純正品は前後同じものがほとんどです。デザイン段階では大胆な冒険ができても実車段階では現実的なものになるのはしかたないことなのです。

　デザイナーのアイデアスケッチも実用的なものにしていくととても普通になってしまうのでしょう。しかし、カーデザイナーの巨匠ジウジアーロ氏のデザインは実用を損ねることなくほぼ忠実にデザインを再現できています。実例をあげれば、日本のいすゞ自動車のピアッツァなどの例もありますし、アルファロメオのベストセラーカーとなった156のデザインをしたワルテル・デ・シルバのデザインをマイナーチェンジした156やブレラなどのデザインは好みはあるにしても素晴らしいデザインです。

　デザインのちょっとした違い、マークⅡ3兄弟もそうですが、内装はほぼ同じでフロントグリルとテールランプ形状が違うだけの兄弟車（クレスタはセダンですが）のバリエーションがあるだけでも選択肢が広がりますし、さらにワゴンなどの派生車まであると、どの車に乗ろうか本当に迷いますね。迷うということはどれにも良いところがあって悩むということですから、とても良いことなのだと思います。

　マルチパーパスでの用途を考えると、今はミニバンを選べば間違いないという風潮からセダン離れが進んでいると言われています。セダンではFFレイアウトで車室内を広くとることが良しとされています。トランクもできるだけ広いほうが良いということを追求していくとメーカーが違ってもCセグメントのサイズの中では同じようなデザインのクルマにならざるを得なくて、スペースユーティリティならワンボックスやワゴンの方が優れている、コストパフォーマンスが良いという結論になります。

　確かにクルマは安い買い物ではありません。何台もクルマを持てる環境にある人はそうはいませんので、最大公約数の使い勝手で決めるしかないのですが、クルマに趣味性がなくなれば、合理性から言っても軽自動車で十分ということになります。

　でも家族4人を快適にロングドライブに連れて行き、安全に運転ができるのです。車室が狭いということはエアコンの効きが良いというメリットもあるのではないでしょうか。家族の一体感も養われるのではないでしょうか。ちょっと無理やりメリットを強調した感も否めないですが、つまりはオーソドックスなセダンタイプのバリエーションが増えて、いろいろと購入時に悩ませて欲しいということです。

　結局、乗換えようと思う時には魅力的なクルマがなく、90系にいつまでも乗り続けなくてはならない状態が続いています。もちろん、マークⅡの後継車としてマークXがあるのですが、マークXの盛り上がったボンネットデザインが好きではないのです。マークⅡはボンネットに直6を詰め込んでいるにもかかわらず、中央を凹ませて踏ん張り感のあるデザインがワイド＆ローに見せています。素晴らしいデザインだと思っています。

　マークXもマイナーチェンジで挑戦的なデザインにしたら、売り上げが落ちてしまったといいますし、カーデザインは難しいですね。2ドアやクーペに比べれば実用性を損なわずにかっこいいクルマは作れると思うのですが、何をもってかっこいいと思うかは人それぞれということが結論かもしれません。

　車庫入れは普通、後ろからクルマを入れて、駐車枠に後ろ向きになるように駐車します。

　そうすると、出す時に楽だからですが、後ろ向きだと近隣住宅に排気ガスを向けることになるので、前向き駐車をするように書いてある駐車スペースがあります。

　前向きに駐車をすると、両側に車があった場合には車を出す際に後方の視界が見えずに危険です。同乗者がいる場合なら、後ろをみてもらうということもできるのですが、１人の場合は正直言ってこわいです。

　９０マークⅡの場合は車両のオーバーハングが長いのでバックの際にフロントバンパーが隣に当らないか気を使います。以前、コンビニに前向き駐車していたら、出す際に隣の車のドアにフロントバンパーをこすってしまって修理費＋代車費用で30万円超の請求を受けたことがあります。マークⅡで保険を使ったのは、この1回だけですが、保険に入っていて良かったと思いました。ついでに自分のバンパーも新しくなったので、不幸中の幸いですが、さすがに年式が古いので、いまは車両保険を掛けさせてもらえなかったので、事故を起こすと、自分の車の修理費は自己負担になってしまいます。

　なるべく、リスクを避けるためにも駐車場所にも気を使うべきでしょう。でも前向き駐車でと書いてあるスペースしか空いてないとしても、あえて後ろ向き駐車をするべきだと考えています。前向き駐車を守って事故を起こしても他の人は責任を取ってくれるわけではないのです。近隣への苦情対策で書いてあるだけなので、ディーゼル車やオイル上がりの車に乗っているのではないかぎり、そう気にしなくても良いのではないかと思います。

　もちろん、駐車場の整理係がきちんといて、誘導された場合はちゃんと従うべきだと思います。