• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

Aちゃん@どこぞのえとらんぜのブログ一覧

2021年09月18日 イイね!

秋の旧街道巡りツアー・後編

秋の旧街道巡りツアー・後編旧道旅もいよいよ後編です。
珍しく完走できましたね。
楽しかったというのはもちろんなのですが、気持ちも加わってツイッターで紹介できるボリュームではなかったのでブログにしましたが、伝えたいことが多いときはこの方がいいかもしれませんね。
愛車紹介の項目もジュリエッタやVT250Fがなかったり、アクアからヤリスになっていたりとありますから、ちゃんと更新しないといけませんね。






少し走ると道の駅月山があります。以前ここはバンジージャンプで有名だった場所で、今はワインの販売やカフェ、ボルダリングで賑わっています。



看板にトンネル貯蔵庫とありますね。トンネル貯蔵庫…そうです!それはなんと昭和初期に作られた名川隧道とスノーシェッドを利用したものなんです!夏でも一定の適温を保てることでワインの貯蔵に適しているのだとか?梵字川沿いに一列に残るスノーシェッドの姿は圧巻。夏は木々に埋もれてしまいますが、ここも道路自体を見たいなら春直前ですね。隧道で熟成されたワインも次は味わいたいです。



名川隧道から少し西に向かったところにある早田川(わさだかわ)橋(1939年)。こちらも現道のすぐ横にひっそりと架かる古橋でいい味あります。



親柱も欄干も古いままで素敵ですね。古橋の欄干は低くて危ないですし、経年劣化による強度不足も不安です。永く使うならば近代改修も必要なのかとは思いますが、親柱や欄干も橋それぞれの個性ですから、それが失われるのは勿体ないかなと思ってしまいます。難しいですね。



車は六十里越街道から分かれて南へ。大鳥川に沿いに現存する旧道巡りです。
実りの秋へ向かう黄緑の絨毯が非常に綺麗でした。この美しさ、実際に現地で感じていただきたい位でした。山形に帰ってから特に自然の美しさに胸を打たれます。
しばらく走ると右手の森の中に…スノーシェッドだ!調べるとここも古そうですが、使われなくなったのはここ10年の話のようで。ストリートビューもこの旧道を通っていました。もしかしたらまだ走れる程度かもしれません。



旧尾浦橋(1927年)
尾浦橋の歴史は戦国時代末期まで遡るもので、江戸時代には洪水で橋が流出。そんな時でも再建できるように周辺に杉を植林して対策したのだそう。



この橋は現在の尾浦橋が1987年にできるまで、地域を支え続けました。欄干は変わっていますが親柱はそのまま。横のスノーシェッドと相まって、現在の尾浦橋手前の分岐から向かうと旧街道感が満点です。



ストリートビューで確認できなかたので見てみたかった上田澤橋(1931年)。欄干はガードレールとなっており、親柱はどうでしょう?銘板は新しいようですが、それにしては親柱は古そうな印象を受けます。ぱっと見で昭和初期の橋には見えないですから見落としそうになりますね。レトロな味わいは低いですが、昔から集落の主要道として立派に活躍しているというのは素晴らしいですね。



荒沢ダムに着きました。総貯水量4100万m3の大きなダムで、1955年に完成しました。国道112号線から少し距離あるせいか、静かでいい場所でした。ここの付近に隧道があるはずなんですが…ありませんねぇ。もう閉塞されちゃったんでしょうか?でも道路や橋と違って山をくり抜くというのはそう簡単に遺構を消せません。

そういえばさっきスノーシェッドが見えたなと脇道に入ると…あるじゃないですか!というか、場所間違えていたんですね。



荒沢隧道(1954年)です。隧道入口はネットで閉鎖されて中を見ることは叶いませんが、待避所が3箇所もある長い隧道のようです。確かに車がすれ違う幅は無さそうですからね。完成当時は素掘りで支保杭に支えられた状態だったのだそう。出入口の雪崩にも長年悩まされながら住民の行き来を支えたそうですが、昭和中期でそれということは、それまで冬はどうしていたんだと思ってしまいます。そう思うと我々の生活というものは、車は空飛ばないし、ゴミで車も動かないし、ネクタイ2本も流行らないけど、この100年でかなり便利な時代になっているのではないかと思わされます。おもわされ
2008年に旧道化されてしまいましたが、この雰囲気もあって、山形スクリームや彼岸島デラックスのロケ地にもなっているそうです。



次の笹根トンネルにも旧道が存在しています。笹根トンネルが完成したのは2016年とつい最近。抗口の左側のスノーシェッドは先程の荒沢隧道に繋がり、右手に行くと笹根隧道(1954年)に繋がるのですが、ご覧の通りで車で突っ込むのは難しそうです。同様に反対側も道路幅が私のダンガンちゃんですら厳しいほどに狭められており、残念ながら断念!



最後は大鳥隧道(1955年)です。2001年に現在の大鳥トンネルに役を譲るまで使われた隧道で、現在もトンネル横にひっそりと佇んでいます。トンネル横にはお地蔵様が見守っていました。



古くからの石垣などを横目に、着いたのはタキタロウ館。ここでは伝説の巨大魚であるタキタロウの紹介や釣り堀、キャンプ場などの自然豊かな土地を思い切り楽しめるエリアなのだそうです。実は古い自販機の情報を頼りにきてみたんですが、流石に現存していませんでしたね。

あっという間に時間も5時を過ぎ、秋めいてきた昨今ではもう日暮れでタイムアップも近づいてきました。



というわけで最後に寄ったのがこちら。旧名川橋(1931年)です。昭和初期の立派なトラス橋ですね。古の時代は六十里越街道の山道を越え、やっと庄内平野だと思いながら渡ったことでしょう。
国道112号線となった後もしばらくは使用されましたが、鶴岡側は急角度で曲がっており、トラックなんかは曲がり切れなかったそうです。1974年には新しい橋が横に架かり、今に至ります。幅も狭いですから、前述した大綱橋に近い運命を感じますね。



親柱は3本のみ現存しています。トラス部分の銘板には東京・株式会社桜田機械製造所とありました。近年倒産してしまいましたが、当時同社の製作した橋には日本初の立体交差道路である豊島区の千登世橋、森高千里の歌でも有名な渡良瀬橋があるようです。
そんな名橋と同年代の美しいトラス橋が現在も歩道橋として生きているのは感動ですね。



橋上から大鳥川を望みます。夕焼けの風景が美しいですね。ここでちょっと写真中央から少し左上にご注目ください。ここ、なんと江戸時代に掘られた坑道で「へぐりのまんぼ」とよばれるものなのです!江戸時代の素掘りトンネルが現在も残っているなんて驚きですね。全国的にも珍しいようです。
本来は人の通るトンネルではなく、灌漑用の水路だったよう。しかし工事中に水位が大きく変わったために使われることなく現在に至るとのこと。しかもここ、上にもう一つトンネルのある2層の構造になっているらしいというのがまた驚きです。行くことはそれなりに覚悟と準備がいりそうだっただけに、橋上から眺めることができてよかったです。

ガソリンもすっかり空に。今回はフューエルワンを投入していましたので、エンジンも綺麗になってくれたことでしょう。燃費は18km越えと、エアコン使用していても中々の好燃費はありがたいです。



いかがでしたでしょうか。
街道横の歴史ツアーでございましたが、1200年の歴史がある六十里越街道も、ここ100年で随分と交通の便が良くなったんだなと感じましたね。それもたくさんの人々がいい道を作りたい、便利にしたいと願い、努力したからこそのものです。その思いで作られた立派な構造物はこうして現在も様々な形で残り、活用されています。そんな地元の歴史を今後も知っていけたらなと思っています。

大変長々ととしたブログではございましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Posted at 2021/09/18 23:04:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧街道めぐり | 旅行/地域
2021年09月18日 イイね!

秋の旧街道巡りツアー・中編

秋の旧街道巡りツアー・中編こんにちは、えとらんぜです。
この勢いのまま、レポートしちゃいましょう!

カラッと暑い爽やかな秋の日、前述の六十里越街道と鶴岡市朝日地区の旧街道の旅に出かけました。
ちょっと洗うのサボってたダンガンちゃんをバッチリ綺麗にして、先週交換したばかりのカーステで好きな音楽流して、歴史の旅へいざいざ。





まずは寒河江の臥龍橋(1937年)です。
江戸時代からの歴史がある橋で、月山へ向かう参拝者や、慈恩寺というこれまた歴史の深いお寺へ向かう方で賑わい、戊辰戦争では戦場になった場所なのだそう。



現在の美しいアーチ橋は新臥龍橋の開通する昭和43年まで活躍し、現在では新臥龍橋すら旧道に。2世代前の橋とはなりましたが美しさは健在。日本百名橋のひとつでもあります。



ここは私にとって特別な場所で、子供の頃によくドライブで連れてきてもらったんです。車は祖父のコンチェルトでしたね。横の白岩隧道(1931年)をお化けトンネルと言われ、かなりビビらせられた思い出が。
切り通しの丁字路や、角の酒屋など、旧街道らしいエモさが満点です。個人的な思い出もありますからイチオシの場所です。



次は西川町の月山新道横、旧道に架けられた綱取橋(1930年)です。これも建築年から昭和初期改修時の一環ですね。綺麗な綱取川に美しいアーチ橋が実に映えます。今は主に町の方々の通行に使われるようですが、町も価値を理解してある程度姿を残したまま近代改修されているようです。これからも残って欲しい場所ですね。



月山ダムの手前で気になる場所があったので確認に。
ここ風吹大橋はかつて風吹(かざほこ)峠と呼ばれた場所をひとっぱしりに通過してしまう非常に高く作られた橋です。という事は橋の下に旧道があるわけです。
湯殿山へ通ずる本道であるとの空海の言葉から本道寺という宿場町がひらかれ、月山の志津へと向かう旅人を支えたのが風吹峠です。
風吹大橋の下には昭和初期に作られた風吹橋があるのですが、昨年の豪雨で旧街道が土砂崩れ。直接の確認が不可能となっていました。



とりあえず橋から下を覗きます。秋には紅葉の名所となる場所もまだ爽やかな緑色ですね。
それはそうと橋です橋。うーん、親柱はなくなってるし、欄干は新しくなってる?調べてみると西川町の古橋延命計画らしく、橋自体は古いままだそう。地元に大事に永く使われるのはいいことだとは思いますが、渓谷にひっそりとある旧街道の古橋が見たかったなぁ…。



ダンガンちゃんは月山新道をひたはしり、いつのまにか鶴岡側に。本来この区間は九十九折の六十里越街道を走るのが筋かと思いますが、ここで走ってしまうと他のスポットを巡る時間がなくなるので後日トライしたいと思います。



向かったのは田麦俣地区。この地区も六十里越街道の宿場町として栄えた場所で、多層民家と呼ばれるこの地区独特の建築様式を取り入れた茅葺き屋根の住宅が現在も残ります。
多層民家は豪雪地帯ならではの建築様式で、広い土地が取れない一方で旅人を泊めさせるためにと高さを付けた住宅で、明治時代には養蚕で栄えたそうです。



山間の小さな集落にある姿は美しいですね。すすきと飛び回るトンボと相まって古き良き日本の姿を感じます。日時によっては見学できるようで、月山新道から少しで着きますのでおすすめです。



この田麦俣地区の入口にも昭和初期の橋が架けられております。田麦川橋は1932年に完成。月山新道が出来るまではもちろん、現在も田麦俣集落の方々にはなくてはならない橋となっています。欄干は改修されていますが親柱がそのままなのがいいですね。



田麦俣集落を後にして、月山新道横のあさひ月山湖の駐車場に。月の女神の像がおりますね。工藤静香のデコトラとは関係ありません。古の時代から続く赤川の水害対策で1976年から作られ、2001年に完成した巨大なダムです。
ダムの景色を堪能しながらポッカコーヒーを一服…しにきたわけではありません。



対岸に…見えますでしょうか。ええ。隧道です。感動です。ダムの底に沈んでしまったであろう集落を支えたであろう隧道が、水位の低いこの時期に現れます。この夏の日を待っていたんです。はやる心をおさえつつ、対岸へ車を走らせましょう。



素晴らしい景色ですね。ダムが完成する前の月山道はダムにのまれておりますが手前にあったものと予想します。次に現在の国道112号線新大網川橋が、そして奥は山形自動車道の大網川橋があります。新旧の道路が交差する姿こそ、古の時代から人々の便利にしたいという思いを強く感じますね。



ダムの湖畔を走ると和尚峠の碑があります。ここは弘法大師にゆかりのある地らしく、平安時代にこの地を訪れた弘法大師が梵字の書いてあるフキの葉を頼りに辿り着くと湯の湧き出る大岩が…という事で湯殿山が開かれ、その川は梵字川となったそうな。そんな古からの峠も今やダムの底。この下に隧道があるはずなんですが…ちょっと離れてみてみましょう。
ちなみに対岸は先程立っていた駐車場。右上から山肌を下るラインが見えますでしょうか?こちらが先代の月山道となります。現在の湯殿山ICから分岐し、田麦俣トンネルの上を通り、そしてトンネル外側を通りダムの堤体にぶつかります。現在は遊歩道となっているようですね。



少し離れたところに来ました。おおー見える見える。しかもちゃんと2箇所見えるじゃないですか!!某有名サイトによると手掘りの隧道をベースにコーティングされてるような内部なのだとか?いつ頃作られたか不明ではありますが、下流の隧道が昭和初期の手掘りですから、もしかしたら。



月山ダムの工事に使用されたとのことですが、この大きさのダムを作る車両がこの大きさの隧道を通れたのか、いつまで使われたのか、気になりますね。



月山ダムの周りは景色も良くて、こういった廃道探索でなくともお出かけにいい場所ですね。アクセスしやすいのもいいですね。ダムの上を散歩してる方もちらほらいらっしゃいました。



時計を見たら2時過ぎに。朝も食べずに車洗って旧街道巡りをしていたのでもう腹ペコ。時間もないけどこういう旅に合ったご飯が食べたい!そんな時はやっぱりドライブインのフードコートで食べる蕎麦ですよ!空腹も相まって大変美味しくいただきました。



この米の粉滝ドライブインは古くから愛されるドライブイン。月山道登ったり降りたりする時は必ずトイレ休憩に寄ったものです。しかしご存知でしょうか?ここも六十里越街道の交差点であったということを…。



ドライブイン横の大網橋。右側にガードレールの切れたセクションお分かりでしょうか。そうです。ここが先程の隧道へ向かう分岐点なのです。この風体でなんとビックリ、カーナビや地図に道路が書いてあります。しかしご覧の通りで通行は不可。このままダムへ向かい、道路は消滅するそうです。



夏の茂みではわかりませんが、この区間でも1934年に作られた手掘り隧道が2箇所隠れています。冬の終わり頃にここから見ると隧道がまるわかりで感動しました。あらためて紹介できる機会があればご紹介したいですね。



さて、大網橋に戻ってきました。橋の上から米の粉滝の方を見ると…美しいアーチ橋が眠ってました!!旧大網橋(1934年)です!



しっかりとした作りの橋ですが、幅が狭く現代の交通量に耐えれないだろうとの判断で1973年に現役引退。両側は深い藪に覆われて親柱の確認などは困難ですが、このひっそりとその姿を残している感じは非常にエモいです。

今回はこれにて終了。次回に続きます。
Posted at 2021/09/18 20:53:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧街道めぐり | 旅行/地域
2021年09月18日 イイね!

秋の旧街道巡りツアー・前編

秋の旧街道巡りツアー・前編皆様ご無沙汰しております。えとらんぜです。
愛車を選んだ理由すら語れない筆の遅い私のブログへようこそ(謎の開き直り)

ジュリエッタも納車から早くも2年。もうすぐ車検です。コロナ禍で相変わらず県外にも行けない不本意なカーライフが続いておりますが、元気でいればいつか思いっきり遊べる日も来るでしょう。

本日はダンガンちゃんでのドライブ日記です。先日気持ちのいいドライブしたのでブログにしたくなったんです。
今回も長々となりますが、お暇な時や眠れない夜のお供にで構いませんのでお付き合いください。色々解説チックなことも多いですが、知識不足故の間違いもあると思いますので、もし気づいた場合はこっそり教えてくださいね。



私の住む山形県という土地は4つのエリアに分かれており、それぞれが山で分断されている名の通りな場所です。

altalt

中でも県庁所在地のある山形市から海沿いのエリアである鶴岡市までの間には出羽三山という山々が存在しています。出羽三山は月山(1984m)・湯殿山(1500m)・羽黒山(414m)からなる山々で、古くから山岳信仰の修験場として信仰を集めております。西の伊勢参り、東の奥参りと言われた江戸時代には年間15万人ものの参拝者が江戸から歩いて出羽三山を目指したそうです。



江戸時代までは女人禁制の神域で、戦後前後までは参拝一週間前から菜食として穢れを落としてから行かなければならなかった場所だったと聞いたことがあります。
山形は山岳信仰の深い土地柄です。山に囲まれている土地ですから、恵みも災いも山からやってくるから信仰対象とした先人たちの考えもわからなくはないですね。



現在でも豊かな自然、温泉、公園、夏スキー、キャンプ、神社などの見所たくさんな場所で、人気の観光スポットとなっております。
それぞれ語りだすと止まらない推したいことだらけではありますが、それは是非後でググっていただいて…ここではその出羽三山を越えるために作られた「六十里越街道」についてご紹介させていただければと思います。



この街道は実に1200年の歴史があり、古くから参拝者や物流に、江戸時代には参勤交代にも利用された街道です。



明治時代に入ると初代県令である三島通庸により県内の各街道整備がなされました。土木県令と呼ばれた三島通庸は街道整備を特に重点においており、最上川を利用した舟運を主としていた山形の物流を抜本改革。立派な隧道(トンネル)や石橋が整備され、その姿は明治時代に北日本を旅したイギリス人のイザベラ・バードによって絶賛されています。
しかし六十里越街道は三島県令によって整備されることはなく、一度改修されたものの遠回りのルートとなっていたため、以前古からの旧道を徒歩移動する事が主だったようです。




時は流れ、昭和初期。自動車による物流も始まりつつあった世となり、再び街道整備ななされました。国道112号線として登録もされました。しかし九十九折の峠道は変わらず。実はこの区間、観測所がないだけで日本屈指の積雪を誇る程の豪雪地帯で、オールシーズンの物流はまだ不可能でした。アラサーおじさんの私的には親や祖父母の思い出話で聞く月山道はこちらの話で、九十九折の峠道を走って海水浴に行った話や、60年代の360ccでは厳しい道のりで、仕方なく新庄経由の47号線で海水浴へ行った話などはよく聞きました。



さらに時は流れ1981年、現在の月山新道が全線開通。ついに二車線の道路でオールシーズン通行が可能になったわけです。加えて2000年前後では手前のセクションまで高速道路が開通。今では山形〜鶴岡も1時間半あれば着く距離になりました。相変わらず冬場はデンジャラス区間ですけどw



そんな六十里越街道(国道112号線)は時代時代でアップデートされていった古からの街道。現在の国道の片隅で旧道が眠っていたり使われていたりするところに歴史を感じて大変エモいんです。かくいう私の先祖はこの街道で修験者の道案内をしていたり、祖父が月山新道に関わっていたりとありまして、自分のルーツにも繋がる部分でもあるので興味深い対象です。



街道の歴史は人々の思いの歴史です。より便利に、安全に、物流や人流のために尽くした人々の思いを感じることができます。また、旧街道は他の古いものに出会える近道です。興味ない方でもきっとハマると思いますよ。
※写真は旧国道113号線


まずは自宅にて下調べ。廃道隧道橋梁はマニアのページもありますが、それを参考にGoogleマップや国土地理院の航空写真を比較して旧道のアタリをつけます。道沿いに住宅が並んでいる、渓谷を迂回して道があるなど、見ていくと抑えるポイントがなんとなく見つかっていきます。こうなんじゃないか、ああなんじゃないかと、週末の旅を思い浮かべながら考えるのは平日の密かな楽しみですね。

しかし考えているだけでは仕方がありません。出かけないとわからないことの方が多いですから、とりあえず出発しましょう!

次はドライブ当日のお話です。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
Posted at 2021/09/18 17:42:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 旧街道めぐり | 旅行/地域
2020年02月10日 イイね!

イタリア生まれのお嬢様がやってきました!(前編)

イタリア生まれのお嬢様がやってきました!(前編)皆様ご無沙汰しております。Aちゃんです。
前回のブログから1年数カ月経ってしまいましたね。車検が通らず旧車天国を断念したダンガンちゃんは無事車検を通過し、その後も変わらず購入5周年を迎える事が出来ました。6年目の今年は少し手をかけていきたいところです。
一方のビスタさんですが、高速有鉛Vol.70で何と大々的に特集していただきました!!そちらのエピソードは是非誌面で御覧になっていただければと思うのですが、そちらにも書かせていただいた通り、しばらくしてビスタを降りました。


alt

そして買ったのはこれ!2012年式アルファロメオ・ジュリエッタ・コンペティツィオーネです。いきなり国産ネオクラ畑とは違う乗り物を買ってしまいましたが、別に見栄を張りたかったとか、古いものが好きではなくなったわけではございません。それが理由なら違う車を選びましたしね。そんな、私とジュリエッタの変わったいきさつを今回はブログにしてみました。


altalt

このビスタは本当にいい車で気に入っていました。壊れなくて、室内は静かで広く、5ナンバー枠ですから取り回しもしやすくて。76,000kmで譲り受けたのが15年12月。それからボロ取りをして綺麗にしたり、青森から東京まであちこち出かけたり、たくさんの思い出を貰いました。20代の後半をこの車と過ごしたんだなぁとしみじみ思いますね。

altalt

しかし100,000kmを迎えた際に色々思いました。確かに祖父の形見だし、2桁のナンバーはお金では買えない。でも、この車を維持するべきなのかどうか…。
そこで、各種消耗品を交換して車検を通すお金があるのであれば、それを頭金にして惚れこんだ車を買うのもいいのではないかと。形見ですし、気に入っているとはいえ、やはり貰い物ですからね。ダンガンちゃんも当初は練習用に買った物でしたし、30歳を前に一度くらい心から欲しいと思った車を買うのも悪くないと思ったんです。

altalt

ビスタは休日の下駄車です。信頼性がある程度あり、冬場は塩カルにさらさないよう冬眠しているダンガンちゃんの代わりを務め、夏の暑さをしのげて、長男らしく来客や親類を乗せたりするのに苦ではない乗り物が求められます。
そこで以下の条件で車探しを始めました。

①予算150万円前後  ②2010年以降の車 ③50,000km前後記録簿付き
④4~5人がラクに乗れて、荷物が積める車  ⑤長距離の苦にならない車
⑥運転が楽しそうで日々を彩ってくれる車

altalt

最初はサンルーフ付きの車が欲しいなぁと、カムリハイブリッドやアクセラなんかを探していたんですが、ある日小野川温泉に友人のチンクエチェントで出かけた際に思いました。あれ?チンクも買えるんじゃね??と。
調べてみるとチンクもそんなに信頼性低くはないようで(※ネオクラ乗り観点)、シートアレンジも出来て荷物も積めて、まぁ街でよく見かけるだけはあるんだなぁと感心しました。それに地味な人生を歩んできたAちゃんの生活を変えてくれそうなポップさがあるなぁと思い、候補に入れました。

alt

そんなある日、営業車で外回りしている時に一台の車が私の横を駆け抜けていきました。抑揚のある真っ赤なボディ、螺旋を描くような美しいテールランプ。素直に美しいと感じ、一目惚れでした。あっ!アルファロメオ・ジュリエッタ!そうか、俺はこんなに美しい車のことを考えた事が無かったんだ…と。きっと、勝手に縁遠い存在と思っていたんですね。早速中古サイトを見てみると、えっ…買えそう!しかも上記条件をすべて満たしてる!よし、俺、ジュリエッタ買う。そう決めたのが2018年の秋頃でした。

altalt

それからはもう妄想の日々でした(笑)通っているジムで運動したりサウナに入ってる間はずっとジュリエッタの事ばかり。
まず悩んだのは色です。我が家は純和風のため、真っ赤というのはちょっと抵抗が。かといって白も味気ない。どうしようと悩んでいる時に思いました。

altalt

私がアルファロメオのことを好きになったのは何と言っても西風先生のGTromanの影響です。毎晩毎晩読みふけっていた小学生の頃が懐かしいです。その後も定期的に読みたくなるもので、一人暮らししてからも読みたくなって買い直したりしましたね。アルフィスタな登場キャラクターの中でも一番好きだったのがジュリア・スーパーに乗った沢田君でしたね。社会人になったけど父親のデボネアをお下がりでは乗りたくない。そんな沢田君の前に現れたジュリア・スーパー乗りの麻美さん。その出会いを機にアルファにのめり込んでいく沢田君の話が好きで…。

altalt

沢田君のジュリアもきっと紺とかでしょう。しかし漫画は白黒です。そのせいか、黒のアルファロメオに妙に憧れをもっていました。ブラックは赤レザーとセットになると聞き、それはちょっと趣味ではないと感じた私はオプションカラーだった希少色のエトナブラックのコンペティツィオーネを探すことにしました。

このアルファロメオ公式YouTubeで紹介されているおねえさんの乗るブラックのジュリエッタの動画も、それはもう毎日のように見ました(笑)私は至って普通のおじさんですから、こんな素敵なおねえさんになれないのは知っているのに。でも、本当に素敵な動画で…。GTromanとどっちが本当の理由かわかんなくなってきましたね(笑)

alt

縁遠いといつのまにか諦めていたイタ車ライフが出来そうと希望を見出してから、納車までもいろいろありまして…もう車が助からないかもと絶望したことまで。波乱万丈の納車編は後半へ続きます。
今回も長々とした文章にお付き合いくださり、ありがとうございました。


【今回のハチマルな1曲】Waiting Game / Swing Out Sister
89年。Swing Out Sisterはジュリエッタでドライブ中によく聴きます。これが意外と似合って楽しいんです。楽しい車と心地よい音楽が旅をより一層エモくしてくれるんですね。


Posted at 2020/02/10 23:18:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | ジュリエッタ | クルマ
2018年10月31日 イイね!

秋の日

秋の日皆様こんにちは。Aちゃんです。
早いもので11月。すっかり寒くなりましたね。
東北のイベントも気付けば終了。今年も各地でダンガンちゃんを出させていただきましたが、御陰様でいっそう楽しく過ごさせていただきました。御覧くださった方々、話しかけて下さった方々、一緒に行ってくれたみんな、ありがとうございました。


最近は秋も深まり、山だけでなく平地でも葉が色づいてきて綺麗ですね。
そういえば紅葉と愛車ってあんまり撮った事が無いなぁと思い、ちょっとドライブに出かけてみました。

altalt

まず行ったのは山形市内の薬師公園。結構早い段階から紅葉が綺麗でしたので目を付けていました。
確かに綺麗だったんですが、意外と午前中でも駐車してる車が。背景に写らないようには撮れず。こういうとき私の面倒くさがりの性分でまぁいいかーってなっちゃうんですけど、よくないですね。アングル変えたり、違う場所を探したり、ちゃんと考えましょう。

altalt

次に行ったのは天童の県総合運動公園。ここも綺麗に色づいていましたね。
背景の公衆電話ボックスが希少なB型(1985年デビュー)だったのですが、残念ながら直前に撤去されてしまったようです。現存数も全体の1割を切っているだけに発見したらウォッチ、大事です。

altalt

日付変わって翌日は米沢・福島方面へ出かけてみました。
まずは米沢市内の某所に眠る廃自販機をウォッチ。自販機はサンヨー製SVM-F304RMでUCCの飲料を当時販売していたようです。絵柄や500円非対応な点を見ると70年代後半~80年代前半のモデルなのでしょうね。

altalt

そのまま南へ向かい、茅葺屋根の温泉宿で有名な白布温泉を抜け、西吾妻スカイバレーへ。
以前裏磐梯のイベントに行った際に121号線では無く間違ってこちらを走ってしまったことがあったのですが、その時に紅葉絶対綺麗だろうと思ってこの時期に走りたかったんです。

altalt

期待以上の綺麗さです。
ダンガンちゃんと写真を撮りつつ山頂を目指します。

altalt

高低差とヘアピンが続くこともありこんな上からの写真も撮れます。
にしてもダンガンちゃん、他の車たちよりも一際やかましいww

altaltaltalt

えーいつもの山坂道にミニカダンガンという車を持ってきましたーみたいな~?
運転してくれたよつやシショーありがとうございました。

altaltaltalt

山頂を過ぎて福島側になると桧原湖を見下ろしながらの峠道になります。
この辺りは湖も多くて景色もいい所が多くていいですね。

altalt

紅葉の中を下り、猪苗代湖方面へ向かいます。

altalt

なんだかレトロな猪苗代駅前。偶然四季島が停まっていました。初めて見ましたが、随分と奇抜なデザインの車両なんですね。

altaltaltalt

お昼は駅前ロータリーにあってとても惹かれた万平さんへ。囲炉裏もあり和風な部分と、喫茶店らしい椅子や、Lo-Dのレコードプレーヤーとサンスイのアンプから奏でられるジャズの心地よさが織り交ざり、和洋折衷さが素敵なお店でした。左側では民芸品も販売しているようでした。

altaltaltalt

頼んだのは、初見のエモ・喫茶に行ったらまず食べたい安定のナポリタンとソーダフロート。
丁寧に作られていてとても美味しかったです!そして漫画本コーナーからこれまた安定のらんま1/2を持ってくればもう最高いうこと無しです。
お店を開いてから41年とのこと。優しい女将さんとも相まってとてもいい休日ランチになりました。

altalt

帰りはまさかのホットスパーの看板を発見したり、飲みづらいけどめっちゃ美味しいヨーグルトに出会ったり、中山美穂のミュージックテープを購入したりと、久々にイベントが無いにしても充実した休日でした。ダンガンちゃんは冬眠に入りますが、雪が降ってもあちこちお出かけしたいですね。

alt

そんな私のダンガンちゃんは11月18日に東京都はお台場の船の科学館駅前にて行われる『お台場旧車天国』に参加いたします!


それまでに車検通して、冬支度して…とありますが、せっかくのイベントですから恥ずかしくないように頑張って準備しないと(場合によっては相当恥ずかしいことになりそう)。
いらっしゃる方いましたら宜しくお願い致します!

追記:車検整備時に問題発生につき、旧天には間に合わなくなりました。


【今回のハチマルな1曲】夕闇のストラット / EPO
最近、夕方の車内でEPOを聴くのにハマっています。真っ赤な秋の夕空がまた似合います。


Posted at 2018/10/31 23:04:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「イタリア生まれのお嬢様がやってきました!(前編)  https://minkara.carview.co.jp/userid/1931630/blog/43718327/
何シテル?   02/10 23:20
80'sをこよなく愛する平成生まれです。 1987年式ホンダ・スーパータクトと、1989年式三菱ミニカ・ダンガンZZに乗っています。 <趣味> 80年...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

愛車一覧

三菱 ミニカ 三菱 ミニカ
二週間昭和に間に合わなかった、もっとも昭和に近い平成の軽自動車。それがH20系ミニカです ...
ホンダ スーパータクト ホンダ スーパータクト
高校の頃から欲しかったスクーターです。 アラサーを目前に控え、私の所に嫁いで来てくれまし ...
ホンダ スペイシー125ストライカー ホンダ スペイシー125ストライカー
~ゆとりのスペシャリティ~ プレステージ・スクーター、ホンダ・スペイシー125ストライカ ...
トヨタ ビスタ トヨタ ビスタ
祖父の購入した車で、今は私が運転しています。 普通のセダンですが、そこが最大の魅力です ...

過去のブログ

2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation