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2021年09月18日

秋の旧街道巡りツアー・中編

秋の旧街道巡りツアー・中編 こんにちは、えとらんぜです。
この勢いのまま、レポートしちゃいましょう!

カラッと暑い爽やかな秋の日、前述の六十里越街道と鶴岡市朝日地区の旧街道の旅に出かけました。
ちょっと洗うのサボってたダンガンちゃんをバッチリ綺麗にして、先週交換したばかりのカーステで好きな音楽流して、歴史の旅へいざいざ。





まずは寒河江の臥龍橋(1937年)です。
江戸時代からの歴史がある橋で、月山へ向かう参拝者や、慈恩寺というこれまた歴史の深いお寺へ向かう方で賑わい、戊辰戦争では戦場になった場所なのだそう。



現在の美しいアーチ橋は新臥龍橋の開通する昭和43年まで活躍し、現在では新臥龍橋すら旧道に。2世代前の橋とはなりましたが美しさは健在。日本百名橋のひとつでもあります。



ここは私にとって特別な場所で、子供の頃によくドライブで連れてきてもらったんです。車は祖父のコンチェルトでしたね。横の白岩隧道(1931年)をお化けトンネルと言われ、かなりビビらせられた思い出が。
切り通しの丁字路や、角の酒屋など、旧街道らしいエモさが満点です。個人的な思い出もありますからイチオシの場所です。



次は西川町の月山新道横、旧道に架けられた綱取橋(1930年)です。これも建築年から昭和初期改修時の一環ですね。綺麗な綱取川に美しいアーチ橋が実に映えます。今は主に町の方々の通行に使われるようですが、町も価値を理解してある程度姿を残したまま近代改修されているようです。これからも残って欲しい場所ですね。



月山ダムの手前で気になる場所があったので確認に。
ここ風吹大橋はかつて風吹(かざほこ)峠と呼ばれた場所をひとっぱしりに通過してしまう非常に高く作られた橋です。という事は橋の下に旧道があるわけです。
湯殿山へ通ずる本道であるとの空海の言葉から本道寺という宿場町がひらかれ、月山の志津へと向かう旅人を支えたのが風吹峠です。
風吹大橋の下には昭和初期に作られた風吹橋があるのですが、昨年の豪雨で旧街道が土砂崩れ。直接の確認が不可能となっていました。



とりあえず橋から下を覗きます。秋には紅葉の名所となる場所もまだ爽やかな緑色ですね。
それはそうと橋です橋。うーん、親柱はなくなってるし、欄干は新しくなってる?調べてみると西川町の古橋延命計画らしく、橋自体は古いままだそう。地元に大事に永く使われるのはいいことだとは思いますが、渓谷にひっそりとある旧街道の古橋が見たかったなぁ…。



ダンガンちゃんは月山新道をひたはしり、いつのまにか鶴岡側に。本来この区間は九十九折の六十里越街道を走るのが筋かと思いますが、ここで走ってしまうと他のスポットを巡る時間がなくなるので後日トライしたいと思います。



向かったのは田麦俣地区。この地区も六十里越街道の宿場町として栄えた場所で、多層民家と呼ばれるこの地区独特の建築様式を取り入れた茅葺き屋根の住宅が現在も残ります。
多層民家は豪雪地帯ならではの建築様式で、広い土地が取れない一方で旅人を泊めさせるためにと高さを付けた住宅で、明治時代には養蚕で栄えたそうです。



山間の小さな集落にある姿は美しいですね。すすきと飛び回るトンボと相まって古き良き日本の姿を感じます。日時によっては見学できるようで、月山新道から少しで着きますのでおすすめです。



この田麦俣地区の入口にも昭和初期の橋が架けられております。田麦川橋は1932年に完成。月山新道が出来るまではもちろん、現在も田麦俣集落の方々にはなくてはならない橋となっています。欄干は改修されていますが親柱がそのままなのがいいですね。



田麦俣集落を後にして、月山新道横のあさひ月山湖の駐車場に。月の女神の像がおりますね。工藤静香のデコトラとは関係ありません。古の時代から続く赤川の水害対策で1976年から作られ、2001年に完成した巨大なダムです。
ダムの景色を堪能しながらポッカコーヒーを一服…しにきたわけではありません。



対岸に…見えますでしょうか。ええ。隧道です。感動です。ダムの底に沈んでしまったであろう集落を支えたであろう隧道が、水位の低いこの時期に現れます。この夏の日を待っていたんです。はやる心をおさえつつ、対岸へ車を走らせましょう。



素晴らしい景色ですね。ダムが完成する前の月山道はダムにのまれておりますが手前にあったものと予想します。次に現在の国道112号線新大網川橋が、そして奥は山形自動車道の大網川橋があります。新旧の道路が交差する姿こそ、古の時代から人々の便利にしたいという思いを強く感じますね。



ダムの湖畔を走ると和尚峠の碑があります。ここは弘法大師にゆかりのある地らしく、平安時代にこの地を訪れた弘法大師が梵字の書いてあるフキの葉を頼りに辿り着くと湯の湧き出る大岩が…という事で湯殿山が開かれ、その川は梵字川となったそうな。そんな古からの峠も今やダムの底。この下に隧道があるはずなんですが…ちょっと離れてみてみましょう。
ちなみに対岸は先程立っていた駐車場。右上から山肌を下るラインが見えますでしょうか?こちらが先代の月山道となります。現在の湯殿山ICから分岐し、田麦俣トンネルの上を通り、そしてトンネル外側を通りダムの堤体にぶつかります。現在は遊歩道となっているようですね。



少し離れたところに来ました。おおー見える見える。しかもちゃんと2箇所見えるじゃないですか!!某有名サイトによると手掘りの隧道をベースにコーティングされてるような内部なのだとか?いつ頃作られたか不明ではありますが、下流の隧道が昭和初期の手掘りですから、もしかしたら。



月山ダムの工事に使用されたとのことですが、この大きさのダムを作る車両がこの大きさの隧道を通れたのか、いつまで使われたのか、気になりますね。



月山ダムの周りは景色も良くて、こういった廃道探索でなくともお出かけにいい場所ですね。アクセスしやすいのもいいですね。ダムの上を散歩してる方もちらほらいらっしゃいました。



時計を見たら2時過ぎに。朝も食べずに車洗って旧街道巡りをしていたのでもう腹ペコ。時間もないけどこういう旅に合ったご飯が食べたい!そんな時はやっぱりドライブインのフードコートで食べる蕎麦ですよ!空腹も相まって大変美味しくいただきました。



この米の粉滝ドライブインは古くから愛されるドライブイン。月山道登ったり降りたりする時は必ずトイレ休憩に寄ったものです。しかしご存知でしょうか?ここも六十里越街道の交差点であったということを…。



ドライブイン横の大網橋。右側にガードレールの切れたセクションお分かりでしょうか。そうです。ここが先程の隧道へ向かう分岐点なのです。この風体でなんとビックリ、カーナビや地図に道路が書いてあります。しかしご覧の通りで通行は不可。このままダムへ向かい、道路は消滅するそうです。



夏の茂みではわかりませんが、この区間でも1934年に作られた手掘り隧道が2箇所隠れています。冬の終わり頃にここから見ると隧道がまるわかりで感動しました。あらためて紹介できる機会があればご紹介したいですね。



さて、大網橋に戻ってきました。橋の上から米の粉滝の方を見ると…美しいアーチ橋が眠ってました!!旧大網橋(1934年)です!



しっかりとした作りの橋ですが、幅が狭く現代の交通量に耐えれないだろうとの判断で1973年に現役引退。両側は深い藪に覆われて親柱の確認などは困難ですが、このひっそりとその姿を残している感じは非常にエモいです。

今回はこれにて終了。次回に続きます。
ブログ一覧 | 旧街道めぐり | 旅行/地域
Posted at 2021/09/18 20:53:34

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