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2014年06月06日

FCEVを含む「CO2の総排出量」に関する資料について 要約

難しいので、要約してみました。m(_,_)m

これで、
燃料などの生産~運搬~保管~充填、そして走行効率までの
トータルなCO2排出量がわかりました。\(^_^ )/

「総合効率とGHG(温室効果ガス) 排出の分析 報 告 書」
原典はこちら: http://www.jari.or.jp/portals/0/jhfc/data/report/2010/pdf/result.pdf

※なんでこんなに難しいか?(ドラゴンの考察)

一つは、誤解を招きたくない。そのために、根拠を沢山記載した。

また、事実だけを記載しようとしたら、都合が悪い結果があったので、
シミュレーションを沢山入れた。

「こういう対策をとると、こうなってハッピーになれるヨ(^^; でも、
 できる対策と難しい対策があるから、沢山のバリーションをいれましょう。」
と、膨らんでいる(T T)と、思われる(^^;


そこで、私が知りたい!皆さんに知ってほしい部分ダケを、やさしく♡
要約します。\(^_^ )


主要な自動車のGHG(温室効果ガス)総排出量
※燃料の生産~運搬~保管~充填~走行までの、CO2排出量です。
(1kmあたりのCO2排出量[g-CO2/km] JC08モード)


1)FCEV          :111g-CO2/km
2)ガソリン・ハイブリッド車: 95g-CO2/km
3)ピュアEV         : 55g-CO2/km


となります。(JC08とはいえ、車両は一般化されている)

なぜ、FCEVが一番CO2排出量が多いか?
明確な理由がアル!

この数字は、FCEVに一番多く利用される形態での数字です。
※天然ガスを水蒸気改質し、液化輸送して、スタンドで充填する。
水蒸気改質時に、約800℃の高温が必要で、液化輸送には-253℃まで冷却する必要があり、
70MPaの高圧タンクに充填するが、充填時にも冷却する必要があるため、
水素ガスを生成した後に、莫大なエネルギーを必要とするため。
ゆえに、
一番少ない「天然ガス・オフサイト改質・圧縮水素輸送」でも、78g-CO2/kmは排出する。
※コレは、圧縮水素を運ぶタンクが重く大きいので、液化水素の運搬に比べて一度に運べる量が少なく、スタンドの土地や建造費が膨大になる。



※70MPaの高圧タンクに充填するためダケに、約24kWhの電力を必要とする。
 これだけの電力があれば、EVシリーズは、とっても遠くまで走れるのだ。
 高圧タンクなる負荷をかけるから、こうなる。
 これが、不都合な真実だ!

聞いてはいたが、データが見つかったので、周知したいと考えた。



以下に、詳細を記載する。

    ガソリン車:    ガソリン給油:147g-CO2/km
  ハイブリッド車:     ガソリン給油: 95g-CO2/km
  ディーゼル車:        軽油給油:132g-CO2/km
  ディーゼル車:       FT軽油給油:149g-CO2/km
 圧縮天然ガス車:    都市ガス圧縮充填:114g-CO2/km
   電気自動車:     日本MIX発電: 55g-CO2/km
  PHEVのEV:    日本MIX発電: 55g-CO2/km
  PHEVのHV:     ガソリン給油:102g-CO2/km

※電気の場合は、日本の発電種類を混ぜたエネルギー比率(日本MIX発電)でCO2排出量を割り出している。

※FCEVの場合を算出する時は、燃料の作られ方、運搬の仕方、保管の仕方により、かかるエネルギー量が異なるので、以下の種類毎に算出された。


以下、FCEVのCO2総排出量
オンサイト改質型(充填スタンドで、原料を改質して車両に充填)
    ガソリン改質/スタンド充填:103g-CO2/km
     ナフサ改質/スタンド充填: 93g-CO2/km
      灯油改質/スタンド充填: 94g-CO2/km
     LPG改質/スタンド充填: 90g-CO2/km
    都市ガス改質/スタンド充填: 79g-CO2/km
   メタノール改質/スタンド充填: 89g-CO2/km
ジメチルエーテル改質/スタンド充填: 90g-CO2/km
     FT軽油改質/スタンド充填:108g-CO2/km


オフサイト改質型(充填スタンド以外で原料を改質し、
スタンドへ圧縮辺ボンベで運搬、保管、充填すると
  ナフサ改質/圧縮運搬/スタンド充填: 94g-CO2/km
  LPG改質/圧縮運搬/スタンド充填: 93g-CO2/km
   NG改質/圧縮運搬/スタンド充填: 78g-CO2/km*(スタンドの建造コストがハンパない)

スタンドに、-253℃で液化して運搬、保管、充填すると
  ナフサ改質/低温液化運搬/スタンド充填:127g-CO2/km
  LPG改質/低温液化運搬/スタンド充填:126g-CO2/km
   NG改質/低温液化運搬/スタンド充填:111g-CO2/km*(一番多くなる、見込み)

水の電気分解で、水素ガスを生成
日本MIX発電で、固体高分子電解質膜を使用/スタンドで生成し充填:129g-CO2/km
日本MIX発電で、アルカリ水電気分解を使用/スタンドで生成し充填:132g-CO2/km
※ナトリウム等を使用した電気分解が、若干効率悪い。
 だが、改質した水素を液化運搬する場合に比較すると、それ程でもない。
 しかし、ガソリン車なみに、CO2を排出量する。
(この程度の値なら、軽自動車クラスの燃費の場合は、ガソリン車が良いことに、なりそうだ)
※問題は、系統電力を用いる事を想定していることだ。
 余剰電力が用いられるならば、少しは許容されると考える。
 余剰電力を用いた場合の水素は、クルマに用いるのが良いか?
 電力に変換して、電力ピークを支えるのにつかうべきか?・・・。
 
 今は、「Power to Gas」の時代。昨年から突入した。(別途、特集を組みたい)
 ・・・悩む事ではナイと思うの・・・。NEDOさんの腕の見せどころだろぉに。


という事が、「今のFCEV」を普及する上での、不都合な真実であった。
・・・時代は変わりつづける。使ったお金と、変わった時代は戻らない。


また、これは2010年時点の数字である。
最新の数字は、出してもらえるよネ!ト●タさん\(^_^ )


この数字に不満がある方は、財団法人 日本自動車研究所へ、
「数字を、捏造・改竄してくれ!」と頼んでください。m(_,_)m

最後に、
こういう数字があっても、信じるひとは救われてしまうので、
信仰を持たない方に、原典が存在していることを、知っていただければ幸いです。m(_,_)m

ブログ一覧 | FCEV | クルマ
Posted at 2014/06/06 15:31:23

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この記事へのコメント

2014年6月6日 18:22
ドラコンさん、こんばんは。
だいぶわかりやすくなりました。
勉強になります。

究極のエコカーといっても、まだこれからということが結論ですね。

なら、何故究極のエコカーとか、エコカーの本命と言われているのでしょうか。
コメントへの返答
2014年6月6日 18:33
孫悟空さん
まいど!(^O^)v

FCVに期待したい気持ちは、私も同じで(^^;)
但し、遠いミライ!

海水にある(真水じゃナイ(^^;))無尽蔵ともいえる水素を使って、
総ての自動車が走れば、都会のスモッグなんて、おさらば。(^O^)v
先日の晴れの日に、光化学スモッグ注意報が(T_T)

でも、今は、『オーバー・テクノロジー』
どこのメディアも、『エネルギー効率や安全性が伴っていない』ことを伝えないから、
みんな、勝手に『夢の通りでしょ?』って思われちゃっている。(T_T)
のでは、ナイだろうか?(T_T)
2014年6月6日 18:47
なるほど。

それは原発を絶対安全と言っていたのと同じ感じなのでしょうかね。
想定外じゃなくて、想定したくない。

イメージ先行。

電気は化石燃料燃やしてco2を出すし、原発はだれも安全なものとは思ってないし、再生可能エネルギーは効率悪いしで、そんなもんで走る電気自動車なんてイマイチ。

それよりも燃料電池車。新しい技術。夢がある。かな?

私の大学時代の友人で、とある火力発電所に勤めていたのがいるのですが、火力特に石炭火力は、コストは安いし、効率は高いし、燃焼灰は再利用しているし、排ガスも綺麗だし、世の中の人が思うような悪いものではないと言ってました。石炭は世情が安定している国で産出されるし。だそうです。
コメントへの返答
2014年6月6日 19:50
孫悟空さん

『今の、FCVが、』『高圧水素を使わないといけないんだ!』、
『だから、誰も真似出来ない』んだ!
『だから、EVもPHEVも要らない!』

おっと、
じゃぁ、今、その技術は確立されたの?
根拠はナイし、三段論法にも、
成っていない(T_T)
『出来てナイじゃん!』が、この報告書。
・・・というのが、私の大弱りネタなんです。(T_T)

後で特集するつもりですが(^^;)
アウディのほか、
オペルが『固体化水素を使うから、高圧水素タンク要らないョ』『軽いョ!』(^^)v
日本もNEDOのからみで、
『オムロンが、粉末化水素で実証実験中!』だったりヾ(^^ )
未来科学館で、『光エネルギーで、直接水素発生実演ちゅー』(電気分解じゃナイョ)(^O^)v
とか、水素がらみだけでも、
『まだ時間が必要だけど、夢がある、希望がある技術が生まれています。♡』

ホント、石炭だって、仰るように、負けて居ません!(^O^)v
CO2の分離回収で、石炭ガス火力発電所で同時に水素も♡とか♡一石二鳥どころか四鳥攻撃とか♡
無駄にCO2を出さない!

そうしたら、本当に、安全・安心感・高効率を、海外にも堂々売ってきなさい!(^O^)v
※『我々地球人』のために。
2014年6月7日 21:11
はじめまして
水素自動車なんて
とどのつまりまともなEVもディーゼルも作れなくて、法整備も含んだ野球板のネジ曲げ変化球とか消える魔球みたいなもんですよ

何か変な方向に舵を切っていますが、また犠牲者が出てきそうで怖い話です
コメントへの返答
2014年6月7日 21:27
闇の黒猫さん
はじめましてヾ(^^ )

言われて気が付きました(^^;)確かに(^^;)

また、コレで帝国が強くなるーみたいな報道がアルのですが、エンジンやトランスミッションなどの、基幹構成部品がナイんですネ(T_T)

無理を通して道理が曲がっています。(T_T)

何故、そこまで理不尽なのか?
怖いです。(*_*;
2014年6月8日 22:49
CO2排出量比較は、

1)FCV          : 78~111g-CO2/km
2)ガソリン車      : 147g-CO2/km
3)ハイブリッド車     : 95g-CO2/km
4)ピュアEV        : 55g-CO2/km

ですね。現状、何もしなければ、FCVはガソリン車よりは良いが、ハイブリッド車と比べると同等程度、EVと比べるとかなり悪い、という事ですね。

但し、文献の最終ページにありますが、CCS(二酸化炭素の回収・貯蔵技術)を導入すればEV並になる可能性はあるという事です。

私のブログにも書きましたが、FCVの意義を見出すにはCCSの導入が必要という事ですね。ガソリンをその場で燃やす内燃機関車(ICEV)には不可能なことですので。
コメントへの返答
2014年6月8日 23:07
さおちゃさん

まいど!アリガトウございます。

仰るとおり、だと、思います。

現在、CCSは適用されておりません。
石炭ガス化発電で実証実験中ですネ。ヾ(^^ )
2014年6月8日 22:57
尚、よーく見るとEVの項目にはある程度原子力に頼る部分(原子力ペレット)があります。これを全て化石燃料で賄うとすると、CO2排出量はかなり増えますね。この資料は2011年3月の大震災前に作成されたようです(2010年時点と明記されてます)。
コメントへの返答
2014年6月8日 23:10
さおちゃさん
重ねて、ありがとうございます。<(_ _)>

日本MIX発電もそうですが、他にも沢山状況が変わっています。
最新の状況を反映して頂きたいものです。<(_ _)>

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「久しぶりのブログ投稿を、スマホからしようとしたら、画面が小さくって(^^;) タブレットも復活(^^;)」
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