次世代車の本命は「燃料電池車」か「EV」かという議論は不毛
自動車アナリストの中西孝樹氏に聞く
という記事が、本日(2014/9/3)日経BPに掲載された。
私の考えは、
将来の自動車のエネルギー源の本命は、「水素」か「電気」かという議論は不毛。
だと思っている。
但し、自動車が「水素」をそのまま燃料として補給すべきか?
という点に於いては、「No」「そうするべきではナイ」と考えている。
理由は、これまで「しつこく(^^;」みんカラに投稿してきた。
カーボンニュートラルなエネルギーを自給する事こそが、
この国に、この地球に、必要だと信じているから。
そして、水素ハイドライドの有効性が実証され、商業レベルの施設が稼働しているから。
しかるに、この対談では、「燃料電池車」か「EV」かが問われているものの、
(このステレオタイプな議論もどうか?と思うが(^^;)
「今の燃料電池車」が必要不可欠な内容になっているところに、疑問がある。
・・・他のモータージャーナリストの方々にも、同様なお考えをお持ちな方がいらっしゃる。
もちろん、私が全てを存じあげている、つもりは毛頭ありません。
(まだまだ、様々な方式が開発されているだろう。)
でも、これまでココに投稿してきたものは、全て根拠がアル。
ただ、この記事で、評価したい部分もあります。
[有望なプラグインハイブリッド車](4 Page)
疑問符はドイツで、水素への熱が冷めているのかもしれません。ダイムラーが取り組む技術の中でも、優先順位がやや落ちているような印象があります。フランスはFCVには全く冷めたものです。世界レベルではフランスも中国もドイツも積極的ではなく。「日本はガラパゴスになるのでは」という冷ややかな意見も出ているほどです。
ー中略ー
現時点では三菱自動車のプラグインハイブリッド車の「アウトラン ダーPHEV」は欧州などで売れています。トヨタも真剣ですし、ホンダ もプラグインハイブリッド車を発売しています。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)やBMWも力を入れています。
プラグインハイブリッド車の入り口は高級車がいいように思います。VWは傘下の「ポルシェ」や「アウディ」から始めています。トヨタのようにハイブリッド車と同じプリウスブランドで、プラグインハ イブリッド車を展開するにはハードルがあるように思います。欧州にはプラグインハイブリッド車が非常に普及しやすい環境があります。環境規制に対応する際に、電池を使って走るEVとしての性能が評価されるからです。
確かに、様々な意味で、その通りだと思う。
(『トヨタも真剣ですし』 は、実感がわきませんが(^^;))
日本では市販されているプラグインハイブリッド車は、
プリウスPHV、アコードPHV、アウトランダーPHEVの3車しかない。
一方で、大挙して海外のPHEVが日本に上陸してくる。
本当に、ガラパゴス化しかねないと思う。(^^;)
・・・何故なのか?を、みんな考えないといけないと思う。
ただ、一点ほど政治家を含む国民が誤解を生まないために、訂正しなければならない。
中西:EVが勝ち組になった場合、日本は食べていけるのかという問題があります。EVは組み合わせ型の技術です。一方、燃料電池車は大きな付加価値があって、バリューチェーンが広がる特異な産業です。だから日本の勝てるチャンスは大きい。
「EVは組み合わせ型の技術です。」
もっとEVが販売されても良いが、市販できるレベルの車両制作は難しい。
(売れないから作らない。というのは、逃げ口上。)
「一方、燃料電池車は大きな付加価値があって、バリューチェーンが広がる特異な産業です。」
皆様にお願い。
以下の本田さんの事例を見ていただきたい。
「Honda FC STACK」搭載 (Wikipedia)
ここに、バラード社製の燃料電池を一時的に使用していた記録がある。
バラード社とは
米燃料電池各社の株価上昇、無公害なエネルギー源への期待から (REUTER)
「カナダのバラード・パワー・システムズ
バラードは燃料電池スタックを北米と欧州の一部で 独占的 に供給している。
バラードはバスや電力のバックアップ装置、資材運搬機器向け にも 燃料電池スタックを製造している。」
つまり、
燃料電池車も組み合わせ型の技術である。
(エンジン車だってそう。トヨタだってエンジンを100%自社生産していますか?)
※燃料電池車は、EVに燃料電池スタックと水素タンクを組み合わせたダケ!
(ならば、燃料電池スタックと水素タンクだけで、日本は食べていけるのだろうか?)
(一方で、ヒュンダイ他の基礎技術がないハズの会社だって作れている。反論してほしい。)
※特許をいくら持っていても、回避できるものであったなら、持っていないも同じ。
(件数ダケでは判断できない)
実際、海外の燃料電池車が(リースとはいえ)走っているのだから。
また、
水素ステーションの設備も、海外製だったりする。
例として
岩谷産業、日本初の「商用水素ステーション」をオープン…兵庫県尼崎市に(Response)
尼崎水素ステーションでは、ドイツ・リンデ社製の小型圧縮機(イオニックコンプレッサー「IC-90」)を搭載した充填パッケージを採用している。「IC-90」 の特長は、イオン液体の高熱容量、高潤滑性、不揮発性、低溶解性の性質を利用した圧縮機で、コンパクトでより小さなスペースでも設置が可能であり、高効率・高耐久性を有している点。
一つのステーションを建設するコストが、ガソリンスタンドよりも数倍高い理由の一つです。
(今後、量産効果が出る?とは思いますが)
(内心は、「今の方式は、海外への莫大なキャッシュアウトである。」と考えている。)
⇒政治家さんや、官僚さんは、どう考えます?
本当に燃料電池車に関する先進な企業は日本にしかナイか?
否、日本の企業は、海外企業から教わっているのです。
ようやく、一人歩きができる様になってきたのかも知れない。
政治家や官僚、一部の企業に任せきらずに、
国民、一人一人に、もっと良く考えてもらいたい。
明日の地球のために。
(うぅ。短く書けない。ごめんなさい。m(_,_)m)
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Posted at
2014/09/03 12:47:49