水素ステーションでの水素燃料価格について
ステーションに5億円かけた場合に、財務的には、減価償却費を考える必要がある。
※これに、設備保全費用や(水素脆化対策)交換部品費用、設備動力費その他もアルけれど(T_T)
減価償却費とは、
いずれ老朽化により更新しなければならない資産に対して、
使用することで利益が出ているハズだから、更新するまでに資産価値を下げる費用を補てんしておこう。というもの。
だから、償却する期間が問題になる。
建物は老朽化の時間が長いので、35年とされているが、
IT機器などは、5年で入れ換えることを考えている場合や、より短い期間を設定することも、税制上みとめてもらえたりする。
※利益が出ているハズ。であって、設備が稼働シナケレバ(水素を充填してもらえなければ)大赤字なので、設備の稼働率の向上が経営課題になる。
この場合の設備を10年償却とすると、
年間約0.5億円を償却するため、月あたりは⇒4,167千円/月となる。
※これは純粋な費用なので、利益を毎月これだけ出さないとイケナイ!
(だから、確定的な利益が見込まれないと、コレだけの設備投資は、普通はデキない!)
(だから、景気回復傾向をみるのに、設備投資状況を参考にしたりする)
水素の単価(卸値)は、110円から150円だそうだ。110円を採用するとして、
減価償却費の回収には、原価率を50%としても220円/m3として18,940m3の水素を販売する必要があり、174台/月の満タンが必要であり、約6台/日の充填が必要
・・・これで減価償却費ギリギリ。もっと充填に来てもらわないといけないが、
1台のクルマは、1週間に1回充填に来るだろうか?
また、その値段設定でお客さんが集まるだろうか?
ガソリン車なみに、来る台数を考えないといけない。
しかし、ガソリン車だけでも採算が苦しいのが、ガソリンスタンド。
新しいステーションで新しいクルマで、しかも、ガソリン車が減るとなれば、
採算ラインは、どんどん遠くなっていく。
2030年までガマン出来る?いやもっとガマン?
さらに、
給料のほかにも、光熱費・水素の充填や冷却用の電力も必要である。
設備の保全費用も必要だ。
採算ラインは、はるか彼方にある。
・・・本当に、コレでイイのか?石油業界!
・・・投資を少なくする方法が、自動車業界主導の方式以外では、実用化されているのに(T T)
現行のガソリンスタンドで扱え、追加コストがそんなにかからないのに・・・(T_T)
また、水素とほかのエネルギーの料金比較をザックリしてみると、

※水素は卸値の安値、ガソリン・電気は実勢価格を使用。
※ガソリン車の値が間違ってますm(_ _)m後日訂正します。
18km/Lだと、1L÷18km/L→0.056L/km , 160円/L×0.056L/km→8.9円/kmでした。m(_ _)m
→改訂しました。m(_ _)m
ガソリン車なみに、税金を補てんしようとすると、卸値レベルでこれだけの税金を投入しなければならない。(卸値の安値でもこれだけの差)
水素スタンドの原価ベースの単価にしようとすれば、この数倍の税金を補填にあてる必要がある。(経営努力の域をはるかに超えている)
また、無料化なんていったら、一回に投入する税金が一万円ですヨ。赤字国債を発行しているのに(T T)
・・・電気自動車が、いかに投資効率が高いか?はっきりわかりますネ(^^;
これだけの税金を投入して、そのエネルギーで家に日常的に給電されたら、
たまったものではナイ。
(ディーラーでの充電電力コストが家の家電に使われるのとは、
桁が二桁も違う・・・少ないから良いというものでも、ナイか?(^^;)
とにもかくにも、
こんな多額な二重投資を本当につづけるの?
こんな状況で社会実験から商用に切り換えるのが、本当に必要なことなのか?
(こんな書き込みをしていても、止まるハズはナイが、世の中に正しい知識を・・・!)
(ごまめの歯ぎしりは聞こえません(T_T))
マスコミが「究極のエコカー」なんてセンセーションを巻き起こそうと必死だが、
(宣伝広告費収入のためか)
そんなことだから、信用ならないのだ!
本当に報道しなければならないのは、上記ではナイか?
あと、水素生成のためのCO2排出!
ちがいましょうか?
No more!70Mpa水素!
Posted at 2014/11/05 12:08:25 | |
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