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2014年06月20日 イイね!

ドイツでは、水素をそのまま使わない理由は?

厳密には、ドイツでの水素ガス活用計画は存在している。
しかし、商用稼働に入った方式は、水素からメタンを合成する方式だったりします。
また、その水素を得る方法には、メタン改質等の化石燃料からの製造ではナイのです。

ちょっと調べただけで、多くの情報が入手できました。
(それだけ、喫緊な課題を抱えていたのです)

一つは、風力発電所を数多く作ったが、安定電源ではナイので、「発電し過ぎる時」があり、
風力での「余剰電力」が、特にポーランドやチェコなどの送電連携した隣国に悪影響を発生させる危険が出てきたのだった。

ブルームバーグ2012/10/25の記事


ドイツの電力事情⑤ -送電網整備の遅れが他国の迷惑に-


一方で、天然ガス等の燃料は、輸入に頼っているので、安全保障上の問題も依然として抱えている。

そこで、ドイツ最大手の電力会社[E.ON(エー・オン)]は、風力などの再生可能エネルギーでの余剰電力と水から水素を作り出し、その水素と大気中二酸化炭素からメタンを生成(合成メタンと呼ぶ)し、既設の天然ガスパイプラインに圧入・貯蔵する運用を開始した。
※水素の厄介な問題を解決している。(保管・運搬)
また、その際に風力などの再生可能エネルギーでの発電が需要より少ない場合には、天然ガスと生成した水素をガスタービン発電の燃料として使っている。
(これはこれで、天然ガスの使用量を減らしても、出力を維持できるメリットがある。)

以前に、Audi e-Gasが昨年に稼働した事を投稿したが、Audiだけがはじめた方法ではなく、ドイツではスタンダードとなっていて、「商用稼働している。」ということでした。
アウディ、グリーン電力を使用したメタン製造プラントを稼働へ


こうした余剰電力を活用した方法により、
水素活用でのCO2排出を軽減できるばかりか、カーボンニュートラルを実現し始めた。
また、天然ガスの輸入量が減り、系統電力(グリッド)への負荷調整もでき(直近の目的)、
一石二鳥どころではナイ。
※輸入燃料にエネルギーを加え、CO2を排出してまで、水素を得ていないのがミソ。


こうした余剰電力をガスにして貯蔵・活用する方式を、Power to Gas(P2G)と呼び始めている。

実は、この日本でも、風力や太陽光再生可能エネルギーと水から水素を生成し、発電量が少ない時に燃料電池で発電する方式での実証実験が行われている。
ただ、ここで注目したいのは、水素を貯蔵する際に、高耐圧容器を用いるのではなく、液体に水素を溶かし、「常温常圧で保存している」点だ。
これにより、高耐圧容器との容量比で数百倍の水素を、安全に、ローコストに、高い閉じ込め性能を持って、実証している。

日立、電力を水素に変換して備蓄できる風力発電機利用水素発電システムを受注

(頑張れ日立!)

既存テクノロジでの、水素の上手な使い方は実用段階に入っている事を、広く知ってもらえれば幸いです。m(_,_)m
Posted at 2014/06/20 12:37:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | FCV | ニュース

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