天然ガスによる発電は、今や日本の発電量の30%を超える。
貿易赤字を拡大しているのも、この天然ガスの輸入拡大が一因をいわれている。
従って、天然ガスは日本のエネルギー安全保証上、非常に重要な資源の一つといえる。
しかしながら、その天然ガスの埋蔵量や「シェールガス革命」などの言葉が飛び、
天然ガスの利用についての危機感が薄れている感じがしている。
そうした中で、
住友商事は9月29日、米テキサス州におけるシェールガスの開発事業で損失を計上する発表をした。
住友商事が巨額損失計上 ── シェールガス・ブームは幻想か?(THE PAGE)
住友商事は9月29日、米テキサス州におけるシェールガスの開発事業で生産量が想定を大きく下回る可能性が高くなったとして、約1700億円の損失を計上すると発表しました。また、石炭価格の下落によってオーストラリアにおける石炭事業においても損失を計上することになり、合計の損失額は2400億円に達する見込みとなっています。シェールガス事業はここ数年、大ブームとなっていましたが、一方ではバブルを警戒する声も出ていました。
いや、バブルでしょう。
なぜなら、ファンドマネーが大量に入っているから。
鉱区は一種のサブプライムローン化し、住友商事はババを引かされたとみられている。
「シェール革命」などというセンセーションを巻き起こしたNHKや大手マスコミも問題だが、
それらを真に受ける我々も、そろそろ、知恵を付けたい。
以前に、
「確証バイアスとの戦い」 という投稿をしたが、
今回は、そのためには、どうしたら良いのか?を投稿したい。
要は、「メディアを信じすぎるな!」よりも、
「情報にはバイアスがかかっている!」という事を知っていただきたい。
また、
「どこかに矛盾がアル」ことに注意しよう。
では、
「バイアスとは、宣伝者の利益である」と言える。
つまり、
「~革命」などという宣伝文句があれば、「センセーションを起こしたい」
「どーだ、こんな事が起きているゾ~、見つけたゾ~!=センセーション」
センセーションを起こして、何が嬉しいか?→「自分の存在を主張する」
と、読み替えるのもイイかも知れない。
※真に受けて、「NHKはスゴイ!また見なくては取り残される!」とか、
「シェール関係銘柄を買おう!」が、今の状況だったりする。(T_T)
では、
矛盾の見つけ方のいくつかの例については、
「シェールガスは安い」という情報について、
⇒「ナゼ安い?今までより手間が掛かっていれば、高くなって当たり前~」
なのに安い。
⇒価格は、需要と供給のバランスによって変動する。という法則がある。
であれば、「供給過剰」か?「生産量の制御ができない」という可能性を考えることもひとつ。
→その裏をとれば、真偽はハッキリする。

写真には、普通のガス田にあるハズの、ガスタンクがナイ!直接パイプイライン!
ということは、「生産調整」なんて考えがナイのだ。
※実際には、その両方だった。(T_T)
今、ロシア関係とイスラム国がらみや、電力関係の報道が、とっても怪しい。
最悪なのは、「究極のエコカー」
・・・1~2社しかイイ思いをしない(確)のだから(T_T)
是非、応用して振り回されないでいただきたい。
そうした中で、
燃料電池車用の水素に、天然ガスを用いる事に
シェールガスによる供給安定や価格の低下が見込まれているなら、
是非、関係者の方々には、再検討をいただきたい。
そして、
CO2排出を抑制した水素生成や、安全・安価な輸送手段への変更をお願いしたい。
・・・って、これも言いたい。m(_,_)m
と言っても、ね~(^^;
Posted at 2014/10/03 12:19:45 | |
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デマゴーグ | 日記