• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

DragonSpiritのブログ一覧

2014年11月13日 イイね!

アウトランダーPHEVの復習 その2(発動編)

予約注文開始から2年になろうとしている、アウトランダーPHEV。
私は、2013年2月納車だが、既に34千kmを超えた。(^^;

実に、様々なことがあった。
しかし、まだまだ、このクルマの認知度が高いとはいえない。
最近納車された方には、このクルマがどんなモノなのか?
理解するのも、大変だと思う。

ここで、アウトランダーPHEVを振り返っておきたい。

今回は、発動編(^^;


発動機は、三種類用いられている。

ガソリンエンジン:4B11 MIVEC
前駆動モーター:S61
後駆動モーター:Y61・・・へ!、型式が違う!
あと、本当はもう一つ、モーターが搭載されている。
エンジンに直結された発電機がそれだ。
エンジンを始動し、前輪の回転数と同期させるのに、発電機をモーターとして使用するのだ。
だから、比較的簡単な仕組みでありながら、走行中のエンジン始動がスムースなのだ。
(たまに、ドン!とエンジンがかかることがアルが、逐次前輪の回転数が変化するのだから、ご愛嬌だべ(^^;)

1.エンジン
4B11 MIVEC は、ランエボにも搭載されているMITSUBISHIの普及型高出力エンジンで、
NAでも148ps/21kgmを出しているエンジンです。

しかし、アウトランダーPHEVに搭載された時に、だいぶ変更されました。
出力は、118ps/19kgm・・・へ、低くなっている。
これには、2つの理由があるそうです。
1)エンジンの静粛性を確保する。
 一般的なNAエンジンの最高出力は、6千回転近くにありますが、
 そんなに回したら、うるさいし、燃費も良くない!
 一番トルクが出るところが、一番燃費が良い。
 そこで、その回転数で発電すれば、発電効率が最高で、静かにすべし!
 さらに、三菱自の十八番、サイレントシャフトを搭載して、トコトン滑らかに回している。
 (フリクションロスが増えても、滑らかに回る方を優先した!)
 というのだそうだ。



2)さらに、熱効率を高める。
 アトキンソンサイクル(ミラー)エンジンにして、熱効率を高めた。
 ※バルブタイミングを変えて、アトキンソンサイクルっぽく使っているので、
  ミラーエンジンという言い方が正しいそうだが(^^;
 この時に、実効吸気量が減ることにつながるため、自ずからエンジン出力が下がることになった。
 でも、最高速度が約170km/hだせるし、バッテリーへの充電もできる。
 充分だと思う。\(^_^ )
 これ以上に馬力があったとしても、そのパワーを使うシーンがなければ、無駄だ!

※公道ではダメよ~ダメダメ!(^^;

日本では、こういうところダケ\(^_^;


というのが理由だそうだ。(アウトランダーPHEVのすべて を見てネ)

従って、
「せっかくEVベースで静かで滑らかに走れるのを、エンジンの振動や音で台無しにしたくなかった」という。
・・・ありがとうございました。m(_,_)m

あと、
実は、PHEVだからこその、問題というか、課題があった。(^^;)
それは、
ガソリンを使わないEV走行だけも出来てしまうので、
ガソリンが腐ってしまう。場合がある。(^^;)
酷い場合には、インジェクタというガソリンを噴射する装置が、噴射圧力が小さいので壊れる。
というのだ。-_-#

モチロン!対策はこうじてある。(^_^)ノ

一定期間ガソリンエンジンが使われていなければ、PHEVシステムがエンジンを強制始動する!
これは、シボレーのボルトも、同じ対応をしている。
と、いうよりは、ボルトの方が先輩。(^_^)ノ

このアウトランダーPHEVは、新しいガソリンを15L以上給油するまで、エンジンが止まらない。
(モチロン!イグニッションをオフにすれば、エンジンは止まります(^^;))
注意してねぇ~!!

これだけ、様々な工夫が施してあって、
その総てが、安全安心で気持ち良く乗れるための工夫であり、仕組みだったりする。ヾ(^^ )

でもねぇ~、難を言えば、
エンジンやモーターの動力特性図が公表されないのです。(T T)
・・・リバースエンジニアリングされて、他社にはバレているハズなのに・・・(T T)
エンジン車なら、堂々と公表しているのに・・・企業秘密じゃナイでしょうに(T T)


2.S61,Y61永久磁石式同期型モーター
スペックは、
前:S61:82ps(60kW)/14kgm
後:Y61:82ps(60kW)/19.9kgm
これは、
減速ギアを経由して、タイヤに接続しているので、このギア比が違うのだ。
よって、前と後ろのモーターの有効回転数を、違えてある。

何故、後輪のトルクが太いのか?
これは、加速する時には、クルマの後ろに加重がかかるため。
前輪で引っ張るよりも、後輪で押した方が安定して走れる。
(クルマとしては、加速する気満々な設計なのだ。)

もちろん、そうは言っても、路面やさまざまな要件で、実際の駆動力は
100:0⇒0:100まで様々に変化する。

そして、この駆動モーターが、ブレーキをかける時に発電機となり、
運動エネルギーを電力に変換するのだ。\(^_^ )
※これが、「回生ブレーキ」と呼ばれているモノだ。
※エンジンにモーターが直結されて発電機として使用していると記したが、原理は同じだ。

そして、車両総重量が約2.1tの運動エネルギーを電力に変えるには、
これだけ強力なモーターが2つある事が生きてくる。\(^_^ )

つまり、この「クルマのサイズ」と「エンジン出力」「モーター出力」これらの全ては、
全体最適化が図られている!ということなのです。\(^_^ )

実は、バッテリーもこの全体最適化に含まれている。と、思われる(^^;。

現在、LEV50Nというi-MiEVが初期に搭載したLiイオン電池を改良して、
長寿命化とコストダウンを図ったモノが使われている。



※アウトランダーPHEVの搭載バッテリー




このLiイオン電池を基準に、全体最適化が図られている。とみている。

詳細は、後日。

次回は、走る編・・・とでもしましょうか?(^^;

乞ご期待\(^_^ )


蛇足

LEV50のアウトランダーPHEV搭載についての出所
電池セル不具合から巻き返す、「アウトランダーPHEV」は宇宙船みたいな乗り心地 (3/3)

リチウムエナジージャパン(LEJ、滋賀県栗東市)が生産する車載用セル「LEV50N」に統一

・・・LEV50N搭載記事は、再調査中(^^;
Posted at 2014/11/13 21:34:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2014年11月13日 イイね!

アウトランダーPHEVの復習 その1(安全安心編)

予約注文開始から2年になろうとしている、アウトランダーPHEV。
私は、2013年2月納車だが、既に34千kmを超えた。(^^;




実に、様々なことがあった。

しかし、まだまだ、このクルマの認知度が高いとはいえない。
最近納車された方には、このクルマがどんなモノなのか?
理解するのも、大変だと思う。

そこで、
アウトランダーPHEVを振り返っておきたい。

発売: 2012年12月開始(しかし、この時点ではカタログがあっても、機能や名称の意味がわからなかった(^^;)
納車: 2013年1月開始
全長: 4655 mm
全幅: 1800 mm
全高: 1680 mm
ホイールベース: 2670 mm
車両重量: 1820 kg
車両総重量: 2095 kg・・・この手のクルマで、300kg近いバッテリーを積んでいるのに(^^;
前後重量比: 54:46 ・・・この前後重量比が、すばらしい走りの秘訣!
新車価格:341~443万円
中古車価格:293~412万円(130物件)2014/11/12現在

税制優遇等:エコカー減税/140,700円,補助金/290,000円⇒430,700円(グレードによって取得税が変わる)
※405,400~430,700⇒実質約253万円~約369万円
※補助金支給による縛りは、現在4年縛り(当初は6年縛りだったが、金額も高かった(^^;)
 その年限で手放す場合には、残りの期間分を返納する約束。

では、このアウトランダーPHEVの何がスゴイのか?

モータージャーナリスト:岡崎五郎さんのコメントが、一番言い得ていると思う。

まずはどこから話し始めればいいだろう?三菱の新たなフラッグシップとして誕生したアウトランダーPHEVは、語り手にそんな嬉しい悩みを与えるほどに、数多くのトピックを備えたクルマだ。
全くその通りだ。\(^_^ )

ただ、発売して、これから!というところで(2013年3月)、
駆動用バッテリーのリコール発表があって、出端をくじかれた感があった。
何があったのか?発表までに時間がかかった。

結果的には、Liイオン電池の製造工程の作業ミスという事が判明・対策されて、
現在は安定しているのだが、
その間、
私たち既納車組は「充電を控えてくれ」とメーカーからアナウンスされ、ハイブリッドモードでの使用を余儀なくされ、
それより、納入間近の方々が納入延期になり、大変な思いをされた。
(ガソリン代や、交換作業の間の代車などの対応はしっかりしていた)

だが、そのとき、
実は、安全性を確認することができたのだった。\(^_^ )

それは、
「車両にLiイオン電池が搭載されている状態で、発火・炎上しなかった!」ということだ。

駆動用バッテリーは、鋼鉄製のケースに搭載され、防水密封されている。
圧力調整用の穴が開いているが、そこから水は進入できない構造になっている。



さらに、
密封されたバッテリーは冷却する必要がアルので、エアコンの冷媒を通して充電中や走行中は、冷却されている。
従って、充電中に電池が熱暴走したとしても、
冷却され続け、内圧が上がり酸素の供給がされなかった。

もしも、こういう機構になっていなかったら、
溶損から事態は発展して、取り返しがつかなかったかも?しれない。


私も技術者の端くれだ。
我々に、「想定外」などという単語は存在してはならない!。
厳密には、想定できないことはアルが、
その範囲を想定し、「安全に止める。」という「フェールセーフ」を必ず付け加える!

MITSUBISHI アウトランダーPHEVでは、フェールセーフがしっかり出来ている!

従って、
発熱・溶損したセルが発火に至らなかったのは、
「この安全構造にあった。」という証明でもあった。
\(^_^ )
・・・って、誰も宣伝しないのねぇ~(T T)

Liイオン電池が発火したのは、i-MiEVの車両組み立て工場で、
電池パックの組み立て工程にはいる前に充電していた時だった。
(i-MiEVも同じ構造なので、バッテリーパックに搭載されていれば、溶損だけだった)

奇しくも、あのリコールの元となる溶損によって、安全性を確認できたので
考えようによっては、ありがたい話しにもなったのだった。

実は、あの事故にはもう一つ、私にとっての恩恵があった。

それは、
アウトランダーPHEVの造りその他の情報が、公開されたことである
乗る者にとって、クルマの構造や機構がどうなっているのか?
知る事は重要だと思うのだが、なかなか開示されないのだった。(T T)

三菱自動車「アウトランダー PHEV」の電池パック交換作業を見る
生まれ故郷に帰ったクルマを大手術し、リコール改修 (2013/7/17 00:00)


この中には、
バッテリーセルを監視しているモジュールが存在する事ほか、様々な安全対策がなされている事も含めて、公開されていた。
















まだまだ、欲しい情報が公開されていないが・・・(T T)
これだけでも、ありがたいものだった。

さらに、
駆動用のバッテリーパック内を冷却するために、冷媒を使用している事を記したが、
使用している冷媒は、HFC-134a テトラフルオロエタン(C2H2F4)です。
「代替フロン」と呼ばれるモノを使っているので、万が一、配管から漏れだしても、漏電や引火等の危険がありません。
(将来的にはこの代替フロンも、温暖化係数を持った物質なので、終息せねばならないそうですが(^^;)

もし、冷却に「水」を使っていたならば、300Vの高電圧がかかっているモノなので、
何が起きるか?は、想像にかたくない。
また、Liイオン電池が溶損した時に冷却水がかかったら、ゾっとします。(T T)

つまり、ただ単に『バッテリーを冷やせれば良い』ではナイ!のでした。(^O^)v

エアコンシステムは三菱重工製との事ですが、結果的なモノか?は分りませんが、ナイスな選択だと、考えています。\(^_^ )

得られたものは、安全・安心であった。

という事で、次回、発動編・・・としてみようかな?(^^;
Posted at 2014/11/13 13:04:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | PHEV | 日記

プロフィール

「久しぶりのブログ投稿を、スマホからしようとしたら、画面が小さくって(^^;) タブレットも復活(^^;)」
何シテル?   07/28 04:13
ドラゴンです。よろしくお願いします。 ID取得の都合で、DragonSpiritになっちゃいました。m(_,_)m 家族は、 妻・娘・犬2頭・インコ2...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2014/11 >>

      1
23 4 5 6 78
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 2122
23 2425 26 27 28 29
30      

リンク・クリップ

抗議します! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/01/06 18:17:36
いざ白馬!いろいろ届きました。ヾ(^^ ) 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/09/03 21:06:30
EV系次世代自動車を気持ちよく乗ろう! そのために#3 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/08/28 11:24:40

愛車一覧

三菱 アウトランダーPHEV 三菱 アウトランダーPHEV
ターボ車でクルマ生活が始まったもので、タービンが付いていないと、つまらなかったのですが、 ...

過去のブログ

2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation