ここ数日、エアロの取り付け塗装が多いので…

カーボントランクへの塗装やら、アンダーパネルの作成やら
皆さんは取り付け塗装で幾らの金額が妥当と考えます?
私は車体修理塗装に標準的な工数(一時間あたりの工賃)が出る見積りコンピューターを使用してますんで、エアロには普通の作業プラスで見積りします。
しかし社外品エアロパーツでは普通の修理塗装の行程は当てはまりませんよ
まず、ボディにフィットするかどうか?
ゲルコートの厚さはちゃんとあるか?
ゲルコート面は平滑かつクラックはないか?
ピンホールや割れ欠けないか?
上記は普通に大手メーカーでも殆どNGだったりします。
何故かと言うと、製造元が共通はよくあるはなし(笑)
では
そこから更に大事な点があるんてす!
すぐぶつけるからフィッティングはきにしなーい
色も大体あってればいーよ
FRPだから仕上がりはもとめーん
てな方はネットや口コミで安い施工店に行かれれば良いかと~

私も安くは出来ますが出来ればしたくないな、儲からないとかじゃなくて…
高度な技術の安売り
これを避けたいですねー
基本的に割引なし施工には保証、クレーム対応ですが過去には殆ど無いですエアロは
安い金額の施工、ワンプライス価格って(--;)
間違いなく送られた状態~塗装です。
下地無し!
ゲルコートには型から抜くためワックスが塗ってあり、そのままではハジク、ピンホールですね
更にゲルコート自体に塗料の密着がありません、着きますよ、多少の期間は(笑)
なので最低下地サフェーサーは必要ですね。

こちらはスイフトリヤバンパー、三色塗り分け
雑にやれば境目はだらしないです、またマスキングのトラブルも沢山出ます。
教科書通りの施工ではまずキレイに塗り分け出来ない~

ロードスターにチェイサー…(笑)
これも塗ったら良いではなく、サフェーサーの品質と厚さ!
結局見えない所でサフェーサーの厚さが足りないとおんなじことです…(笑)
普通のボディショップではバンパー一本で300cc前後かな。
私は600使います、何故なら、サフェーサー塗装後のサンディングで、削り落としたあとの厚さが大事だから♪
そしてここまでの作業をわかってやれる技術者のショップでないと…
大手のボディショップではここまでの作業が面倒くさくて、見習いにやらせるのが大半
その見習い君は厚さの概念と意味をわかってないのは仕方ない、面と角が同じ厚さに塗ることが出来て、大事な厚さを残し、キレイにサンディング出来る?
まず無理(笑)
サフェーサーの厚さが感覚でなく、理論値とか乾燥時にFRPにかけることの温度
殆どのベテランでもわかってないです、残業ながら…
もっと言えば過去の苦い経験からしか分からない調色とゴミの付着を促す静電気対策。
実際は素材による色層変化は免れないのでおとしどころも必要です。
例えば白、シルバー系では反射するRが多いと明るく見えるから全体を暗めにとか
静電気が多いとメタリックやパールの並びが変わるから任意で対策とか
一般的に板金塗装では基準工賃の算出には3年以上の現場経験と、溶接設備、塗装設備が基準以上てあるものの設置ですが、大事なのは理論と経験
パネルあたりのクリヤーが何ミクロン?とか
塗装後の乾燥手順は?とか
聞いてみると分からないやら順序違いを良く聞いてますw
そんなことも知らないのにフェラーリやランボルギーニ直してるショップも知り合いに居たりして(笑)
私?
聞かれた事には必要以上に答えます!
ブラックジャックみたいなもんですけど(笑)
Posted at 2014/11/03 18:02:36 | |
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