仁大飯店
阿佐ヶ谷すずらん通りのラーメン屋
2015年01月18日

阿佐ヶ谷はすずらん通り。小生の幼稚園から小学校3年までの地元の小さな商店街である。
青梅街道沿い、杉並区役所の並びの、少し中野寄りにすずらん通りの入口がある。
しばらく歩くと、やがて阿佐ヶ谷のパールセンターの商店街に合流するが、その手前の右並びにそのラーメン屋はある。
もうかれこれ40年ほどご無沙汰だった商店街なので、個々の店についてはもう分からないが、雰囲気は昔のままだった。
また、シャッター通り化しているわけでもなく、安堵した。
さて表題のラーメン屋だが、ハッキリ言って、暖簾が出ていても、本当にやっているのかどうか、怪しい外観だった。
中にどうやら白い帽子を被った大将と思しき人物が座ってテレビを観ていた。
愚妻と相談し、ここでメシにしようという事で入店。味はもちろんイチかバチかだ。
入店し、ちょいと失礼だったかも知れないが、つい「あのー、いいですか?」と訊いてしまった。
大将、「何言ってるんだ?」と思ったのかしばらくきょとんとしていたので、再度「開いてますか?」と尋ねると、「ああ、やってますよ」と。
「じゃ、お願いします」と、愚妻と座る。
ここはひとつ、ストレートにラーメンにする。
愚妻はワンタン麺を。
中は暖房が入っておらず、寒い。
真新しい小さ目のテレビ(見た事も無いブランドだったので、当然安い輸入ものだろう)だけが、店の中で唯一元気そうに見えるものだった。
本当に不安になって来た。
愚妻がトイレを借りようとしたら、大将、「すみません、トイレ無いんですよ」と。
なんと! トイレが無いのだ!!!
愚妻は急ぎでは無かったようなのでひとまず良かったが、トイレが無いとなれば、ビールでも飲みながら餃子でもつまみ、それから主食に入る、という悠長な食べ方は、少なくとも小生には出来ない。
こりゃあ食べたらとっとと店を出るに限る。
しまった、ハズレか…?
さて、数分で小生のラーメンと、愚妻のワンタン麺が出て来た。
まずは目で味わう。
ほう、スープは色が薄めだな。
贔屓目に見てやれば、野菜や鶏がら等を煮込んだのみでギミック無しの、ストレートなスープという事か。
一口食べてみる。
ん? ほう…。
なるほど…悪くない。
叫びたくなるほど美味いというわけではないが、うむ、少なくとも損をしたとは思えない。
強いて言えば、上に乗っかっている焼き海苔がちょいと湿気ていた事だろうか。
麺も悪くない。
焼き豚に、ほうれん草のお浸しが乗っかっている。それも悪くない。
ほうれん草も、きっちりとアクを抜いてある。(時折、アクが抜け切っていない苦いほうれん草に出くわす事がある。)
ほう。まあ、最低限、食った後腹が立つような味では、絶対に無い。
いや、これは美味いのではないか?
さて、二人とも完食し、勘定を済ませ、店を出る。
トイレの件もあり、愚妻も悪い評価を付けるかと思ったら、「実に美味であった。特にワンタンの具に程よくごま油の味が効いていた。あれはきっと手作りのワンタンであろう。また来たい」と絶賛。
ほう!
また曰く、「メニューを見たら、ラーメン屋というより、一品料理も多く、中華屋と言ってもいいのではないだろうか」とも
愚妻は中華にうるさい。
結婚前に、中国、香港、シンガポールに旅行した事があり、食事はほぼ必ず地元のメシ屋や屋台で摂り、高級ホテルの中華料理には目もくれない人間だ。
その愚妻が美味いというからには、相当なものなのだ。
ゆえに、小生もここを諸氏に推薦する。
但し、再度言うが、この店にトイレは無いので、ゆっくりビールでも飲みながらぼちぼちあれこれつまもうか、という食べ方はほぼ出来ないと見ていい。(メニューにはビールもあるのだが。)
住所: 東京都杉並区阿佐谷南1-13-11
電話 : 03-3315-1147
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