ボクの車歴その3（トヨタスポーツ800第1回）

就職してようやく自分の欲しい車が買えるようになったので色々中古車屋さんめぐりをするようになった。
その頃は、排気ガスの51年規制だかをようやく国産車がクリアしだした時でスカイラインやセリカなどのスポーティカーは新車で買えたけど、オープンのスポーツカーは外車か国産車の昭和45年まで位の旧車をさがすしか入手できなかった時代だった。
欲しくてかつ現実的に買えそうな車となるとMGミジェット、トライアンフスピットファイア、ファイアットX-1/9、ホンダのS600かS800、トヨタS800、日産フェアレディSR311くらいが候補だった。
しかし今スーパーセヴンなどという雨がふったらお手上げみたいな車に乗っているが、この時のボクは幌型の車はなにか車として完成されていないような気がしてオープンカーでもデタッチャブルトップの車がなぜかお気に入りだった。
そんなわけでフィアットX-1/9かヨタハチが一番の候補だったわけだが、やっぱりヨタハチの丸っこいデザインにやられていた。
その時ヨタハチは生産中止から15年くらい経過していたわけだが、最近の壊れない車とちがってその当時の車は平均7年くらいで廃車になる錆びやすくて壊れやすいものだった。
就職した秋に通りかかった中古車屋さんでヨタハチの中古車を見つけた。それまで見たのはワイドタイヤを履くように改造されたり、とんでもない色に塗り替えられたりしていたのだけど、その車は一応オリジナルコンディションだったし、色もオリジナルの赤だった。
価格は新車当時の倍位で現状渡しで保証は付かないとこをしつこいほど念をおされたけど、まあ、近所をちょっとドライブするくらいでいいや。と軽い気持ちで購入した。
中古車屋さんから自宅まで約50キロ位の道のりを運転してきたのだけど、壊れないで走ることでその時はただ満足していた。
しかし、このあとで自分の性格の今まで知らなかった一面を見ることになる。

長くなるので続くことにします(^^ゞ写真はさすがに残っていたので自分の車です(^^