エアコンの嫌な匂いの対策

最近、真夏日が多くなりエアコンを使う機会が増えました。

F系に関わらずBMWで頻発する「エアコンの臭い」の対策を行います。

バルサンみたいな燻煙剤やファブリーズとかをやっても抜本的な対策にはならないので、臭いの元のエバポレーターに直接薬剤を噴射し直接洗う方法を行います。

作業を行う前に、まずはエアコンのクーリングユニットがどのような形状になっているのかを調査します。

画像はイギリスのeBayで出品があったF系のクーリングユニットです。

ドレーンがあるのでドレーンから薬剤を噴射する方法が使えそうですが、クーリングユニットの真下にはトランスミッションがあるので、ドレーンからの注入は無理です。

エアコンのフィルターのケースからエバポレーターが結構離れているのでエバポレーターにアースのエアコンクリーナーなどを噴射する方法は無理そうです。

そのため、
①エバポレーター付近をムース状の泡で充填させ、エバポレーターを洗浄できる薬剤
②①の薬剤を上手くエバポレーターまで到達させる管
が必要となります。

いろいろ調査した結果、画像のモノを準備して作業を行います。

①薬剤→PITWORK エバポレーター洗浄・抗菌剤 部品番号 KA401-18090
メルカリで2800円でした。

②管→モノタロウPTFEチューブ 内径3mm 外径4mm 注文番号 22564158
モノタロウで200円くらいでした。


その他
10mmのボックスレンチ
T20トルクスドライバー

これだけ揃えれば、エバポレーターの洗浄作業が可能です。

PITWORKのエバポレーター洗浄剤が薬剤を噴射させたときどのくらいムース状の泡が出るかどうかを調べてみました。

画像は10秒間噴射したときの泡の量です。

この泡が完全になくなるまで10分以上かかりました。

10秒間の噴射でも全量の２割くらいしか減らなかったので、エバポレーターは充分洗浄できます。

エアコンフィルターを外す工程はあちらこちらに記載があるので画像は省略です。

やり方は、
①グローブボックスの下の10mmボルト２本を外す
②ボルトが付いていたカバーを手前に引き抜く感じで外す
③カバーについているフットライトのコネクターを外す
④エアコンフィルターのケースのT20のトルクスネジ３本を外しカバーを外す
⑤エアコンフィルターを引き抜く
です。

エアコンフィルターが外れたら、２の画像にある「管を通すイメージ」で管を挿入していきます。

PTFEチューブはそこそこ硬くイメージ通りにエバポレーターまで到達できます。

あらかた薬剤を注入すると、エアコンフィルターの取り付け口から溢れ始めます。

薬剤がエバポレーターのケースに充填された証拠なので溢れたら薬剤の注入をやめて、エアコンフィルターを取り付けケースの蓋をします。

薬剤がエアコンフィルターに付着しますが、抗菌剤入りなので問題ありません。

薬剤を注入して30分くらい放置し、その後エアコンを作動させます。

薬剤を注入後、すぐエアコンを作動してしまうとせっかくエバポレーターに付着した薬剤が吹き飛んでしまいます。

作業実施後、小一時間エアコンを作動させた状態でクルマを走らせましたが、嫌な匂いも完全に消えました。

NV200のエバポレーター洗浄よりは高くつきますが、嫌な臭いが消えたので良しとします。