
こんばんは。トライズです。
ブログ開始早々より連日、たくさんの方々にご訪問いただきまして、どうもありがとうございます。
うれしい限りですよほんと。
シルビアって良い車ですよねー。みんな大好きシルビア。
さーてそろそろかっこつけて専門用語とかバンバン使う日記を書くぞっと。
シルビアのSR20DEと比較してVEエンジンは、VVL以外にもいろいろと利点があります。
ひとつは、燃焼室形状。
DEで圧縮比を上げるためには、ヘッドを面研して薄いガスケットを入れて、ピストンをS15オーテックのものに交換して。といろいろやりますが、スキッシュを加工したり、ざらざらの燃焼室とかをきれいにするようなチューニングをしようとすると燃焼室容積が大きくなってしまい、圧縮比が下がってしまいます。
VE型は、もともと1.6Lのエンジンのヘッドなので、燃焼室がとても狭くできています。
この、高圧縮燃焼室が、今回のチューニングの肝になるんじゃないかと思います。
もうひとつはロッカーアーム。
SR20DEのロッカーは、Y字型で、ヘッドには固定されていません。そのため、高回転でバルブサージングが起こるとロッカーアームが脱落してしまいます。
これが、SRは高回転回せないというひとつの要因。
VE型はこのロッカーアームが貫通シャフトで固定されています。そのため、高回転まで回しても脱落の危険がありません。
さらに、ポート形状(VEはハイポート)や潤滑、冷却系の性能が高いこと、純正で作用角288度のカムが用意されていること等、VEはたくさんの魅力的な要素を備えています。
これらの違いは、そもそもの開発の方向性が違ったからかもしれません。
DE型は、SR20DETに代表されるようなターボを前提とした設計であり、
VE型は、SR16VE N1のような、NAを前提として設計されているのではないでしょうか。
そのため、今回のようなシルビアのNAタイムアタック車両を作るためにはVE型エンジンはもってこいだと思います。
ちなみに世間では、SR20VETのスペック的な魅力(SR系エンジンの中で最高出力を誇る)のせいか、シルビアにVEを搭載した事例はほぼすべてターボ化されています。
VEエンジンの真価はNAでこそ発揮されると思うんだけどなぁ。
ターボのハイパワーももちろん魅力的ですが、NAのどこまでもトルクが上がっていくようなフィーリング。好きなんだけどなぁ。
それではまた。
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VEシルビア製作日記 | 日記
Posted at
2013/08/26 23:53:34