
どうもー小さい兄貴ことトライズです。
ほんと近頃の中学生は恐れを知らない(笑
バルブタイミング測ります!
バルブタイミング。
クランクシャフトとカムシャフトの同期のこと。
普通のエンジンを普通に組む時はそんなに意識しないのですが、ハードなチューニングをしたり、面研などタイミングが狂う修正をした時に、改めて調整する必要があります。
また、チューニングの手法のひとつとしてバルブタイミングを微妙にずらす場合や、社外のカムシャフトだとそもそもの規定値が無く、タイミングはお好みで合わせてね☆なんてのもある。
カム、スプロケット、チェーン、チェーンテンショナをすべて組み付けて、計測の用意をします。
まず、クランクプーリーに分度器を貼ります。
分度器は市販の全円分度器とかを買ってきてもいいのですが、使い捨てでも構わないのでCADで適当に書いた分度器をプリントアウトして貼り付けました。
貼り付けは液体ガスケットがオススメ。液体のりでやるとコピー用紙がふにゃふにゃになります。というかなりました。
分度器はこんな感じで。
これからバルブタイミング測るよって人はこれ拡大コピーして使ってもいいと思います。
うまく印刷できるかは分からないですけど。
上のクランクプーリーの写真の、右側にちょろっと出ているやつは、適当な太さのただの針金です。エンジンブロックにボルトで固定して、これを分度器の針代わりにします。
次に、ピストンの上死点を計測します。
ダイヤルゲージに長めの測定棒をつけ、プラグホールからピストントップに当てます。
測定棒は太い針金で作りました。
正確な上死点が出たら、ブロックに取り付けた針金をぐにぐにして、分度器のゼロ度に合わせます。
ここから先、針金には触れないように注意しながら作業します。
ダイヤルゲージをセットし直し、今度はバルブのスプリングリテーナーに当てます。
カムの中心角を求める方法は、いくつかあります。
ひとつは、カムの最大リフト位置(リテーナーがもっとも下がる位置)から1mm下がる点を測定し中心を取るもの。
その場合、カムのリフト量より大きな測定レンジを持つダイヤルゲージ(20mmストロークのものがいいらしい)を用意する必要があります。
もうひとつは、バルブの開き始めと閉じ終わりからそれぞれ1mmリフトさせた位置を計測し、中心を求めるもの。
カムによってはプロフィールが非対称なものもあるので、測定方法が違えば中心位置も変わってくるのですが、うちの会社界隈では1mmリフト計測のほうがメジャーなのでこっちで合わす事に。
カムの中心位置が分かったら、クランク角基準で110度付近の規定値に合うよう、スプロケットをずらします。
何度か測定と計算を繰り返し、ぴったり合わせました。
中心角は、高速側カムの1mmリフトの中心を求めて、純正値どおりIN104-EX114に合わせました。
ただ、その位置で低速側カムを計測すると、純正値よりもだいぶずれた位置に中心が来ます。
もしかすると日産の純正カムは、最大リフトから1mm下げを基準で中心角を設定しているのかもしれません。
ま、でも、高速側1mmリフトで合わせれば、スプロケット位置は良い位置にくるし、もし不具合出るようならまたタペットカバー空ければいいでしょうし、大丈夫でしょう。
これで、カム周りとバルブタイミングは完成です。
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VEシルビア製作日記 | 日記
Posted at
2013/10/31 00:29:11