
やっふーー!!
添加物大好きトライズです!
はい次ー
VQについて考えます。
おっとそういえば、大事なことを言い忘れていました。
前回のブログならびに今後いくつかUPするECUパラメータ関連の日記は、みんカラのお友達でもあるMarten様からのメッセージ、ならびにニーモニック様のブログを参考に書いております。
貴重な情報をありがとうございます!!
日産純正ECUの制御は、いわゆるLジェトロ。エアフロ制御です。
Lジェトロは、エンジンに吸入される空気の量をエアフロメーターで計測し、それに基づいて燃料噴射量を決定する方式のことです。
エアフロメーターの中身は、ホットワイヤーとかホットフィルムとかに電気を流して電熱線状態にし、風を当てると冷える→抵抗が下がり電流が増える(出力電圧が上がる)という割と単純なものです。
ちなみに、センサーが測れるのは厳密には吸入空気量ではなく流速なので、電圧が同じでもエアフロハウジングの内径が違えば吸入空気量は変わってきます。
あと、当然吸い込む空気が冷えていれば、熱線はより冷えるので高い電圧を指しそうですが、そこはちゃんとエアフロセンサー内に吸気温度センサーが内蔵されていて補正されている(はず)です。
えーと。
で、エアフロメーターで計測された電圧は吸入空気量に対して非線形なので、適当に変換する必要があります。
その変換ために、日産純正ECUではVQマップというものを用いています。
VQは、Voltage Quantifier の略。
電圧を数値に~的な??
フルコンとかでは、エアフロマップとも言われるやつです。
日産のVQマップはこんなかんじ。
横軸が電圧、縦軸が吸入空気量ですな。
横軸の電圧は、0.08V刻みで、64個のデータ、5.12vまで刻んであります。
この解像度はへたなフルコンよりも細かいとか・・
縦軸の吸入空気量は、5.12vを65535(&HFFFF)とした、割合で定義されています。
400ps超えZ32エアフロも、R35エアフロも、最大出力電圧の5.12vが、65535です。
なので、例えばシルビアエアフロの全開5Vと、Z32エアフロの5Vとでは吸入空気量が違ってくるわけです。
そのため日産ECUでは、エアフロマップの他にエアフロの最大容量が、定数として組み込まれています。
ROMチューンでエアフロ交換に対応する場合も、このエアフロ最大容量を変更することになります。
がー、このエアフロ最大値の設定ががちょーっとだけ厄介なんですよねー。
次の日記でいよいよK定数について!
エアフロ最大値と、インジェクタ容量を定義する重要な定数の説明行きます!
っと、補足で駄文~
けっこう細かく丁寧に定義されている純正エアフロマップですが、これを最大限に生かすには、エンジン仕様に見合ったエアフロを選択しないといけません。
なぜなら、純正ECUのROMチューンでは、エアフロ最大容量は変更できますが、センサーからの信号電圧の刻み(横軸)を変更することはできないからです。
400ps付近で5vを出力するz32エアフロを、200psそこそこのエンジンに付けた場合、最大吸気時でも電圧は4v程度までしか上がらないので、マップの1/5を無駄にすることになります。
ついでにですが、R35のエアフロについて。R35のエアフロは、センサー部分だけを分解できるので流用には非常に便利ですがー、
もし馬力の低い仕様のエンジンに使う場合であれば、センサー位置の内径を絞るなどして調整したほうがよさそうですねぇ。
エアフロマップの横軸(電圧スケール)を変更できるコンピューターであれば、たとえエアフロの最大出力が3vであっても何とかなると思いますがね。センサー出力は最大幅で用いたほうがノイズや誤差の点で有利かと思います。
あと、純正ROMチューンのセオリーとしては、VQマップは持ってきたエアフロのECUからマップをコピーして終わりーってのが多いですけれど、
実は同一車種同一エンジン(エアフロも同じ)であっても、組み合わせるトランスミッションで純正ECUのVQマップが異なっていたりしますし、同一エアフロの排気量違いとかでもやっぱりVQマップは微妙に違います。
ので、同じエアフロを使っているとしても、現車あわせでVQマップを調整したほうがよさそうな感じです。
いじょー!
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VEシルビア ECU編 | 日記
Posted at
2015/10/28 00:10:32