
ヘッドってメカメカしくてカッコイイですよね。
どうも。トライズです。
昨日に引き続きヘッドの詳細をば。
今日は燃焼室側を調べることにします。
ヘッド全景(燃焼室側)
SR20VE燃焼室拡大
比較用に、こちらはSR20DEの燃焼室
比べてみるとまず、スキッシュエリアがVEのほうが小さいです。
そして、燃焼室全域に渡って、浅く作られています。
DEのヘッドは、バルブの笠面が燃焼室からわずかに飛び出すような状態ですが、VEでは燃焼室壁面よりもバルブのほうが下がっています。
燃焼室の一番深いところやプラグの周辺などは、複雑な隆起があり、このへんはもしかするとメーカーの開発さんがすげーいろいろ研究して作った形状なのかもしれません。
バルブの挟み角、位置は同じ、バルブ径はEX側がVEのほうが1mm小さくなっています。
燃焼室容積は、計算上はVEのほうが数cc少ないはずなんですが、これはそのうち実際に測定してみようと思います。
さて、2つ前のブログで、SR横置きブロックをシルビアに搭載するのはほぼ不可能ということが判明しましたので、今のところ、シルビアのSR20DEの腰下に、20VEのヘッドを合わせる方向で考えています。
どうせピストンは換えるつもりですし、その他性能的には変わりは無いはず。
ただ、VEとDEではヘッドガスケットが異なるという情報を知っていたので、どの程度加工が必要なのかを検証してみます。
早速ガスケットを比較。
左がVE用、右がDE用。
相違箇所は4つ。それ以外は、ボルト穴も、オイルの穴も一致します。
まず、1つめ。フロントカバーのど真ん中のボルト。
DEとVEで位置が違います。DEのガスケットで、二つ開いた穴のうち、左側のみが実際にボルトが通る穴でした。
てことは、DEとVEでフロントカバーが違うと・・
カバーだけ交換できればそれでもVE用に付け替えればいいんですが、確かクランクプーリーとかも違ったようなー。
付け替えがめんどいようなら最悪ここのボルトはつけなくてもいっかなー^^; オイル漏れするかもだけど。
2つめ。
DEのみにある、チェーンテンショナーへの給油穴。
これは、情報サーチの結果、VEはブロック側から給油されてるので無視して良いとのこと。よかった。
3つめ。
VVL作動用油圧経路。
こんなとこ通ってたVVLの油圧。DEのブロックは残念ながらこんなところに油圧は来てません。解決案については後ほど。
4つめ。
これは、ヘッド側からオイルパンにオイルを戻すためのリターン穴。VEはこんなとこに穴が無いどころかヘッド自体もスリムになっており、そのままVEヘッドを載せると大気開放穴になります。塞ごう。
解決案について。
1のフロントカバー穴は、VEフロントカバーを使うか(使えるかは要研究)、DEのフロントカバーにボルト穴を新設するか、いっそボルト通さないかで。
2と4は、イモネジ(止めネジ)かなにかでふたをすれば解決。
で、3ですが、さすがにブロック加工してここまで油圧ラインを持ってくるのは難しそうなので、ヘッド加工すれば何とかなるんじゃないかと考えました。
これがVVL用油圧穴
で、この穴のあたりを側面から見ると、
こんな感じ。
ちょうど油圧穴に向けて、ひとつボルト穴が開いています。この穴をドリルで掘り進めば、ちょうど油圧ラインとつながりそう!
このボルト、横置き時のインマニを支えるステー用のボルト穴なので、使わなくても良いっぽいし、ここにメッシュホースか何かで、油圧を送り込めば良い!持ってくる油圧もフィルターのサンドイッチブロックあたりから取ればいいじゃない!
これだけやれば、DE腰下、VEヘッドという組み合わせがちゃんと成立するはず!!
よーし、いけるぞー。いけるぞー。
Posted at 2013/09/08 01:19:01 | |
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VEシルビア製作日記 | 日記