
どうも。トライズです。
いつも、数式やら解析やらのやたら論文じみた日記ばかり書いているので、たまにはさらっと読めてほっこりする感じのブログでも。
えーと。
えーと。
えーと。。。
荷が重い!!!
さ、いつもどおりシルビアさんと戯れる日記をば。
今回は、前回やり直したブレーキバランスの結果報告だけちゃちゃっと。
Pバルブを、S14用(スプリットポイント40kg/cm2)からY32用(30kg/cm2)に変えたところ、
イイ感じ!!!
すっげよく止まる!止まりすぎてクリップまで車速が残せないww(←へたくそ
テストはいつもどおりのタカスサーキット。
タイヤは中古のZⅡですが、フルブレーキングでちゃんとフロントからロックします。
前回のセットでは特に影山コーナー(3コーナー)のブレーキングでリアロックが顕著でしたが、今回はぜんぜんだいじょうぶそうですねー。
机上の計算によるバランス設計でしたが、割といいとこいってるようです。
ブレーキフィーリングの向上のために、マスターシリンダの大径化(15/16→16/16)も同時に行っているのですが、こちらは"多少はマシになったかなぁ"程度。
ブレーキの効き始めが極端に強い感じは相変わらず。奥のほうの踏力は多少強めになりましたが、あいかわらずヒールトゥは成功率低かったり。
サーキット走行だけなら、慣れてしまえばそこそこ扱えるかもですが、町乗りとか、特に他の車からこのシルビアに乗り換えた直後くらいにすごい違和感があるんですよねー。
んー。VEシルビアはタイムアタック用途なので、このままでも良いっちゃいい。
ただやっぱ欲を言えば、もう少し操作と制動力をリニアな感じに。踏力も全域でもう1段ほど上げたい。
パッドかなー。ローターでかくしすぎたかなー。
でもその前に、マスターシリンダとマスターバックは変えてみたいしなー。
とりあえずここまでで、ブレーキバランスを改善することで、いちばんよく止まるシルビアのブレーキを作るという当初の目的は達成されたかなーと思います。
どんな分野においてもそうだと思いますが、車のチューニングも大切なのはバランスだと思います。
何かを弄る場合、「やればやるほど良い!」という要素は意外と少なくて、大抵デメリットとのバランスを考えながら決めないといけません。よく言えば釣り合い。悪く言えば妥協点です。
エンジンパワーだって、扱いにくさとか壊れやすさとの兼ね合いになるでしょうし、
ボディの軽量化だって、やりすぎればボディ剛性が犠牲になるでしょう。
足回りのセッティングに到ってはすごく複雑で、車高とジオメトリとかキャンバとタイヤの磨耗とかバネレートと路面周波数とか、
1周ミスせず走れれば飛びぬけたタイムが出るセッティングと、コンスタントに良好なタイムを出しやすいセッティングとか。
ハイキャパシティとドライバビリティとか。
そしてその「妥協点」を見つけるにあたって、まず端点を模索するのは有益な手段思うんですよね。
端点。いわゆる極論。
ボディをとにかくめいっぱい軽くすると、はたして何が起こるのかとか。
車高を地面すれすれまで下げたときのデメリットはなんなのかとか。
これまでやってきた、ブレーキバランスチューニングも、つまるところこの端点です。
理想制動曲線に実ブレーキ配分を極限まで近づけた結果何が起こるのか。
必ずデメリットもあるはずなんですよね。
たとえば安全マージンが少ないことに起因する不安定な挙動が起きるとか。
ロールしたときの荷重配分変化が、どうしても50:50にできない可能性とか。
車の姿勢変化が増えるor減ることによってインフォメーションが不足するとか。
今後、それらのデメリットを再びブレーキバランスで改善する必要が出てきた場合、今度は理想配分から遠ざける方向のセッティングも必要になるかもしれません。
ただ、いろいろ試して考えて、そこから出てきた後退案は別に恥ずかしいことじゃないと思うのですよ。
もしかしたら、もうちょい検証が進んで、「やっぱリアブレーキぎりぎりまで詰めたらまずいわwww」
とか言い出すかもしれませんのであしからず^^;
ともあれ、
何事も、
やってみないと分からない!
・・・
次回!
ブレーキチューン新章!
最高のブレーキフィールを求めて、マスターシリンダとマスターバックの選択についてアレコレグダグダやりたいと思います。
乞うご期待!
Posted at 2014/11/23 17:15:12 | |
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駆動ブレーキ足回り | 日記