ハイゼットカーゴ ステアリング スパイラルケーブルユニット交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
スパイラルケーブルの交換なんて、おそらく普通に車を乗車されているドライバーならまずありえないと思います。
ただ、万一偶然にもこのような事態に遭遇された方、あるいはステアリング交換時にいささか不安を抱かれている方にとって参考になればと思い、記録として残しました。
ステアリング(エアバックシステム付)を順調に外しますと、写真のようなスパイラルケーブルに出会います。
個人的イメージですが私の想像よりはるかに簡単な構造で、造りも弱いです。イメージとして釣り具屋で買ってきたリールの道糸を巻いている「芯」です。
よって新ステアリング装着時等に、工具使って少々手荒に締め付けると、「バッキッ!」ってことがあり得ます。と言いますか、「バッキッ!」をやらかしてしまいました。
2
これがその「バッキッ!」をやらかした直後の写真です。相当焦っていたのですが、我ながらよく写真撮っていたと感心してます。
ご存知の方も多いかと思われますが、スパイラルケーブルのシステムはステアリングを左右に回した際にその動きに同調して、ケーブルが出たり入ったり(巻いたり、放出したり)するようになっております。
写真の白いテープ状のものがケーブルであり、これにエアバックの信号配線とホーンの配線が入っておりまして、ステアリング本体とカプラーで接続することにより、どのようにハンドル回しても、ホーンが鳴り、エアバックが作動するようになってます。
物は知っていても実際の本体に触れたことが無かった私は、もっと構造的に強度が補完されたパーツと思っていたのですが、モロイです。
19mmのレンチ使ってステアリングナットを締めつけた際に、締め付け過ぎたため、割ってしまいました。(割ったと言うより密封されていた蓋をコジ開けてしまいました)。
また、ケーブルももっと強くできているのかと思いきや、テプラーのテープ(そんなに弱くないですが)的な感じで、挟み込みでもしたら断線の可能性大です。
私は断線はさせませんでしたが、ケーブルの接続そのものをスパイラルケーブルシステムから根こそぎ引っ張りちぎってしまいました。
3
スパイラルケーブルが断線状態で、いったんステアリングを装着しました。(間にこれがないと、ステアリング本体が設置できないし、ウインカーも戻ってくれません)
エアバック警告灯解除のダミーを差し込んでますが、当然エアバック警告灯が走行中も点灯したままですし、ホーンも鳴りません。
至急、解体屋から中古のスパイラルケーブルを取り寄せました。この間我がトイゼットはしばらくお留守番。妻の愛車ドノーマルエクシーガGTを借りてました。
4
スパイラルケーブルユニットがようやく我が家に届きました。
値段は中古価格で4,000円。新品だと15,000円くらいです。
5
スパイラルケーブルユニットはまずは、車体のステアリング周辺部のパネル外しから始まります。両サイドのネジを+ドライバーで外しますっと、簡単に外れます。
写真は壊れたスパイラルケーブルユニットの蓋が外れてしまっている状態です。
その後、スパイラルケーブルユニットを引っこ抜くようにしますと、簡単に外れます。
6
スパイラルケーブルユニットにはホーンとエアバック信号の電気配線がカプラーで接続されています。
ホーンのカプラーは容易に外すことができますが、エアバック信号の電気配線のカプラーは、白いパーツでロックがかかってます。
よって写真にようにマイナスドライバーを差し込み、ロックを外し引き抜きます。カプラー内には小さなスプリングが2個内蔵されてますので、注意しないと「ピンッ!」とロックを解除してカプラー外した時に飛んでいく可能性もあるので慎重にしました。ロックパーツの向きもしっかり記憶しておきました。
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壊れたスパイラルケーブルユニットを取り外し、新しいスパイラルケーブルユニットに、ホーン、エアバック信号の各カプラーを接続して、交換完了。
新品は購入時にスパイラルケーブルの中心(ハンドル中立部)の位置決めが容易にできるようになってます。
私のは中古ですので、中立位置がわかりません。よっていったん装着して半時計回りにテンションがかかるまで回します。テンションがかかっているのに無理に回すとまたもや「ブッチッ!」ってことになるので最大限の注意を払いました。テンションがかかったら、ここがハンドルを左にいっぱい切った状態なので、ここから2回転半今度は時計回りに戻した状態が、ステアリングの中立位置となります。
位置が決まりましたら、新ステアリング装着時に位置がズレないよう私は近くにあった両面テープで仮固定しました。(この位置では緩々でした(苦笑))
8
あとは、ステアリングボスを仮装着し、新ステアリングをネジ止めし、ホーンボタンを接続しました。
恐る恐る車庫入れ等して左右にいっぱいハンドルを切ってスパイラルケーブルが切れることがないか確認してステアリングボスを最初にステアリングナットを緩めた時の同テンションで締め付けました。
ホーンも鳴り、エアバック警告灯も滅灯しました。
賢明な皆さまは絶対にやらかさない失敗だと思います。
拙速、過信、短絡、楽観、粗雑、無知・・・・などなど私の悪い性格がそのまま最大限発揮され、またもや高い授業料払いましたが、おかげでスパイラルケーブルの構造や強度の勉強になりました。
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