キープスラントの足回りに変更することになって、付属しているシャックルをみていると、
ふと頻繁に動く(90度程度だけどね)パーツのはずなのに、この構造でよいのだろうかと疑問が出てしまった。
お金をできるだけかけずに(すでに本体にめっちゃかかっているので)どこまで改善できるか検証していきたいと思う。
改善すべき部分を本稿で確認して、次で対策案を考えていくつもり。その次で実践として整備手帳に移行できれば。
正直ベストな方法は見つけられていないです。
リーフシャックルの基本的な構造は省略するとして、シャックル内で動く部分(摺動部)は下記のとおりです。動きにくい部分も含めています。
1)ネジのシャフト部分とアウターカラー
2)アウターカラー側面とシャックルのプレート本体
3)ゴムブッシュとアウターカラー
4)ゴムブッシュとリーフアイ
5)ゴムブッシュの側面とシャックルのプレート本体(オイレス#80挟んじゃってますが...)
6)ゴムブッシュの側面とリーフアイ
1)は
キープスラントのWebページでも紹介されていますが、このピンがあることによって動きが良くなりますと書いてある。たしかにネジのシャフト部分とはフリーになるので、グリスアップなどをすればピンがないよりは動きは良いのは事実。ただ矛盾が生じる。
2)が矛盾する部分。アウターカラーの側面とシャックルのプレートは約60Nのトルクでネジで押しつけられながら止められます。でもこの部分はこすれるわけです。スラストベアリングもワッシャーもなしね。接地面が少ない分摩擦は少ないと思いますが、改善は必要でしょう。
何も対策せずに長く乗るとおそらくプレート本体にカラーの座繰りが生じるはず。
3)ゴムブッシュの内径とアウターカラーの外径は同径です。シリコン吹いてちょうど入る感じでした。ただ摩擦係数の高いゴムと金属なのでグリスなどで対策しないと動きは悪そう。ただ、1)や4)も同様に摺動面なので、3)は無視できる部分かもしれません。
4)社外パーツでよくあるグリサブルなウレタンブッシュはリーフアイとの接触面で動きを良くしようとしているのかな?ただゴムブッシュはオイルに弱いので、攻撃性の少ないシリコングリスや
ブレーキグリス(モリブデン入り)などで対応する必要があります。
またゴム製にすることで細かい振動を吸収しているので、ウレタンブッシュやカーボンブッシュがベストというわけではなさそう。様々な硬度のものが出ているようですが、ハイラックス用として売っているのはまだ見たことない(
ARBはありそう、またタコマと同じっぽいので可能性は広がりそう)
5)純正ではゴムブッシュ2つ分の長さとシャックルの内寸を比較すると5ミリ以上ゴムブッシュのほうが大きいです。つまりナットで締め付けるときに、ゴムブッシュの側面、つまり耳の部分がシャックルのプレート本体に押し付けられるわけです。3)の時と同様で、摩擦係数の高いゴムと金属が触れ合う部分ですね。下の写真を見るとわかりますが、フリーの状態で30ミリの外径が、31ミリぐらいに膨れるくらい押さえつけられます。ワザと?カットしたほうが良いの?わかりません。
6)5)と同様に、ブッシュの耳部分はリーフアイの側面にも押しつけられます。この耳部分はリーフアイとシャックルプレート本体に挟まれる形で過酷な環境で虐められます。
このように摺動面は6か所あることになり、
ラジアル方向:1)、3)、4)
スラスト方向:2)、5)、6)
と分けられます。
無視できる部分もあると思いますが、それぞれ負荷のかかる方向で1つでも改善できれば良い動きに導けそう。
対策案に続く(執筆中)
#ハイエース
#ジムニー
#ランクル
#トラック
Posted at 2022/01/01 16:54:42 | |
トラックバック(0) |
リーフシャックル | クルマ