最近まで知らなかったのですが、2010年の12月に
公開された「ばかもの」という映画は、私が生まれ育った
地元高崎市が舞台の映画です。
主人公の男女を演じているのが、成宮寛貴さん(ヒデ)と
内田有紀さん(額子(ガクコ))です。
地元が舞台で、主人公の苗字を含む名前が自分に
似ているのでこの映画を観てみたくなってDVDを
手に入れました。
なぜ高崎市で撮った映画なのに知らなかったのか
不思議だったのですが、DVDを観てわかりました。
本編の1/4くらいがセックスを連想させるシーンなのです・・・。
それだけで、この映画に拒否反応を示す人がいても
おかしくありません。
部屋で観ているとAVを観ていると勘違いされそうです(・_・;)
これでは一般的な商業ベースの映画とは言えませんから、
大きな映画館では上映しづらいでしょう。
キスシーンはほとんどディープで、子供に観せられる
映画ではありません。
登場人物たちは上州弁(群馬弁)を話し、高崎市内の
見たことのある景色がたくさん出てきて嬉しくなります。
特にランドマークの高崎観音はたくさん出てきます。
内田有紀さんが演じる額子は、ケンカ口調でぶっきらぼう
だけど根は優しい群馬県民の特徴をうまく表現しています。
内容は、セックスでしかお互いの繋がりを感じられなかった
男女が、紆余曲折を経て真実の愛を見つけるというものです。
私も若い頃は体の繋がりがなければ付き合っているとは
言えないと思っていました。それが経験を重ねるうちに
セックスは子供を作るための作業のようになり、
今では身体の繋がりは無くても心がしっかり繋がっていれば
そちらのほうが尊いと思うようになりました。
人それぞれだと思いますが、経験が人を変えるのは
間違いないでしょう。
この映画は、軽い笑ってしまうような恥ずかしいシーンから
始まり、目をそらしたくなる重いシーンを経て、
穏やかなホッとするシーンで終わる、そんな感じです。
主人公のヒデがまわりの人たちに迷惑をかけながら
成長していくところは、身につまされる思いがしました・・・。
思わず涙してしまったのは、額子の雑種の愛犬のホシノが
ヒデに額子の思いを伝えるかのように呼びに行き、
その後ヒデが交通事故を起こしたあとに身代わりのように
死んでしまったところです・・・。
私が幼いころ実家ではシロという白い雑種の犬を飼っていて、
私が10段以上の階段から転げ落ちた翌日、死んでしまったのを
思い出しました。その時も「ひでの身代わりになったんだよ。」と
両親が言っていました。
この映画は、人生で色々な経験をしてきた人のほうが
しみじみと感激できると思います。
全く知らなくて、映画館で観られなかったのが残念です。
Posted at 2014/05/12 11:50:33 | |
トラックバック(0) |
なんとなく気になった | 音楽/映画/テレビ