これは10月24日から11月1日まで、晩秋の北海道を駆け抜けてきた旅行記です。大荒れの海に快晴の大地、プチオフに硫黄の世界、すべてが楽しかった旅の記憶。いつもの様に長文にてお届けします。
日に日に夜が長くなり、
秋を実感し始める
10月の下旬。今年も
北海道へ渡る季節がやって来ました!
15年北海道紀行 最終章になる今回、Z4クーペでは2度目の北海道となります。例年より旅行期間が短いですが、その分一日一日を楽しんで駆け抜けよう、そう思いながら出発を向かえるのでした。
10月24日(土曜) 出発編
フェリー出港までを綴った当日の日記はコチラ。
旅の始まりは前日の
10月23日(金)から。立て込んでいた仕事をなんとか終わらせて夕方に帰宅。一時は出発すら危ぶまれていたので一安心です。
シャワーに夕食を済ませて2時間ほど仮眠。それからZ4クーペに荷物を積み込みます。たぶん忘れ物はないでしょう。
そして
23時頃、愛知県よりフェリーターミナルのある
新潟県を目指して出発しました。
18.5度の愛知。一方、
北の大地は一桁みたいですよ。
給油とコンビニにて水分補給を行い、
伊勢湾岸から高速道路へ上がりました。
6月のドライブの時と同様に今回も
最短ルートで新潟県を目指します。航続距離の問題があるのでやっぱり寄り道する気になれないんですよね。
伊勢湾岸→東海環状→中央道→長野道→上信越道→北陸道
金曜から土曜へと曜日が移ります。多くのトラックに紛れて進みました。

工事で1車線通行になっていた恵那山トンネル。
北陸道に入ってからピットイン。今回もワンストップ作戦です。
米山SA。この時季はパーキングで車中泊している人も少ないみたいですね。
北陸道は新潟西ICで高速道からアウト。
R8、
R7と東に進み、
竹尾ICを経て
県道4に降りたら北へ。フェリーターミナルに向かう前にスタンドで給油を済ませます。
今回は一台で給油ですよ(笑)赤いボクスターは居ません。
コンビニで朝ご飯を買い出しして、
6時ちょうどに
新日本海フェリー新潟ターミナルに到着しました。既に乗船予定のフェリーは接岸していたので、
記念撮影を。
フェリーらいらっくとZ4クーペ。
何枚か写真を撮っている時に気が付きます。どうやらフェリー後方のゲートより、北海道の小樽港より乗ってきた車達が下船している最中でした。

北海道を楽しまれた人たちでしょうか?
フェリーから降りてきた車を見送ったら朝食を食べるのでした。
係のおじさんに
7時過ぎから乗船用の駐車場へ移動できると言われたので、それまではまったり待つ事にしますかね。
愛知から新潟まで6時間強。
約500kmを走ってきたので愛車をクールダウン!

見せびらかしているようで
恥ずかしいです(*ノェノ)キャー
東の空には
太陽が顔を出してきました。
おはようございます!!
今日の天気予報は曇から雨。ですので太陽を拝むことが出来て少し嬉しくなりますね。
コレは良い航海の前触れかも♪
なんてテンションが上がったままフェリーターミナルに入ってトイレに行こうとした所、
電光掲示板に書かれた注意案内で見事に撃沈しました。
到着の遅れと
発達した低気圧の文字・・・。
これは荒れた航海決定ですね(´;ω;`)
7時を過ぎると乗船用の駐車場へ移動です。6月の時と同様に"
車高の低い車用"に案内される事になりました。
一番乗り♪
純正足と純正サイズのタイヤですが、それでも
低いのが原因みたいですね(苦笑)
ちなみにですが、同じBMWでも足回り純正の
6シリーズ以上で"
車高低い組"になるのだとか。理由としては"ホイールベースが長い"からなのだそうです。下の写真の○の部分、フェリーとスロープの接合場所の"
段差"の関係で、ホイールベースが長い車の場合、腹下を擦る可能性があるからと教えてもらいました。
そう言われると、過去に乗っていた国産の大排気量スポーティーカーでフェリーに乗った時に腹下のタイコを"段差"で打ったことがありましたよ(笑)ホイールベースも長かったですし。
車高が低くなくても、
別の要因で"車高低い組"になることがあるのですね。
乗船開始は
9:45からなので、それまでは時間を潰す目的も含めてフェリーターミナルとその周辺の散策へ出かけましょう。
フェリーに詰め込まれるトレーラー。
新日本海フェリーは物流の要でもあるんですね。なので乗用車よりもトラック・トレーラーの方が先に積み込まれていきます。
しばらくトレーラーを見たら散策へ。ちょうど
佐渡汽船の
おけさ丸が入港してきたので、
新日本海フェリーらいらっくとのツーショットを。

奥のフェリーが
おけさ丸。
フェリー埠頭には釣り人も多くいました。
釣れますかぁ??
コンビニに行ってみたり離れた所からフェリーを眺めたりして時間は経ち、ターミナルに戻ってきた時には乗船用の駐車場はそこそこ車が集まってきていました。
10月も下旬では、乗船車両は夏場の30%くらいだそうです。少ないですね。
そして
ほとんどの車両がスタッドレスタイヤを装着していました。

低気圧と寒気の影響で雪予報が出ていますから、当然といえば当然でしょう。
myZ4クーペは夏タイヤですけどね(爆)
9:40頃から乗用車の乗船が始まり、10分も経たずに車高低い組の乗船となりました。
普通乗用車は右上のスロープから。
車高低い組はその1つ下の甲板に車を乗せますよ。
係員の指示で甲板内で転回し、後退で駐車すれば格納完了です!
しばらくお別れだね。
今回の車高低い組の仲間はZ4クーペ以外に、
コペンと
BMW3シリーズツーリングの3台。仲良く下船時まで休んでいておくれよ。
荷物を持ってロビーへ向かい、受付で鍵を受け取ったら
個室へ。今回も
4人部屋を貸し切りで利用です♪

電気ポットが備え付けでありますのでカップ麺を食べられますよ(笑)
荷物を置いて、GPSロガーを準備したらフェリー後方の甲板へ向かいます。
そして予定通り、
定刻の10:30に
フェリーは新潟港のターミナルから離岸しました。
エンジン音が一際唸り、微速前進とサイドスラスターで岸から船体が離れます。いつものように新日本海フェリーの作業員さんが
お見送りしてくれました。
いってきまぁす!
ゴゴゴゴゴゴ・・・・

岸から離れたらメインスクリューの出力が増します。
ゆっくりと、しかし確実に動き出したフェリー。後方甲板に居合わせた数人の乗客と共に、離れ行く新潟港を眺めていました。
新潟"
港内"より"
港外"へ。
外洋へと船は進み出すのでした。
防波堤に囲まれた港を出た途端に船は揺れ始めます。そうです、
既に低気圧の影響で海が荒れていたのですね(苦笑)
個室に戻ったら
酔い止め薬を服用しました。これから北海道に近づけば、さらに荒れると予想されてますからね。
そして当日の
日記を書いたり、
アンケートを記入したりして過ごしました。
新日本海フェリー乗船についてのアンケートです。コレに答えると本航海限定ですが
レストラン500円分の券がもらえるので、ついつい書いちゃいました(笑)
そんな事をしていると
12時になったので船内のレストランにて
昼食タイムです。

ガタイの良いトラックドライバーさんの後に続いて注文です。
今回はコレを食べてみました!
たれカツ丼780円。
以前にも食べたことがある
たれカツ丼ですが、白飯に出来合いのカツ揚げと白髪ネギを乗せただけ・・・・。そもそも"
たれ"はかけてくれないのかい?
ひょっとしたらカツ揚げにタレが染み込んでいるのかもしれません。だとしても
やっつけレベルの丼でした。
お腹が空いていたので美味しくいただいちゃいましたけどね(笑)
10月のフェリーは、6月からの夏場ハイシーズンに比べると乗客が少ないので、レストランでも
窓際の海を眺められるテーブルに座ることが出来ますよ。
海を眺めながら穏やかな昼食を♪
海が荒れていなければ、の話ですけどね。
ごちそうさまをしたら、後方甲板へ。
小樽港を目指して船は進む。曇り空につき陸地は見えません。
個室に戻りこれから始まる北海道ドライブに向けて
発泡酒で
カンパーイです♪

残念ながら個室の窓からの景色も、あまり良いとは言えません(苦笑)
お酒を飲み終えると
お昼寝タイムです。出発前の仮眠以来の睡眠をいただきまぁす・・・zzz
・・・
1時間ちかく寝ていました。起きた後はお風呂に入って目を覚まします。
それにしても
船の揺れが酷くなってますよ。湯槽からお湯が溢れるくらいに傾いてます。
真っ直ぐ歩けないくらいに傾く船内を歩いて後方甲板へ出てみました。
明らかに荒れている海。
雨雲が近いのか、薄暗い空はどんより模様です。風も強くなっていて、
大荒れを感じさせました。
いつもなら数人は座っているであろう窓際の椅子は、
オブジェのようになっています。
出港直後に飲んだ酔い止め薬がバッチリ効いているので割と平気ですが、
船に乗り慣れていない人には地獄かもしれないくらいにフェリーは揺れていました。
16時を過ぎると次第に暗くなり始めます。結局まともな景色は見られてないなぁなんて思っていたところ、
西の空が明るくなり夕日を見られそうになってきました!!
いそいで後部甲板へ。

相変わらず荒れっぱなしの海。そして西の空には
雲の切れ間が!
風が強く体感的にも寒いので、船内に戻って様子を伺いながら待ちます。
そして・・・

わずかな隙間から強烈な光を放つ
夕日を見ることが出来ました。
荒波に揉まれながらも進む船。
夕陽はそんな船をも優しく包み込んでくれているようで。
揺れる甲板から、暮れる夕焼けを見届けました。
明日は晴れると良いな。フェリーが着く小樽から札幌、それから道北地方は雪予報なのですけどね(苦笑)
18時には船内のレストランで
夕食タイムにしました。昼食とは違いカフェテリア方式なので、気分で適当におかずを取ります。
ホッケに
モツ煮に
ライスに
ビール!アンケートに答えて貰った500円分の券も忘れずに使いますよー。
意外とホッケが美味しくて、ビールの肴にもなりましたとさ(笑)
フェリーの揺れが大きい関係で、昼食時とは違いほとんど利用者が居ない状況でしたね。
個室に戻りました。
日も暮れて
北海道が近づくに連れて、
船の揺れと天気は悪くなる一方です。

個室の窓には
横殴りな雨と
波しぶきが打ち付けて音が。
床の下からは
船底と波が当たる"
ドーーン"と言う低い音が時々します。揺れ方も
前後上下左右の
三次元に揺れるので、個室でジッとしているのもしんどい状況でした。
こんな
荒天なので、
19:30頃にある姉妹船の行き違いイベントも中止となってしまいました。おそらくは肉眼でも目視できないレベルまで離れて行き違っているのかもしれません。
うーー(・ัω・ั)ヒマダ
こう言う時はお酒でも飲んでサクサク寝るに限ります!

船内の自販機でお酒を買って、明日の行き先を考えますよ。
明日の北海道の天気、日本海側は雪。太陽が顔を出すのは太平洋側の予報です。気温的にも積雪はないと思いますが、
標高の高い山間部や峠はアウト。
なので考えられるルートは
晴れる太平洋側まで一気に移動して、海沿いドライブになりそうです。
詰まるところ、
昨年14年秋北海道ドライブ2日目と同じルートになるわけですね。
そもそも無事にフェリーが着くのか、そこが心配だったりまします(苦笑)
酔も回ってきたので
20時過ぎには寝ることにしました。
・・・
新潟-小樽間のフェリーは22時が消灯時間です。館内放送があって電気が消えるのですが、その時の放送で
「荒天のため、小樽港到着が定刻より50分ほど遅れる見込みです」
と告げていました。
到着が遅れるのかぁ・・・困ったな。なんて夢現で放送を聞くのでした。
本日のリザルトと走行ルート。

詳細な走行ルート。
走行距離 515.9km(747Pro)
活動時間 7時間2分(747Pro)
※移動・停止時間を含む
フェリー航路。
2日目につづく!