前回にひきつづき、今回はLINのデーター取得方法と解析の一部を書いてみましょう
上の画像を見て下さい、たったこれだけの回路でLINのDATA取得が可能になります。
一番の大事なデバイスが8本足のゲジゲジ、MCP2003 LINトランシーバーというものです
一言でいえば、「通訳」ですかね
この専用ICに、車両側のLIN(日産でいうローカル通信線)を接続してあげると
出力側にはRS-232Cと同じ、シリアルデーターに変換されて出てきます
そのデーターをPCに接続する為に使用しているのが、右側のゴチャゴチャした基板
これは、作ったものではなく一般的に市販されている232C-USB基板を使用しています。
言葉で書いてしまえば、こんな簡単な物でLINのデーターを人間が読める形にする事が
可能なのです
ここから先はあまりネットの情報に書かれている事が少ないと思いますが
どうせなので公開してしまいます
LINの通信速度は、9600bps 8bit EVENパリティー 1ストップbit (Z33、Z34、CPV35など)
流れているデーターは、ドアの開閉情報と運転席側ドアコントローラから助手席側ドア
コントローラーへのデーターです
解りやすく言うと、運転席側のコントローラーで助手席側の窓を開閉する時に、このローカル
通信線(LIN)を使用してDATAを送る仕組みになっています。
もちろん、BCMからのドアロック信号を受信したりもしていますけどね
実際に流れているDATAから、例えばドア開閉信号を取得してみると
Z33の場合を例に
(ACCOFF時)
※DATAを記載しておりましたが諸事情により削除しました。
このデーターを元に、ACCがONの時など他の条件も取得して行き、最終的には
簡素化されたデーターに置き換える事が可能になります。
(ここはプログラミングの世界なので割愛しますね)
あとは、このデーターで動作するようにワンチップマイコン(PIC)用にプログラムを書くことで
Z33通信型カーテシランプKITは動作しています。
実際の基板には、逆電圧防止回路・過電流防止回路・電源回路など様々な部品で構成されて
いますが、一番大事な部分はLINのデーターを取得(横取り)して、ドアの開閉状態を検出する事
が出来てしまえば、後はいろんな回路の合成だったりします。
LINを使いこなす事が出来れば、結構色々な事ができると思うんですよ
例えば、オートライトの設定を変えるとか、雨を感知して動くワイパーなどを制御したりとかね
この記事も大半の方には不必要な情報かもしれませんが、LINで色々と製作してみたいとか
自分の車両のデーターを取って、何か製作してみたいとか思っている方には本当に少しでは
ありますがお役に立てれば幸いです。
特に、一番面倒な通信パラメーターを記載したのでトライしやすいのではないでしょうか
次、何書こうかなー(笑)
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LIN&CAN | 日記
Posted at
2014/01/26 01:15:59