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2014年01月26日 イイね!

LINのお話 2 解析編



前回にひきつづき、今回はLINのデーター取得方法と解析の一部を書いてみましょう

上の画像を見て下さい、たったこれだけの回路でLINのDATA取得が可能になります。

一番の大事なデバイスが8本足のゲジゲジ、MCP2003 LINトランシーバーというものです

一言でいえば、「通訳」ですかね

この専用ICに、車両側のLIN(日産でいうローカル通信線)を接続してあげると

出力側にはRS-232Cと同じ、シリアルデーターに変換されて出てきます

そのデーターをPCに接続する為に使用しているのが、右側のゴチャゴチャした基板

これは、作ったものではなく一般的に市販されている232C-USB基板を使用しています。


言葉で書いてしまえば、こんな簡単な物でLINのデーターを人間が読める形にする事が

可能なのです

ここから先はあまりネットの情報に書かれている事が少ないと思いますが

どうせなので公開してしまいます

LINの通信速度は、9600bps 8bit EVENパリティー 1ストップbit (Z33、Z34、CPV35など)

流れているデーターは、ドアの開閉情報と運転席側ドアコントローラから助手席側ドア

コントローラーへのデーターです

解りやすく言うと、運転席側のコントローラーで助手席側の窓を開閉する時に、このローカル

通信線(LIN)を使用してDATAを送る仕組みになっています。

もちろん、BCMからのドアロック信号を受信したりもしていますけどね


実際に流れているDATAから、例えばドア開閉信号を取得してみると

Z33の場合を例に
(ACCOFF時)

※DATAを記載しておりましたが諸事情により削除しました。





このデーターを元に、ACCがONの時など他の条件も取得して行き、最終的には

簡素化されたデーターに置き換える事が可能になります。

(ここはプログラミングの世界なので割愛しますね)

あとは、このデーターで動作するようにワンチップマイコン(PIC)用にプログラムを書くことで

Z33通信型カーテシランプKITは動作しています。

実際の基板には、逆電圧防止回路・過電流防止回路・電源回路など様々な部品で構成されて

いますが、一番大事な部分はLINのデーターを取得(横取り)して、ドアの開閉状態を検出する事

が出来てしまえば、後はいろんな回路の合成だったりします。

LINを使いこなす事が出来れば、結構色々な事ができると思うんですよ

例えば、オートライトの設定を変えるとか、雨を感知して動くワイパーなどを制御したりとかね


この記事も大半の方には不必要な情報かもしれませんが、LINで色々と製作してみたいとか

自分の車両のデーターを取って、何か製作してみたいとか思っている方には本当に少しでは

ありますがお役に立てれば幸いです。

特に、一番面倒な通信パラメーターを記載したのでトライしやすいのではないでしょうか

次、何書こうかなー(笑)



















 

 
Posted at 2014/01/26 01:15:59 | トラックバック(0) | LIN&CAN | 日記
2014年01月25日 イイね!

LINのお話 1


(画像はMONOistさんから拝借 問題あれば削除します)


いきなりな話題ですが、最近CANはOBD2の普及に伴い随分と身近になってきたと思います。
僕が独学でCANやLINの勉強を始めた頃には、ネットで検索してもあまり資料もなくってね(笑)
そんな思い出も含めて健忘禄として、またこれからLINやCANを使った工作を始める方々に
少しでも役に立てればと思い書いて見ましょう♪

自分は電気工事士の免許は持っていますが、電気屋ではありません。
車いじりはしますが、車関係の仕事経験はありません。
そんなレベルでも、作りたいと思う気持ちとねっとりとした性格があればどなたでも出来ると
思います。

僕が初めてLINの勉強を始めたきっかけは、Z33に乗っていた頃にどうしてもカーテシランプを
付けたいと思った事
Z33のドアに付いているただの赤いプラスチックの反射鏡、これが光ったらカッコイイのになー
って毎日乗車する度に気になって、しかも最近の車はドアと車両側の配線がカプラー式になって
いるので、簡単に追加の配線を行うのも難儀・・・・汗
整備要領書を手に入れて、スイッチ周りの配線とか調べている内に「ローカル通信線」って
書いてあることに気がつきました。
だけど何を通信しているのかも解らず、車の通信=CAN くらいしか知識も無かったので
勝手にCANだと思いこんで(笑)
はい、みなさんの予想通り はまりにはまって1年近く解析の日々(爆)
だけと、うんともすんともDATAすらも拾えない
で資料集めに図書館に!行くわけもなくネットで再度お勉強を開始

その時目に飛び込んで来たのが、上の画像の様な記載だったんです
目に鱗ってこんな時使うのかってくらいね
CANは Controller Area Network
LINは Local Interconnect Network
同じようでも異なるもの、でも基本的な考えは同じような物ですから何とかなる物と信じて
やり続けるだけ

よくリバースエンジニアリングという言葉がありますが、物を動かす為の技術を使って
別の事に利用する。これも一つのリバースエンジニアリングだろうと勝手に解釈して
今回のカーテシランプの動作を考えて見ました。

Z33で、日産のエンジニアが使った技術は

1、ドアを開ける(ドアセンサースイッチON)
2、BCMユニットがドアオープンを検出
3、BCMユニット>ドアスイッチコントローラーへドアオープンを通知(LIN)
4、ドアコントローラーが窓ガラスを下げる(パーシャルウインドウシステム)
5、ドアを閉める(ドアセンサースイッチOFF)
6、BCMユニットがドアクローズを検出
7、BCMユニット>ドアスイッチコントローラーへドアクローズを通知(LIN)

これが、Z33やZ34などのパーシャルウインドウシステムの動作を簡単に書いた物です


これを元に、自分が欲しい情報(ドアの開閉信号)を欲しい場所で取得する手段を考えてみる
簡単ですよね、BCMユニットとドアコントローラー間で行われている通信を横取りしていまえば
ドアの開閉が取得出来るし、ドア内部で信号が取得できるので通線作業も割愛できる訳です

今回はここまで、次は気が向いたら実際のLINの受信方法からDATA(実際のDATA)の
解析方法まで書いてみようと思います。

CANもLINも日産車に限らず、他のメーカーでも使われています。
是非、皆さんもトライしてみて下さい。














Posted at 2014/01/25 12:08:30 | トラックバック(0) | LIN&CAN | 日記

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